2003年4月〜6月のひとこと


マッチング 2003年6月25日

山陰の美味しい食材を東京市場で売るお手伝いをしています。一生懸命美味しいものを作っているけど、東京での売り方がわからない「地方の生産者」と、東京食品マーケットのノウハウと厳しさを知り尽くした、「営業プロフェッショナル」のマッチングです。

これがなかなか難しい。生産者側は、売り方がわからない、というよりは、一生懸命売らなければ大変なことになるという危機感があまりない。つまり営業プロ氏から見ると「やる気」がない。一方、営業プロ氏は「情報」「流通」「納期」「発注システム」など、売りこむために必要な、山ほどのファクターと東京食品市場の厳しさを熱く語るけど、生産者には、何のことかわかりません。

素人とプロのギャップを埋めることができるのでしょうか?発想が生産者に近い田舎モノの私は、そんな難しいこと言わなくてもいいじゃない?と感じます。ビジネスはそんな甘いものではない!と叱られるかもしれません。地方の生産者はもっと市場に近づくべきだと思います。ただ、ついていけないテンポに気を取られて、せっかくの美味しいものができなくなっては、元も子もないのです。

困ったちゃん 2003年6月19日

どこの組織にも「困ったちゃん」の1人や2人はいるものです。うちの「困ったちゃん」も本当に困りもので、周囲の人々は毎日ムカつき、「困ったちゃん」の悪口を言うことで、発散しています。

もともとの原因は明らかに「困ったちゃん」側にあるのですが、ムカついたり、キレたり、悪口を言うだけでは、残念ながら何も解決しません。プライドを傷つけ、これ以上やる気を無くされては大変です。どんな「困ったちゃん」にも、必ず使い道はあります。言うべきは言うことで、直してもらわないといけませんが、何よりも上手に「困ったちゃん」を活用することが、組織にとってベターな選択です。

時間をかけましょう。手間をかけましょう。許される限り。

内部監査の限界 2003年6月16日

今日から年に一度の業務監査。例年以上に、重箱の隅をつつくような指摘を受けています。
「そんな些細なことを指摘するよりも、もっと本質的なところを見てくださいよ」
と、お願いしたところ
「些細な指摘であることはわかっているが、自分もサラリーマンだから」
と、情けない回答。

失敗、失敗。私が、必要以上の突っ込みを入れたがために、部下には聞かせたくないセリフを検査官に吐かせてしまいました。もとはといえば、私に十分な業務知識があれば、指摘事項にならなかったのですから。

サラリーマンによる内部監査には限界があります。不正や事故を未然に防止する効果はあるのでしょうが、経営の定めたルールに沿って監査をしている限りにおいて、その企業の現在の姿勢や方向性、業務そのものの間違い、あるいは経営者にかかる問題点をあぶりだすことは不可能です。

自分へのご褒美、自分への投資 2003年6月9日

長女Iは、私が昨日「広末DVD」を躊躇なしに買ったことが許せないようです(決して今回は、そしていつも、まったく躊躇なしに買っているわけではないのですが・・・)。確かに、彼女はイマドキの女子高生にしては驚くほど倹約家で、文庫本一冊、CD一枚買うのにすごく悩みます。

もっとも、思い起こせば私も、高校時代のおこずかいは3千円で、当時一枚2千5百円だったLPはもちろん、500円の道産子ラーメン・300円のグラストの焼きソバ・50円のペプシ・30円のチュウチュウを買うときですら、悩みに悩んだものです。どうやらその「反動」が今の私なのでしょうか?

