2003年1月〜3月のひとこと


投票 2003年3月30日

ジョージWブッシュは、
「イラクが国連議決を無視した」
という理由で、イラクに戦争をしかけましたが、
「国連議決を無視してヨルダン川西岸地区に居座るイスラエル」
に対しては寛容で、今でもイスラエル支援を継続しています。これは、共和党政権にとって在米ユダヤ人の金と票が不可欠だからです。

無駄な投資が多いと知りつつも、いつまでもハコモノが量産され、既得権益業界が大事にされるのは、自由民主党にとって、彼らの金と票が不可欠だからです。以前はそれでも地域が潤い、誰もが豊かになったのですが、これからはそう簡単にはいきません。

もうすぐ統一地方選挙です。よーく考えて行動しましょう。何が本当の幸せか?自分にとって、子供達にとって・・・。

ところで、実は私まだ一回も選挙で投票したことがありません。今まで誰一人として、本気で応援したい候補者に出会ったことがないからです。小泉純一郎のようなピュアな候補者は何人かいましたが、実行力のない素人であったり、所属政党とダブルスタンダードであったりと、どうも大事なところでしっくりこないのです。そういった理由で投票しないことも有権者の意思表示のひとつなので、それはそれで仕方ないと思うのですが・・・。

娘にたしなめられた 2003年3月23日

昨年ヒットした、液晶TVやデジカメに匹敵する、今年の目玉家電は、HDD&DVDレコーダーで決まりでしょう。
(1)見たい番組は、取り敢えずHDDに取り貯めしておく。
(2)週末にゆっくり見る。
(3)保存しておきたい番組は、HDD→DVDにダビングする。
という機能は、TVの周りにビデオテープが山積みされていて、録画するときも再生するときも、まずはテープを探すのが一苦労、という我が家にとって、うってつけの商品です。さらに、過去8ミリビデオに撮り貯めた子供たちの成長記録を、早いうちにデジタル保存しておく必要があります。

「今年のボーナスで買おうかな?」
と、家族に提案したところ、長女Iに、
「別になくても、いいんじゃない?」
「だいたい、それっていくらするの?」
「もっと、安くなってから買えばいいんじゃない?」
と、冷静にたしなめられてしまいました。くやしい・・・。

開戦 2003年3月20日

ジョージWブッシュの最後通告を、サダム・フセイン& sons が無視、残念ですが戦争が始まりました。羽田空港は厳戒体制で、いつもの何倍も時間がかかりました。昨夜は数寄屋橋交差点近くで、民主党を中心とする反戦団体の集会。今夜は松江駅前でも、ギターのお兄さんが、道ゆく人々から集めたたくさんの平和メッセージを、歩道いっぱいに広げていました。

日本政府の選択に対しては、いろいろとご意見があるでしょう。誰だって無為な殺生や破壊はしたくないに決まっていますが、近隣に敵意と殺戮兵器を持ち牙を剥く国家が存在する限り、国民の生命と財産を守るために米国軍に頼らざるを得ない為政者の責任も理解できます。小泉首相は政府の考え方や論点をもっとオープンにすべきでしょう。ギターのお兄さんでも(?)堂々とやっているのです。

それにしても、昨夜の数寄屋橋で「戦争反対」に紛れて「有事法制立法反対」のプラカードを持つ人がいたのはうんざりでした。

三月決算 2003年3月18日

戦争の日本経済に与える影響は、いろいろな方が予測しておられますが、やはり原油価格がどこまで上がるかが鍵のようです。すでに石油元売各社は、仕入れ値が1.5倍にも上昇しているのに、販売価格に転嫁できず厳しい状況が続いています。

それよりも何よりも、この3月決算は再び株価下落の影響を受け、赤字に転落する企業が増加しそうです。昨年は、みずほ銀行株、UFJ銀行株、三井住友銀行株の価格急落のため、「減損会計(企業が持ち合いなどで保有している他の企業の株価が、その購入価格より大幅に下がった場合、時価に引き直し、バランスシート上の資産価値を減ずること。株価だけでなく地価なども対象となる。せっかく本業で儲けて経常利益をあげていても、特別損失として、当期利益が減ってしまう。)」を強いられた企業が多かったのですが、今年はあの東京三菱銀行の株価までが大きく下げており、昨年は比較的安泰であった三菱系列の企業も厳しい決算を強いられそうです。日本中の企業が、苦労してリストラして、ようやく収益をあげる体力がついてきたのに、更なる株安と戦争・・・。まだまだ試練は続きます。

会 2003年3月17日

「会」が変です。北朝鮮拉致被害者にかかる複数の「会」同士がうまく行っていません。タマちゃんを取り巻く複数の「会」同士もうまく行っていません。自由民主党を構成する複数の「会」同士はもともとうまく行っていません。それぞれ事情はあるのでしょうが、今はいがみ合っている時ではないでしょう?明日にも戦争がはじまって、多くの人の命が奪われるのです。

