地下鉄駅においてあるフリーペーパーやチラシには、あなどれないものが多いです。沿線の名所やショップ、レストランの紹介だけでなく、とてもよくできた特集やコラムも多く、帰宅する車内で退屈することはありません。(朝は混んでいて、読み物には向きません。)
茅場町駅でピックアップした、少し前のメトロミニッツ17号に、藤原新也氏の「トウキョウアリガト」というフォトエッセイがありました。地方から上京してきて、精一杯努力して、でも挫折して帰郷した女の子を取材した実話だそうですが、ざらざらしていて、とても心に引っかかる内容でした。「つんく♂×ソニン」による一連の作品にも通じる世界ですが、詩的な表現でないぶん、より深みが感じられます。苦労を通して、ささやかな精神的成長がみられ、変わらないはずの景色が少しずつ違って見えてくる。だけど状況は何も変わってなくて、新しいドラマも起こらない。明日も明後日も、同じような日が続いていく、みたいな乾いたストーリー、地下鉄車内で読むと本当に考えさせられます。
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出来ない理由 2004年4月27日
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3年近くも同じ職場で同じ仕事をしていると、判断力も実行力も冴え、実に効率的に仕事を運ぶことができるのですが、逆にモノが見えすぎるがための失敗に陥るリスクもあることに気がつきました。
例えば、メガバンクや証券会社から、新商品やローン案件の紹介をうけたとき、収益性、安全性、事務コスト、管理コスト、上司や本部を説得する労力、事後の取引拡大の可能性、そういった諸々のファクターが一気に頭の中を駆け巡り、瞬時に合理的な判断が出来上がってしまいます。新人マエタ君が
「どうして、この商品やらないんですか?」
「案件に取り組む体制をかえませんか?」
と素直な疑問をぶつけてくるのですが、そのほとんどすべてに対し瞬時に、合理的な「できない理由」を応えることができます。
ん?「できない理由」?
どうやら私自身が抵抗勢力になっていたようです。部下の素直な想いは、こちらも素直に受け止めないとね。反省。
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ヘッドホンステレオ 2004年4月23日
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通勤電車の中で、MDウォークマンやMP3を楽しんでいる人をよく見かけますが、やっぱりあれはいけませんね。
別にシャカシャカ音が耳障りだと文句を言っているのではありません。聴覚に悪影響があると警告しているのでもありません。ただただ、あのイヤホンがコミュニケーションを阻害していることが淋しいと、感じているのです。
例えば朝、同僚に会っても、相手がイヤホンをしていると、なかなか声をかけ辛いものです。それでも目があったりすると、ついつい
「おはよう」
なんて言ってしまい、それがために相手はわざわざイヤホンをはずして音楽を中断し、
「失礼しました。おはようございます!」
なんて返してくるのです。そこまでの反応は期待していないのですから、逆にこっちが恐縮してしまい、その後の会話もぎこちなくなってしまいます。やっぱりイヤホンはコミュニケーションの敵なのです。
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