東京にいれば、本もCDも映画も服も、現在の自分を最高に高めてくれる刺激的なもの、泣かせるもの、癒してくれるものが手に入ります。自分へのご褒美、自分への投資、という考え方を、今の彼女に理解しろ、というのは無理なことなのでしょうか?倹約も貯蓄も美徳ですが、長い人生の中には、消費(時には浪費になろうが)が必要な時期もあるのです。

日経新聞や東洋経済を読む暇があれば、DIMEやぴあを読み、ネットでNYTimesをブラウズしたほうが、より世間感覚に近い銀行員になれます。10分早くオフィスに入るよりは、一駅歩いたほうが、心身ともにスッキリして仕事に集中できます。欲しいDVD買おうかどうか長時間悩むよりは、スパッと買ったほうが、感受性豊かで話題の豊富な人間になれると思います。長女にとって今は、お金やモノの大切さを学ぶ時期なのかもしれませんが、いずれ自分に必要な投資は何か?本質を見つけ出す努力が必要なときがきます。

本気で資金調達 2003年6月8日

日本経済が収縮し、仕事の減った企業は、相変わらず資産圧縮&借金返済に一生懸命です。つまり投資家や銀行にすれば、資金運用先がどんどん少なくなっているわけです。数少ない投資や融資の案件には、資金の出し手が殺到するため、企業の業績は決してよくない(=信用リスクは依然として高い)のに反して、企業にとっての資金調達コスト(金利や手数料)は、どんどん安くなっているのです。

そのこと自体は、市場原理によるものであり、仕方ないのですが、「勘違い」する金融機関と企業は困り者です。
「運用先がないので仕方ない」
と、自らの収益性を無視してまで融資拡大に走る金融機関は、自らの首を締めるだけでなく、金融秩序を乱します。また、
「わが社は、社債やCPでいくらでも資金調達できるので、金利にうるさい金融機関には返済してしまえ」
なんて考える企業(および財務担当者)は、大変な流動性リスクを抱え込むことになります。

これは自治体の資金調達においても同じことです。鳴り物入りで始まった個人向け(変動金利)国債は、売れ残りがかなりあるようです。国債の大口の買い手は郵政公社や銀行ですが、彼らとて流動性確保や金利リスク回避目的でいつ大量売却するかわかりません。格付けが下がることがあれば、海外勢による更なる「売り」もあるでしょう。国の資金調達が不安定になれば、地方財政も影響を受けます。いつまでも低利安定調達ができるなんて甘い見通しでは、とんでもない流動性リスクを抱え込むことになるのです。

本当に「V字回復」? 2003年6月3日

こんなに不況なのに「過去最高益!」とか「V字回復!」なんて決算を発表する企業が意外と多いです。惑わされてはいけませんよ。(別に、企業は「惑わそう」としているわけではありませんが・・・)

要は、今まで真剣にコスト削減をしていなかっただけなのです。今ごろになって思い腰をあげ、事業を整理し、不動産を売却し、人員を削減し、真剣にリストラした結果が「過去最高益!」なのです。決して収入が増えたのではなく、支出を抑えたから、ネット収益が増加して「V字回復!」となっただけなのです。

企業をあげて血のにじむような努力をして、痛みを伴うコスト削減をしたおかげで好決算を迎えるという「プロジェクトX」級の美談のようにも見えますが、実は大きな落とし穴があります。貸借対照表の左側「資産」は、収益を生みだすためのものです。リストラの過程で、徹底して資産を絞った企業は、今後いったいどうやって稼いでいけばいいのでしょうか?将来環境が好転して「いざ増産!」という時になって、肝心の工場や原材料、手許資金がなくては、何も出来ません。従業員も足りません。せっかくの収益機会を逃してしまいます。

残念ながら、今は徹底してリストラを貫徹しなければいけない企業がほとんどです。でも中には、ここでじっと堪えて資産を温存し、次の一手に備える企業があってもいいと思います。本当の意味での「V字回復!」を達成する企業、出て来い!

予算の使いみち 2003年6月2日

昨日、島根県知事もPRしていましたが、今秋浜田市で「全国豊かな海づくり大会」が開催されます。国体、植樹祭と並んで、天皇陛下が全国(海のある都道府県だけですが)を巡回する行事のひとつ。
「魚介類が住みやすい豊かできれいな海づくりと、水産県島根の素晴らしさを全国に発信」する大会で、県の広報誌「フォトしまね」によると、今年は6億3千万円の予算を組んでいるそうです。もちろん天皇陛下の警備費用を含めたところで、たった1日の大会で6億円も必要なはずはなく、詳しくは書きませんが、その多くは(誰も渡らない?)浜田マリン大橋の建設費用を始めとする、不要不急な事業費の無駄遣いです。