どんなに小さなピストルでも弾丸は1キロも飛ぶのだそうです。撃たれたら、きっと「親不知」よりも痛いのです。あとから痛みに泣くよりも、今戦争を回避する方法を、世の中すべての「会」および個人が考え行動するときです。

一人ひとり 2003年3月16日

広島銀行行員から県立高校の校長先生に転身された方が自ら命を絶たれました。詳しい事情まで報道されていませんが、民間出身の心ある新米校長先生が、それまでとは勝手の違う教育現場の難しさのみならず、硬直的な教育委員会や部下の教職員あるいは非協力的なPTAといった抵抗勢力との無益な戦いに疲弊したのであろう状況は、容易に想像ができます。

私の属する金融業界もそうですが、教育、医療、通信、交通、世の中のあらゆるセクターが、誰にもコントロールできない状況に陥っています。そして、それぞれのトップには、改革する力も意思もありません。関係者の一人ひとりが自分の周囲から意識を変えていくしかなさそうです。

睡眠時無呼吸症候群の真相 2003年3月3日

先日、山陽新幹線で運転手が居眠りして、駅の手前で急停車するというアクシデントがありました。マスコミの論調は、居眠りした運転手や管理責任のあるJR西日本を非難するものがほとんどですが、本当にそうでしょうか。

運転手が居眠りしていても、新幹線は暴走せずに無事に停車し、乗客全員が無事だったのです。これは新幹線をはじめとする日本の鉄道の多くに装備された、ATC、ATS、CTCといった安全システムがきちんと働いたからなのです。

日本の新幹線技術の高さは、そのスピードや快適さだけでなく、高い安全性にも現われています。昭和39年10月1日に開業した新幹線は、今日まで数え切れないほど多くの乗客を運んでいますが、人身事故は驚くほど少ないのです。確か今から10年くらい前に、閉じた新幹線の扉にコートの端をはさまれて、駅のホームを引きずられて死亡した若者がいましたが、その間30年近く、一人の犠牲者も出ていません。

居眠りした運転手を擁護する気持ちはさらさらありませんが、もっと違う目線で報道してはいかがなものでしょうか。

黄泉がえり 2003年3月2日

次女Kが、
「泣いたぁ!」
と絶賛していた映画「黄泉がえり」を観ました。

予想以上に、よくできた映画でした。予想通り(?)原作負けだった「T.R.Y」とはずいぶん違います。再会や死別のシーンをあれだけ盛り込めば、泣けるのは当たり前かもしれませんが、草薙剛&竹内結子の主演2人の演技は光っていました。黄泉がえりの理由とか、役場の対応とか、ややこしい説明をすべて省いたことが、わかりやすい作品になった理由でしょうか?ただ、黄泉がえった一人ひとり、そして周囲の人々を結ぶ、感動や戸惑いのエピソードを、もう少し踏み込んで描いて欲しかった気がします。そういう意味では、映画よりも連続TVドラマ向きかもしれません。

前の席に、行儀の悪い女子中学生7人組がいたのは残念でした。お喋りをしたり、マクドの紙袋をガサガサさせるのはまだ我慢できますが、途中ケータイでメール打つのはやめて欲しかった。液晶画面がやたらと明るくて、目障りでした。終わってから説教してやろうと思いましたが、私が涙ボロボロ顔だったので、恥ずかしくてできませんでした。

業務改善命令の矛盾 2003年2月28日

金融庁が、みずほフィナンシャルグループに業務改善命令を出し、中小企業向け融資を増やすよう命じました。中小企業向け融資を増やすこと自体は悪くないのですが、いくつかの点において問題があります。

まず、みずほを始めとするメガバンクは、自らの経営立て直しのため、融資を減らすことで自己資本比率を引上げる必要があるのです。とくに経営基盤脆弱な中小企業向けの融資は不良債権化しやすいため、本来メガバンクはやりたくないのです。金融庁はメガバンクに対して、金融システム復旧のため「融資をするな」といい、中小企業救済のため「融資を伸ばせ」という、わけのわからぬ二枚舌政策を続けています。

中小企業側に資金需要があまりないことも問題です。もちろん個々の中小企業をみれば、業績好調で、設備資金や増加運転資金が必要な企業もあります。明日の支払いに必要な救済資金を必要としている企業もあります。しかしながら、現在日本においては、多くの企業が少ない受注でも生き残れるよう、コストの削減と借金の返済をすすめる縮小均衡を目指しているのです。