「フォトしまね」の次のページには、
「児童一人ひとりにきめこまかいな指導を行うため、一学級の児童数を30人以下にする、または複数の教員で指導する」島根スクールサポート事業を行うとの情報がありました。とても良いことです。今年度は、一年生だけを対象とし、2億1千万円の予算を充てるとのこと。海づくり大会を中止すれば、計算上では、一気に4年生にまでスクールサポートを広げることが出来ます。

島根県人会 2003年6月1日

島根県人会総会に行きました。私の知っているなかで、最低の総会でした。

人が少なかったのは、日曜日の正午という日程や、天候のせいだけではないでしょう。そして出席者が少なければ、料理のグレードもあの程度にしかならないでしょう。挨拶も企画も寂しいものでした。実際の企画運営を行っている県職員さんが、澄田県知事の顔を見ながら汗をかいている様子には、まったくうんざりします。その澄田県知事自らによる五選の報告とお礼には、ほとんど拍手もきませんでした。

東京で頑張っている地元出身者との交流としての、こういうイベント自体、意義深いことだと思うのですが、もうやめてしまうなり、規模縮小されてはどうでしょうか?何年か前、県人会の重鎮のお一人から、
「お前ら、若い連中は、どうせ営業(目的の出席)だろう!」
と言われ、唖然とした覚えがあります。一方で、
「若い人たちの参加が少なくて、だんだん県人会も寂しくなってきました。」
なんて言いながら、自らコミュニケーションの深い溝を掘っているのです。

新規事業支援 2003年5月29日

サロンおかみから電話で、
「(恐らく、なにか自治体絡みの)新規事業審査員に興味ありませんか?」
とのお誘い。せっかくのお話でしたが、即座にお断りしました。ごめんなさい。(株式公開前提のベンチャービジネスの審査であれば別ですが・・・。)

情熱をもって新規事業で頑張る人を、審査して○×をつける、なんてこと私にはできません。そういう人は「すべて」応援してあげればいいのです。助成金が必要なら、できるだけ助成してあげましょう。でもって、失敗したなら10年20年かかってもいいから返してもらいましょう。間口は広げる代わりに、失敗の責任はとっていただく。オープンであると同時に、相互の緊張感を絶やさないことが大事なのではないか?と思います。「相互の」ということがポイントです。施策や予算に従って執行してしまえば、あとは放ったらかし、というのが行政の悪弊です。税金を使う責任感および、事業を育てる愛情の持続こそが、行政に必要な緊張感です。

コミュニケーションの心構え 2003年5月21日

高校2年になって、長女Iが少しだけ
「大学進学してもいいかな?」
という気になってきたそうです。(本人の意思に関係なく、一人でも多くの生徒を国立大学に合格させることしか頭になかった)去年の担任と違って、今年の担任は、生徒の話を実によく聞いてくれるのだそうです。進路の決定には、まだまだ時間がありますが、当たり前のコミュニケーションを通して、長女Iにとっての選択肢がひとつ増えたようです。

コミュニケーションの相手方が、常に常識人で、完璧でないことを理解しておく必要があります。同時に、自分自身も決して完璧ではないことも。

金利引上げのお願い 2003年5月14日

大企業A社を訪問、貸出金利の引上げ交渉を行いました。ちなみに、A社は決して内容の悪い企業ではありません。同じくらいの信用リスクのある、B社やC社に比べて金利が低く、銀行にとっての取引コストをカバーできないので、利上げをお願いしただけです。
「利上げを言ってこられるなんて、お宅だけですよ。」
そうかも知れません。つい最近まで、「適切なプライシング」なんてスローガンのもと、すべての金融機関が一生懸命利上げ交渉してきたのですが、
(1)多くの企業は借入を減らしたがっており、あまり強硬に利上げ交渉をすると、返済されてしまう、
(2)世の中の金利は、まだ下がり続けている、
(3)したがって、低金利でも融資を続けないと、銀行も資金運用ができない、
という理由から、どこもが矛を納めてしまったのです。

でも、私はまだまだ曲げません。安定した収益をあげ、資本を厚くし、預金者や株主の信用を維持することこそが、地域金融機関の責任です。銀行がしっかり安定しないと、絶対に景気はよくなりません。お客様との取引を続けたいからこそ、利上げをお願いしているのです。

ニッセイのおばちゃん 2003年5月2日

金融の自由化に伴い、銀行の窓口で扱う商品が、外貨預金、金投資口座、投資信託、損害保険、生命保険、と増えてきています。商品が増えるたび、私たち銀行員は試験を受けて取扱資格を取得したり、法律を勉強したり、と実に大変なのですが、苦労している割には、どれもそれほど取扱高は増えていないように思います。

理由はいろいろあるのでしょうが、例えば生命保険。私たち銀行員は、同僚や、関連会社の役職員、あるいは自行の行員が出向している企業の役職員に対して、生命保険を販売することが法律で禁止されています。これは、私たち銀行員が相対的に強い立場を悪用して、十分に商品やリスクの説明をせずに、保険契約を強要することを防止するためと聞かされていたのですが、どうやらそれだけではないようです。

銀行が本気で生命保険を販売したら、一番困るのは「生命保険のオバサン」たちです。全国何十万人?のオバサンが一度に失業したら、政府与党にとっても大問題です。もともと「生命保険のオバサン」は、土木建築業界の最底辺で働くオジサンと並んで、日本の「雇用」を支えてきたセクター。そして生命保険業界にとっても、歩合制の安い賃金で保険契約を伸ばしてきた大切な戦力でした。実はオバサンの雇用を守るため、銀行の生命保険窓販に、過大な規制をかけていたわけです。

ところが、いま生命保険会社にとって、最も重要な販売チャネルは、オバサンではなくて、銀行の窓販です。オバサンの教育や雇用にかかるコストは決して安くないのに、実際に獲得してくる保険契約額は、銀行窓販に比べ数分の一しかない、というのがその最大の理由。生命保険業界は、10年以上も前から、販売チャネルの自由化を政府に願い出ていますが、なかなか思うように進まないのだそうです。

雇用の確保も政府の大事な仕事ですから、完全に自由化してしまうことが、正しいのかどうか難しいですが、どうやらここでも、監督官庁が業界の足を引っ張り続けているようです。この業界も経営環境は厳しく、現在多くの生命保険会社が破綻の危機にあります。監督官庁は、業界の各社が効率の良い経営を進め、財務体質を改善し、国民が安心してお金と将来を託すことのできる生命保険会社に生まれ変わるための施策を、大急ぎで進める必要があります。でも彼らがやっているのは、自由化という看板を掲げるだけで、その中身は業界の要望や、合理的な改革からは程遠いことばかりに思えます。

戦争のせい? 2003年4月30日

イラク戦争が予定通り短期で(事実上)終結したのに、一向に景気がよくなりません。いろいろと理由は考えられますが、戦争の前後を通じて、国内の石油価格がほとんど変動しなかったせいではないでしょうか?つまり戦争は、日本の景気に対して、良くも悪くも何の影響もなかったということです。

実は、国際的な原油価格は昨年末からかなり上昇していたのですが、日石三菱など日本の石油元売各社は高い仕入れ価格を販売価格に転嫁するべきところを、ぐっと我慢して(させられて?)いたため、ガソリンも重油も、国内における小売価格はほとんど上昇しませんでした。

また、バグダッド陥落後、国際的な原油価格は急激に下落し始めましたが、今度はOPECが減産を決定したため、国内における小売価格の落ち方は緩やかです。

「戦争のおかげで・・・」
なんて言っている経営者がいれば、よほど特殊な業種であるか、戦争を言い訳にしている、というのは考えすぎでしょうか?