そんな状況下、メガバンクが中小企業向け融資をすすめると何が起こるでしょうか。中小企業サイドに新たな借入希望がほとんどないのですから、地方銀行や信用金庫など、他の金融機関がすでに行っている融資を安い金利で肩代わるしかないのです。これは金融秩序と金利体系を大きく崩すことになります。

金融庁が出す業務改善命令は、需要の少ない市場を無茶な数値目標でかき回すもので、自己資本比率悪化と(リスク対比大きく見劣りする)金利の更なる低下という意味で、メガバンクの立て直しを大きく阻害するものです。

そのことで、中小企業に安く潤沢な資金がまわるのであればいいではないか。メガバンクを救うために中小企業を犠牲にする気か、などご意見もあるでしょう。でも、いま多くの中小企業が欲しいのは資金ではなく仕事です。また、メガバンクを立て直すのは、アホな銀行経営者や看板や歴史を守るためではなく、金融システムそのものを維持するためです。金融システムが崩壊してしまうと、想像できないほどの倒産・失業・暴動・犯罪・モラルの低下が引き起こされ、社会秩序までもが崩壊することでしょう。

人間ドックと保険診療 2003年2月24日

最近の人間ドックは、驚くほどサービスがいい場合が多く、当然に最後まできちんとフォローアップして頂けるものと思っていたのですが、保険制度の改正で少し「おかしなこと」になっているようです。

昨秋、会社の近くのクリニックで人間ドック日帰りコース受診したところ、血液の炎症反応(CRP定量というやつでしょうか?)が高く、再検査の指示を頂きました。数週間後、同じクリニックの外来で検査を受けたのですが、忙しさにかまけ、今日になってようやく結果を聞きにいったのです。幸い検査の結果は問題なかったのですが、なんだか腑に落ちません。仮に結果がすごく悪い場合でも、患者が聞きに行かないと結果を教えてもらえないのでしょうか?ドクターに疑問をぶつけたところ、衝撃の事実が!?

要するに、今年から保険制度が改正され、人間ドック検診と、診療行為である再検査は切り離すことになったのだそうです。改正にはそれなりの理由があるのでしょうが、患者からすれば、クリニックの指示により、同一のクリニックで連続して受診しているのに、別々に管理されていることが不思議ですし、不便ですし、不安です。
「検査結果を電話やファックスでお知らせすることはできませんし・・・」
ドクターは言われましたが、何か他にフォローアップの方法なないのでしょうか。

良産賢消 2003年2月23日

最近は私が東京暮らしのため怠けていますが、ふるさと島根定住財団主宰「おいしいお酒を楽しむ会」では、食と酒を通しての地域づくりを考え、議論し、行動してきています。

ある時など、「島根の地酒と日原町のわさび漬け」「韓国マッコリとキムチ」の各々が最高の組合せであることに気付き、地域の食材のもつ意味の深さに驚かされたものです。会に持ち込まれるお酒や食材の産地は、島根県に限りません。島根県産の美味しいものを知ることと同じくらい、島根県外産の美味しいものに触れることが大切で、そうやって初めて地域づくりを考えることができるのです。島根県には本当に美味しいものがたくさんありますが、島根県産品だけで自給はできません。内外のいいものを採り入れることで、定住の質を向上させていくことが必要なのです。

地産地消 2003年2月22日

山陰中央新報を読むと、「地産地消」という言葉が頻繁に出てくることに驚かされます。私がこの言葉を初めて聞いてから、まだせいぜい半年くらいですが、流行語というよりは、もうすでに普通に使われている日常用語のようです。言葉の意味も重要さもよくわかるのですが、いったいこれだけ急速に使われるようになった背景は何なのでしょうか?

先日「良品工房」HP掲示板に意見を書き込み、管理人ハクタさん、Charlieさんにコメントを頂戴しましたが、いまだに「地産地消」という言葉に対する違和感が消えません。それは「地」を特定するのが、行政や代議士や業界団体といった特定の利害関係者であり、美味しくて安全なモノを食べたいという、消費者の当たり前の欲求とは随分かけ離れているからです。

「地産地消」を通して、
「自給率を高める」
「生産者の顔の見える地元産品を供給する」
「地域内での流通を増やすことで、地元経済を活性化させる」
「子供達が、地域や地域産業に対する理解を深める」
いずれのスローガンにも大賛成なのですが、その決定や執行において上述した利害関係者の影が見え隠れするので、実際の効果はどうにも疑問です。「国産米vsタイ米」「減反政策」「大規模営農」「中海干拓」「中山間地振興」「ブランド食品」など、過去様々な場面で同じような問題点が議論されているのですが、利害関係者各々が責任を持つ地域や業界があるためでしょうか?うまく機能していません。「国産」「松坂牛」「魚沼産コシヒカリ」といった「くくり」は、商品を選択する際の選択には役立ちますが、結果として生産や流通や消費の自主性を疎外していることが多いのです。一時的なブームとしての「地産地消」ではなく、本質的な「いいもの」選びに役立てばいいな、と思います。