業績予想修正のお知らせ 2003年4月29日

3月決算企業の(会計監査を受けた)正式決算発表はもう少し先になりますが、「業績予想修正のお知らせ」FAXが毎日のように入ってきます。

多くの場合、
「本業の儲けを示す経常利益はまあまあだが、保有株式の評価損(保有している金融機関などの株価下落)で特別損失を計上したことにより、当初予想に比べて当期利益が大幅に減少した。」
という内容のお知らせです。せっかく苦労してリストラしても、なかなか楽になれませんね。

肝心の本業も、SARS禍によるアジア経済停滞などマイナス要因が多く、今後大幅な業績の回復をみせる企業は多くないようです。日経平均5千円!なんていう、信じ難い経済予想がありますが、まだまだ厳しい状況が続くのは間違いありません。株高や円安による景気回復を訴えるよりは、あなたの会社が、あなたの暮らしが、日経平均5千円でやっていけるか?どうすればやっていけるか?よぉく考えて、さっさと行動することのほうが現実的です。

人口でわかること? 2003年4月26日

会社の大橋君は兵庫県明石市の出身ですが、初対面の島根県・鳥取県出身者に、ほとんど必ず
「明石って人口、何人くらい?」
と聞かれるのだそうです。

私も含め田舎の人間にとっては、ごく普通のことですが、彼女にとってこれは、とても不思議で、奇異な質問のようです。
「出身地の人口くらい知っとけよ。」
という気もしますが、大阪―尼崎―西宮―芦屋―神戸―明石―加古川―高砂―姫路、と途切れなく都市が続くなかでは、帰属意識が希薄で、地域に対する関心も田舎ほどではないのかも知れません。

それにしてもよく考えてみれば、我々田舎人は、人口なんか聞いて、その地域のいったい何を知ろうというのでしょうか?産業や観光名所、おいしい食べ物といった事柄に比べて、人口を知ることがそんなに大切なことなのでしょうか?松江や鳥取と比べてそれほど人口が多くなければ、それで安心するのでしょうか?(「東京や大阪じゃ無理だけど、明石くらいなら、いい勝負かもしれないぞ・・・」)

エスニックジョークに使えそうです。なかなか興味深い、田舎人の特性なのかもしれません。

エンプロイーIR 2003年4月24日

うちの会社も、中国に数名の社員を派遣しているのですが、
「現地で、SARS対策のマスクが手に入らない」
ということで、今日は東京中を探し、N95を200個買い集めました。マスクに178,000円!も使ったのは、生まれて初めてです。

派遣社員に高いマスクを送るくらいなら、一時帰国させればいいと思うのですが、なかなか簡単にはいかないようです。戦争中のNYや、SARS渦の中国での暮らしは確かにリスキーですが、地下鉄サリン事件のような化学テロがあり、テポドンに原発が狙われている日本だって、実は同じくらい危険です。要は、組織が、そうしたリスクをしっかりリスクであると認識し、できうる回避策や補償行為をしているかどうかがポイントです。そういう地域に社員を派遣させるに際し、当たり前の思いやりがあるかどうかです。

当然、普通の組織であれば、きちんと対応しているわけですが、それを社員にきちんと伝えないようでは、信頼感が生まれません。IR(株式や債券の投資家に対する情報開示活動)が、デットIR(融資する金融機関に対する情報開示活動)にまで拡大していますが、多くの日本の企業に大切なのは、エンプロイーIR(従業員に対する情報開示活動)ではないでしょうか?

今日買い求めたN95マスクはアメリカの会社の製品でしたが、パッケージに記された製造場所は中国でした。皮肉なことです。中国で生産されたマスクが、中国国民の手に入らないのです。

坊主憎けりゃ 2003年4月23日

「キレる若者」が一時マスコミを騒がせましたが、大人だってキレます。大人の場合は往々にして、キレられる相手側に問題がある場合が多いのでしょうが、それにしても
「そこまで嫌わなくても・・・」
と言いたくなることもあります。

坊主憎けりゃ、袈裟まで憎し。

人間関係とは常に難しいものです。気の合う相手ばかりではなく、時にはまったく馬の合わない相手と組まなければいけないこともあります。いちいち目くじら立てるでなく、2回に1回はニッコリ笑いましょう。