ザッピング 2003年2月16日

最近、民放TVバラエティ番組において、「CMの前後」で同じ場面を繰り返して放映するケースが多く、気になってます。
「驚愕の事実が、CMのあと明らかに!!!」
なんてテロップを信じていると、CMのあと、「驚愕の事実」にいたる経緯ダイジェストをもう一度見せられるというケースです。

同じ思いを持つ視聴者は多いようで、日本TVの視聴者参加番組でも取り上げられていました。その時の製作担当者のコメントが、
「(チャンネルを次々と変えていく)視聴者のザッピングが増えているため、途中から番組を観ていただく視聴者のためには、CM後にダイジェストを再度放映するようにしている。」
といったもの。確かに私もよくザッピングをするので、わからなくもないです。でも、ずっとその番組を観続けている誠実な視聴者に違和感を与えてまで、ザッピングの結果やってくる浮気な(?)視聴者に対するサービスを重視するのでしょうか?バラエティだからそんなものかも知れませんが、ザッピングされない、ずっと観続けてもらえる「いい番組」つくりに力を注いでもらいたいものです。

自分の舌 2003年2月14日

会社のイントラネットで良品工房のビジネスを紹介したところ、広島地区の後輩社員から「良品工房を紹介して欲しい」との電話を頂きました。取引先のレストランが島根県の美味しい食材を探しているので、良品工房が選定した「いいもの」を紹介したいのだそうです。これには、開いた口がふさがりませんでした。良品工房の紹介は簡単ですが、その前に自分ですることがありませんか?

後輩社員氏は島根県出身なのです。自分が子供の頃食べた美味しいもの、よく食べに行ったお店を思い出してみましょう。思いつかなければ、地元の家族、親戚、同僚に聞いてみればどうですか?モニターの厳しい目で選ばれた食材が「いいもの」であることは間違いありませんが、まずは自分自身が美味しいと信じるもの、そして地元でお世話になっている取引先を紹介するのが先ではないですか?島根県民は美味しくて良いものをたくさん知っています。自信を持って紹介しましょう。

医療行政とマスコミ 2003年2月12日

今春より、サラリーマンの医療費負担が2割→3割へ増額になりますが、先ほどのTVニュースで橋本龍太郎元首相が
「あれは、山崎幹事長が決めたことだから・・・」
と、無責任な発言。ニュースは反対の声ばかり取り上げており、増額しなければならない理由や、もし増額しなければどうなるか、といった本質的なことにまったく触れずじまい。

全身の筋肉が萎縮してしまう難病、ALS患者の「痰を除去する」ことは「医療行為」であるため、医師と家族ならOKですが、介護士が行ってはいけないのだそうです。素人では喉を傷つけてしまうから介護士にまかせるべきでない、というのが多くの医師の意見なのだそうですが、痰は毎30分ごとに除去する必要があるとのこと。介護する家族の負担や患者本人のことを考えれば、もっと現実的な解決方法がありそうなものです。生命に関わることだから、きちんと法律で取り決めておくことが必要なのかもしれませんが、逆に法律が生命や健康に制約を与えることもあるのです。

抗がん剤「イレッサ」が話題になっています。肺がん患者に対し劇的に効果があるのですが、その一方副作用で亡くなられた方も多いようです。マスコミは衝撃的に取り上げていますし、国会では野党議員がイレッサ認可について政府厚生労働省を糾弾しているのだそうです。どうして議員先生やマスコミは、イレッサで生命を取り戻した患者や家族に目を向けないのでしょうか?

ヤクルトが製造開発した「イリノテカン」という、これも効果が高く世界中で使用された抗がん剤がありますが、40人の死亡例があるという理由で、日本国内では認可されませんでした。平岩正樹先生など一部の勇気ある医師は状況に応じて使用していますが、保険の利かない輸入抗がん剤であり、患者負担は大変です。

患者には生きる権利があります。リスクは承知のうえで、「イレッサ」を使用し、生きる道を選択する権利があります。副作用は怖いので、「イレッサ」を使用しない方法を選択する権利もあります。自分や愛する家族の生命が、法律や医療行政に左右されるなんて許せません。すべての人は自覚と責任をもって自分の人生を選択すべきですし、国には、その選択肢を狭める権利はありません。そして、マスコミの不勉強な偏重報道も国民を不幸にします。

ハッピ・バースデイ 2003年2月9日

今日、松江の家族は皆な揃って、東急インでお昼ご飯でした。2月11日が私の父親と、私の長女Iの誕生日。長女Iは「祖父の還暦の誕生日に生まれた初孫」という、生まれながらのオジイチャン孝行の孫なのです。きっとまた携帯メールの話で盛上がったことでしょう。

長女Iが16歳 Sweet Little Sixteen !ということも驚きですが、父親が16+60=76歳になるということも、何だか不思議な気がします。幸い身体も頭もしっかりしており、自治会のお世話役や、趣味の水彩画や俳句に忙しい毎日のようです。自宅から車で10分くらいのところに、仕事場用に一室借りていて、用があってもなくても、そこへ通勤するのが日課です。サラリーマン人生の悲しい性か?退職した後も、在職時と同じ距離を家族と保つための工夫なのか?少なくとも老化ボケ防止には役立っているようです。

恩師が57歳の若さで亡くなったことを思えば、今でも両親が健康でいるのは本当に幸せなことです。一つでも多く年を重ねて、さらに有意義で楽しい人生を送ってください。誕生日おめでとう。

長女Iには、2月7日の日記(「おりこうさん」からの脱皮)を贈ります。世の長男・長女の習いで、君もどちらかというと「おりこうさん」タイプですね。それを無理して変えることも、あせる必要もないけれど、世の中にはいろんな人や職業や生き方があります。積極的に人に会い、多くのことを経験して、生涯忘れられない16歳の年になりますよう。誕生日おめでとう。

かわもと音戯館 2003年2月8日

クリエイションが故フェリックス・パパラルディと共作したセカンド・アルバムは、アメリカ・マサチューセッツ州ナンタケット島にあるフェリックスの自宅で一ヶ月練習した後、ウッドストック近郊のベアーズビルという田舎町にある丸太造りのスタジオで録音されました。「 Listen to the music 」エンディングに入っている小鳥のさえずり声と教会の鐘の音は、実際にベアーズビルの森の中で録音したものだそうです。

名曲「 On Bended Knee 」「 I’ll Make Love To You 」を生んだ、BOYS II MENの二枚目アルバムは、彼らの故郷ボルティモアから何時間も車を走らせた山中にあるスタジオで録音されました。ヒップホップや打ち込みも取り入れながらも、ハートウォーミングなハーモニーを聴かせるBOYS II MENのサウンドの秘密は、その録音環境にあるのかもしれません。

デレク&ドミノス唯一のスタジオ盤「いとしのレイラ」は、どこか南部の一軒家のようなスタジオで録音されたようです。ライナーに写っていた、赤ワインをラッパ飲みするエリック・クラプトンやデュアン・オールマンの、まさにレイドバックした雰囲気の写真が印象的でした。

何が書きたいのかというと、「かわもと音戯館(おとぎかん)」のビジネスプランです。

島根県川本町は、何もない山あいの田舎町。県立川本高校の吹奏楽や伝統の江の川太鼓が有名だったこともあって、「音楽で町興しをやろう」と立派なスタジオやホール、野外音楽堂を作ったはいいのですが、皆さんご想像の通り「箱モノ」の利用は少なく、町興しには至っていません。「かわもと音戯館」というのは、宿泊施設や会議施設、そしてなぜかプール設備まであるレコーディング・スタジオです。

恐らく現在日本で製作されるCDの多くは、東京や大阪の最新鋭レコーディングスタジオで録音されています。設備・利便性を考えれば当然でしょうが、他方で、先に述べたように、世界の名盤が、田舎で録音されている事実もあります。時間のないアイドルや人気バンドは無理でしょうが、「いいもの」を作りたいアーティストのレコーディングを川本に誘致しては如何でしょうか?スタジオ設備のレベルは詳しくは知りませんが、そこそこの音は採れるはずです。自然環境は抜群、空気も食事もお酒も美味しい田舎です。疲れたら、きれいな星空を眺め、深呼吸して、泳いで、皆なでカメムシ取り競争して・・・。きっと素晴らしいアルバムができるに違いありません。

成功事例の積み重ねが、施設と町を活性化させます。次々新しい施設や道路を作るよりも、すでにあるものを何倍も活用することこそが、真の町興しに繋がると思います。

「おりこうさん」からの脱皮 2003年2月7日

久しぶりに洋一郎&タケに会いました。シカゴELSに通っていた頃の友達で、特に洋一郎とは、よく飲みよく遊んだものです。

洋一郎という男は、やんちゃで、とても楽しく、男気があって、礼儀正しく、いつもいい仲間に囲まれて、人間的な魅力溢れる奴なのですが、少々喧嘩早く、時々酒に呑まれるところが欠点でしょうか?当時彼は家族と一緒にシカゴに住んでいましたが、学校をやめたり飲酒運転で捕まったり、いろいろと苦労していました。そんな彼も今は医療機器メーカーの課長、幸せな結婚をして二人の子供に恵まれています。多少遠回りしようが、人間性と苦労は報われます。