こんな私は、甘い上司なのでしょうか?
修学旅行 2003年4月21日

次女Kから、修学旅行報告の電話あり。広島−水島−倉敷を回る一泊二日のコース。30数年前の松江市立城北小学校の修学旅行が、同じ一泊二日でも津和野往復で、島根県境から一歩も外に出なかったことと比べれば、羨ましい限りです。初日は原爆ドームと資料館、そして水島の鉄工所を見学。二日目は、チボリ公園で遊んで松江へ帰る、というハードな旅程。

きっと、チボリ公園が一番楽しかったのだろう、と思いきや、
「グループ行動だから、自分が思うようにライドに乗れなかった」
ので、今ひとつだったとか。

それよりも、製鉄所で、
「熱い、真っ赤な鉄の板が出てきて」
「水で冷やされて」
「形が変わった」
のを目の当たりにし、驚いたようです。

おしゃれとダンスが大好きで、ケータイ欲しがる耳年増な小学6年生が、意外にもしっかりと「修学旅行」してきたようです。

救う会 2003年4月18日

昔のニュースフィルムに、若き日の横田父母や蓮池兄が出ているのを見ると、圧倒されます。この人たちはこんなにも永く頑張ってきたのだな、と。これほどの行動力と、想いの強さが、安部・小泉を動かし、北朝鮮をも揺らしたのでしょう。素直に感動します。

とはいえ最近の、「救う会」の動きには賛成できません。あまりに非人道的な外務省に業を煮やす気持ちは十分に理解できますが、だからといって米国に助けを請うてどうするのでしょうか?彼らの行動は、「米国世論に直接訴えかける」ことなどできず、むしろ好戦米国政府に格好のネタを与えているように思います。一部エキセントリックな911遺族が、米国軍のイラク侵攻を熱烈支援しているのと同じです。エゴ丸出しで言えば、日本海側の原発近くに住む住民にとって「救う会」の行き過ぎた行動は、はっきり言って迷惑です。外務省こそが、民間や米朝の暴走を容認、無視するのでなく、責任ある、毅然とした外交を進めてください。

SO LONG! MJ 2003年4月17日

マイケル・ジョーダン三度目の引退シーズンが終わりました。ワシントン・ウィザーズのプレイオフ進出がなくなったからです。現役最後の試合が、日本時間の今朝行われたようです。

スコティ・ピペン、ホーレス・グラントを加えた3人の若さとスピードで3ピートを成し遂げた頃の溌剌としたMJ
父親の死を乗り越え、大リーガーめざし奮闘していたMJ
デニス・ロッドマンを従え、円熟した技で2度目の3ピートを達成したMJ
そして、心からバスケットボールを楽しんだ、ウィザーズでのMJ
どのマイケル・ジョーダンも大好きです。心から尊敬しています。夢と興奮をありがとうございました。マイアミヒートとの最終戦の後、パット・ライリー(元レイカーズ、ニックスのコーチ)と熱い握手を交わしたシーンには、思わず「じん」と来ました。

実は、シカゴのオヘア空港でMJに会ったことがあります。まだシカゴブルズが、デトロイトBADBOYSピストンズに追いつけ!追い越せ!と頑張っていた頃、1988年の5月のことです。遊びに来ていた妹二人を空港まで送りに行き、メタルディテクターをくぐって振り返った時、背後に立っていた大きな影、それがMJだったのです。
(興奮して)"Michael Joradan?"
(あの低い声で)"Yeah!"
もうこれだけで大興奮、慌てて名刺の裏にサインしてもらいました。その晩、クリーブランドでのプレイオフで、MJが試合終了直前奇跡のクラッチシュートを決め、シカゴブルズの地区ファイナル出場を決めました。シュートを決めた直後の歓喜のジャンプは、今でもハイライトフィルムで使われています。

本日の最終戦、28分間の出場時間中、MJは15点、4アシスト、そして4リバウンドを記録しました。最後の得点はフリースロー。生涯得点32,292点は、カリーム・ジャバーとカール・マローンに次ぐ歴代第3位。一試合平均30.12得点は歴代一位です。