私自身が洋一郎とは反対で、学校も会社も結婚も、ほとんど遠回りせず「おりこうさん」で来たタイプなので、(過去の私の成功パターンにない)洋一郎の成功と幸せは、ある意味奇跡に思え、同時に嬉しくてしかたありません。(高校時代からバンドやって、酒タバコやってて「どこが、おりこうさんやねん!」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、今思えば、それらはすべて予定調和の中での行動だったように思います。私は一番ずるいタイプの人間です・・・)

以前、法人営業課時代の上司に
「歩くことで解決される」
という言葉を教わりました。何事もきちんと事前準備したうえでないとなかなか動かなかった「おりこうさん」で臆病であった私にとっては「目からウロコ」であり、
「わからないときは、まず動いてみる」
「間違っていたら、やり直せばいい」
という現在の私の思考パターンはこの時できあがりました。身に付いた癖というのはなかなか直りませんが、確かなものが何一つない今の世の中、「歩くことで解決される」は、最もリスクに強く、正しい生き方のように思います。

映画「グリース」で「 Good bye, my Sandra Dee ♪」と歌って、自らの「おりこうさん」気質と訣別したサンディ(老けた女子高生!)のような瞬間、というのは誰にでもあるのでしょうね。

さようなら山田先生 2003年2月5日

山田潔先生のお葬式、時折雪の舞う寒い松江の空の下、盛大に行われたようです。私は残念ながら、東京から帰ることはできませんでしたが、うちの奥さん(やはりケツの教え子)が友達と一緒に参列、様子を知らせてくれました。

さすがは現役の校長先生、およそ1,500人(!)〜教職員関係、陸上関係、教え子は附中の24期からいまの本庄中学校生徒まで〜たくさんの、本当にたくさんの関係者が参列したようです。遺影は爽やかなケツ・スマイル。途中、在りし日の先生の様子を写したビデオが流れたときは会場中が涙で包まれたそうです。電話でその様子を聞いた時は、仕事中でしたが私も思わず涙が頬を伝いました。(こうして泣きながら日記を書くのも、一昨年の911以来です。)

昨夜は遅くまで、松江以外に住む同級生にずっと電話をかけ続けていました。中には、附中卒業以来初めて話す奴もいました。こんなことでも無ければ連絡を取りあわないのも情けないことですが、これはきっと山田先生に頂いた最後のプレゼント、30年も前の仲間同士を再び結び付けてくれました。大切にしなきゃ!

「27期3年2組卒業生一同」の花は、祭壇正面向って右側のよく目立つ場所に陸上部OBの花と並んで飾ってあったそうです。栗原(山中)にはお世話になりました。本当にありがとう。そして山田先生、永く苦しかったであろう闘病生活ご苦労様でした。どうぞ安らかにお休みください。そして、私たちをいつまでも高いところから見守っていてください。笑いながら「でゃくそ!」と叱ってください。

内部告発 2003年1月31日

内部告発というのが最近のキーワードのようです。いまや内部告発(世話になった組織や人に対する「裏切り」)をした人は勇気あるヒーローで、
「内部告発者の人権と身分を守ろう」
なんて、少し前までの日本の倫理観では考えられなかったことが、ニュースやトークショーで取り上げられています。
「秘密は墓場まで・・・」
とばかりに、証人や重要参考人が自殺する、なんていうことは、すでに過去の奇妙な因習なのでしょうか?日本社会や日本人の考え方が大きく変革した「明治維新」と「戦後復興」はいずれも外圧によってなされました。これからの日本の変革は「外圧」プラス「内部告発」によってなされるのかもしれません。

硬直した制度や組織を変革していこうとするとき、どうしても邪魔になるのが先人や上司、といったお世話になった方々(以下「先人」)の存在です。決して先人が、頭が固くてフットワークが悪いと言っているのではありません。先人が、制度や組織の一部に巧みに組み込まれてしまっているので、変革しようとすると、先人までも否定してしまうことになるのです。

変革や改革は、長く培った人間関係を崩壊させかねません。生半可な覚悟や青臭い正義感だけでは事態を悪くさせるだけです。それでも内部告発に踏み切らざるを得ない、先人に迷惑をかけてでも「安全」「倫理」「信念」を曲げるわけにはいかない、そのくらい制度や組織が異常になってしまっているのですね。告発された先人は、抵抗勢力になることなく、素直に従いましょう(?)

繋がっている 2003年1月29日

「体調がよくないようだがいかが Iからの情報 無理するなよ」(原文ママ・・・Iは長女の名前)
というケータイメール受信。見たことないアドレスなれど、どうやら私の父親らしい。開けない添付ファイルがあったので、その旨返信しました。

それから3度に渡って、タイトルもテキストも添付ファイルもない「無言メール」が続いた後、ようやく届いたテキストが
「昨日からEメールを始めてまだ本をよみながらの手さぐりのじようたい そのうち 何とかなるだろう よろしく」(原文ママ)
嬉しいですねぇ。昭和2年生まれ76歳の爺が、孫に習って、取説読んで、一生懸命メール打っているのです。何よりも親子三代がケータイで繋がっていることが奇跡みたいで、嬉しくて、今日の午後はずっとニコニコしていました。

労働組合のニュービジネス 2003年1月17日

労働者の生活を守る労働組合も、だんだんとそのあり方や存立意義が揺らいできました。以前であれば、経営陣と賃金闘争や福利厚生要求をしたり、スポーツ大会やクリスマスパーティを催していれば十分だったのですが、現在最大のテーマは「雇用」と「従業員一人ひとりの本当の幸せ」です。ベースアップ要求を取り下げてまで雇用確保の交渉をすすめる労働組合も増えてきました。

もうひとつの問題は、労働者側が一枚岩でなくなったこと。ほとんどの企業においてコース別人事制度が定着したことで、コースによってニーズや要求に「ズレ」が生じてきたのです。あるコースにとっては有利な要求や制度であっても、別のコースの人にとっては全然魅力ない、なんてことがあるわけです。

準社員の問題もあります。組織的には人材派遣会社に所属している準社員も、仕事の中身も責任も、ほとんど正社員と変わらず、時間外労働だって同じようにしています。じっさい、正社員の数倍も働く準社員もたくさんいるのですが、彼らは従業員組合には入れません。従業員組合に入るメリットなんて、たいしたことないかもしれませんが、プロテクションは明らかに劣ります。いずれ暴動が起きます。

そんな悩み多き従業員組合の仕事でひとつだけ(?)いい仕事があります。毎年、定年退職を数年後に控えた従業員と配偶者を集め、コンサルタントを交え定年後の人生について考えるセミナーを開催しているのです。年金を含めた定年後の収入や支出を夫婦で一緒に計算してショックを与える(?)セミナーです。これくらい「従業員一人ひとりの本当の幸せ」を考えたサービスはありません。

このサービスをもっと拡大してはどうでしょうか?定年間近な従業員だけでなく、若い従業員も含め希望者を募り、自分の「価値(強み、弱み)」「適性」「人生設計」を認識するセミナーを開催するのです。セミナーの結果、仮に会社を去る人がいても仕方ありません。「従業員一人ひとりの本当の幸せ」を極めるのであれば、こういうサービスもひとつの選択肢だと思います。この時代に、今までと同じようなサービスや活動では、労働組合の必要性すら疑われます。

研修課長のニュービジネス 2003年1月12日

銀行の仕事がどんどん増えています。

以前は、「預金」「融資」「為替」が銀行の三大業務なんていわれていましたが、この数年間で「外国為替」「投資信託」「損害保険」「生命保険」と取扱商品が増え、その都度「資格試験」を受験し、新しいマニュアルや規程が制定され、パンフレットや伝票の種類が増え、新たな法律やルールにがんじがらめに縛られています。

毎年2回の自己査定作業も、金融庁の求めるハードルが年々高くなっており、その都度事務量が増大しています。

法律やルール、コンプライアンス(法令遵守)にかかることは重要なので、真面目に対応しなければいけないのは当然ですが、もうパンク寸前です。「バカ正直」に、すべての業務を網羅する必要があるのでしょうか?どこか省力化できる部分はないのでしょうか?

先日、
「行員の業務スキルの不足を、研修で補うべきか?」
なんてアンケートが回ってきましたが、とんでもない話です。事務負担ばかりで、自分で考え自分で判断する機会も能力も奪われた銀行員に、研修なんていくらやってもダメです。研修課長の仕事は、研修の企画や実施ではなく、実は、研修の効果があがるように、行員の日頃の業務負担を軽減することかもしれません。

実はあなたも抵抗勢力その4 2003年1月5日

3日連続のシリーズで言いたかったことは、
「抵抗勢力を批判し、改革の重要性を唱える一人ひとりが(私自身も含めて)、それぞれの組織や既成の『くくり』の中では、実は抵抗勢力かもしれない」
ということです。そのくらい「仕組み」がガンジガラメになっていて、簡単には解きほぐせないことが最大の問題なのです。でも「仕組み」を作ったのは「人」です。一人ひとりの「人」が考え行動することで、新しい「仕組み」を作っていくことができると信じています。貴方の言動を縛る「既得権益」は何ですか?