減らない役人 2003年4月16日

市町村合併のはなし。

現在の「市町村の枠組み」および「地方交付税に代表される、国との資金の流れ」には、重複や無駄が多く、財源面においても、制度やモラルの面においても、すでに限界です。国民はどこに住もうが、全国あまねく同じ行政サービスを受ける権利がありますが、本当に必要なはずのサービスが、派手な庁舎や誰も通らない高速道路の建設維持費用(=一部業者の既得権益=自治体にとっての安易な税収源)にすり替えられています。また、住民の一割近くが役場の職員なんて自治体が、独立して存続する意義があるのでしょうか?合併して効率よくすることは、決して行政サービスの低下ではなく、むしろ本質的には向上に繋がるはずです。

したがって私は、市町村合併には賛成なのですが、どうやらこいつも一筋縄ではいかないようです。現在各地域の法定協議会で進められている合併が成立すると、まず間違いなく市町村議会の議員数は激減。これは良いことです。ところが、市町村役場職員の削減はできないのだそうです。そういえば、郵便局が公社になっても、職員の身分は相変わらず公務員です。そもそも公務員というのは仕事がまったくなくなっても解雇できないものなのでしょうか?

このままでは、せっかくの市町村合併が、単なる地方交付税削減のみで、肝心の効率化や行政サービス向上にまったく結びつかない、またいつもの「問題先送り」にしかなりません。近い将来、皆さんの住む自治体が合併しても役人の人数が一向に減らないときは、大きな声をあげましょう。不必要な役人をたくさん養うために税金を払っているのではないのだと。

国のために 2003年4月15日

米国の前財務長官オニール氏は、政権入りする前はアルコア(米国最大手のアルミ会社)の経営者。それまでの年収65億円を投げ打って、年収わずか1/163(!)の閣僚になったのだそうです。(それでも4千万円ありますが・・・)
「ビジネスマンとしての自分の力に値するだけのお金は取るけれども、成功した暁には、自分の成功を可能にしてくれた国家のために、国民としての義務を果たすという国民教育がしっかり根付いている」というわけです。

私はオニール氏ほどの収入もないし、将来政治家に転身することもありえませんが、自分が世話になったコミュニティのために働くことは当然だと考えます。もっとも、せいぜいそれは子供の学校のPTAとか、町内会とか、マンションの管理組合程度です。最大限広げても松江市くらいでしょうか?これ以上広いコミュニティでは、お世話になったという意識が希薄であるからです。島根県も日本も大好きですが、義務と責任を果たすほどの気持ちになれないのです。無責任でしょうか?国民教育や愛国心の欠如でしょうか?

私にとって、国とか地方自治体とか行政単位というものは、とても便利な「くくり」であると同時に、誤ったナショナリズムや地域エゴを産み出す温床に思えます。それは、現実味のないグローバリズム、あるいはユートピア思想かもしれません。ただ、国民の当然の義務として納税した大切なお金がとんでもない使われ方をしていたり、米国の偏狭グローバリズムが多くの国と民を不幸に陥れ、さらには「フセインなきイラク」がきわめて不安定な無政府状態にあることなどを見るにつけ、国という「くくり」の無常さに、ためいきがでるのです。

こんな発想の私こそ、戦後の日教組による平等教育に毒された典型的な被害者なのかもしれません。(広島銀行副支店長から転身した広島県立校長先生が自殺した理由が、またもや国旗・国家だったと聞き、ただただ空しく情けない想いがします。)
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心の中の国境 2003年4月9日

NYヤンキー松井がグランドスラム・デビュー!さすが一流は違いますね。というより日本にいる時より、伸び伸びとやっているみたいです。

野茂、イチロー、松井、中田ヒデ、中村シュンスケ、高原、といったスポーツ選手はもちろん、日本の優秀な才能や頭脳がどんどん海外で活躍しています。彼らに国境はありません。愛国心があるとかないとか、ではなく「国」というくくりを意識しないことで自らの力を最大限に発揮しています。多くの日本人が、心の底では「鎖国」を望んでいるのと大違いです。

なんて、偉そうにいう私ですら、
「あなたはアジア人ですか?」
と問われれば、
「・・・日本人です。」
と、応えてしまうのです。