実はあなたも抵抗勢力その3 中山間地直接支払制度 2003年1月4日

中山間地域等直接支払制度という制度があります。
「中山間地域等において、農業生産活動の継続により農地を保全し、洪水防止や水源涵養、美しい農村景観の提供など農地の多面的機能を確保することを目的に、協定を締結した集落等に交付金を交付する国の制度(島根県農業振興課HPより)」
だそうで、わかり易い日本語でいうと、
「不便な中山間地から、住民が逃げ出さないように支払う、典型的なバラマキ補助金。実際に耕作していなくても申請があれば支払う。(島根県職員談)」
とのこと。島根県においても毎年20億円程度が支払われています。必要なもの不必要なものを含め、農業には多額の補助金が投入されており、この島根県職員氏の話では、島根県の農業生産額ベスト3は、1位「米」2位「ぶどう」3位「補助金」なのだそうです。悪い冗談であってほしいです。

国内の農業も、農地も、中山間地も大切であることは理解できます。補助金を必要とする地域や作物や時期があることも理解できます。ただ、これが恒常化しているとすれば、その農業は競争力どころか採算性すらない、といえます。

既得権益に縛られた、多くの農林系議員、役人、農協関係者に崩壊した日本の農業の再興を託すのは無理かもしれません。やはり一人ひとりの農業従事者、あるいは農業生産法人といった新しいメンバーの、既得権エゴイズムを離れた発想と行動が必要だと思います。

実はあなたも抵抗勢力その2 市町村合併2003年1月3日

2003年はいよいよ全国で市町村合併の動きが活発になります。先日の山陰中央新報報道によると、わが故郷松江市と近隣の八束郡7町村とで作る法定合併協議会において、「(7町村の松江市への)編入」方式にこだわる松江市と、「(全市町村が対等になる)新設合併」方式を望む7町村の意見対立があったとのこと。まったく先が思いやられます。

今後、今までのような全国均質の公共サービスは限定されます。東京にあるから島根にも高速道路を、出雲地方にあるから石見地方にも空港や美術館を、なんて大盤振舞いは期待できません。そんな中で、少しでもローコストで、効率よく行政サービスを受けられるような仕組み作りをするのが市町村合併なのです。いちいち各論にこだわって前に進まないようでいては、ますます困るのは住民です。

考えてみれば、各自治体の首長や議員や役人の多くは市町村合併に伴い、職を失うわけですから、合併協議会メンバーとして適当ではないのかもしれません。合併の本質を理解して行動する、真のリーダーシップを期待すると同時に、私たち住民一人ひとりが、既得権エゴイズムを離れて、地域の未来のために発言し行動することが肝要なのです。

松江市が「新設合併」に反対する理由のひとつに、松江市の「国際文化観光都市」指定がはずれてしまう、というのがあります。私も小学校で「松江は奈良・京都と並び、全国で3つしかない国際文化観光都市のひとつである」と習った記憶があります。そしてそれは、多くの松江市民が文化財や観光資源を大切に思う気持ちを育むことに、おおいに役立ったと思うのですが、だから一体何なのだ?と考えてしまいます。松江八束地域の未来のために、一生懸命協議しているのです。(50年以上も前の)国際文化観光都市指定が、地域間につまらぬわだかまりを残してまで守る必要があるものなのでしょうか?それとも、実は相当美味しい助成や利権が絡んだ指定だったのでしょうか?なんて勘ぐってしまいます。
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実はあなたも抵抗勢力その1 やる気のない従業員 2003年1月2日

松江一畑百貨店の初売り。人出も福袋もディスプレイも接客も、まったく緊張感のない「ぬるい」ものでした。初売りの日がダメなのは、1月2日以外の3百数十日が、それ以上に「ぬるい」からでしょう。同じ山陰の市場で勝負する、松江サティや米子ジャスコがあれだけ頑張っているのに、なぜ老舗の一畑にできないのでしょうか?経営者の資質の問題であることは言うまでもありません。ただ、今日は敢えて言わせてもらいます。従業員やる気だせー!

地方のいわゆる「老舗企業」「優良企業」の多くが、金融庁マニュアルに従って厳格に査定すると「要注意」「破綻懸念」になります。それは、市場環境のせいであり、経営者のせいであり、同時に、やる気のない従業員のせいなのです。厳しい言い方ですが、やる気のない従業員は「不良債権」です。
「今まで、こうだったから・・・」
「うちは(地元では)大手だから・・・」
「うちは、竹下系の企業だから・・・」
「私は、創価学会のコネで就職したから・・・」
それ自体悪いことはないのですが、それを理由に胡座をかいて顧客サービスがおざなりになるようでは問題外です。

従業員一人ひとり、貴方の態度や姿勢ひとつで、企業は良くも悪くもなります。たまたま一畑をネタに使い、申し訳なかったのですが、これはすべての企業に当てはまります。2003年は従業員一人ひとりが自立しましょう。