まだ暗い、早朝の松江駅のプラットホームで「やくも」を待っていると、懐かしい匂いがしてきました。あの「錆」と「油」と「煤煙」の匂いです。昔に比べると、ずいぶん控えめですが、旅の始まりを想起させるには十分です。一泊二日の我儘ひとり旅に、行かせてくれた家族に感謝。左手の車窓に、しらじらとしてきた中海を眺めながら、早速缶ビールのプルトップに手をかけました。
1年前、私にとっての長距離移動といえば、つかの間の帰省行でしたが、今は家族の住む郷里・松江を起点に動くことができます。そんな当たり前のことが、とても幸せに感じられます。
ビールの利尿作用でしょうか?トイレに行きましたが、悪名高き振り子電車「やくも」は、トイレもよく揺れます。便器をはずさないよう、腰をくいくい動かしながら?用を足しましたが、考えてみれば、今年の夏はヘルニアやらぎっくり腰やらで、「腰をくいくい」なんて絶対にできませんでした。そんなささやかな事実に、健康であることの幸せを感じます。
いろいろありましたが、本当に幸せな2006年だったような気がします。単身赴任時代とは違って、手を伸ばせば家族のぬくもりがそこにあります。久しぶりのベースギターで、指はまめだらけです。職場には、私とともに汗を流してくれる素敵な仲間がたくさんいます。東京の(一種バーチャルな)ホールセール・ビジネスと違い、地元のお客様とは悩みを共有し、協業して解決していく雰囲気にあります。リアル・ワールドが、こんなにも居心地が良いとは思いませんでした。
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パッケージング 2006年12月22日
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週二回の大阪行は、いろいろな意味で刺激的でした。大阪支店が入っている中ノ島オフィス街は、すべてのビルが巨大で、まるでビル一棟がひとつの街、ひとつの巨大市場に見えました。梅田阪急村はコートがいらない暖かさで、思い思いに着飾った人々を見ているだけで、何か新しいことが始まりそうな予感がしました。人口の集積と激しい競争の結果でしょうか?すべてのサービスが洗練され、心地よく感じました。
それなら地方は、島根は、松江はすべてが劣っているかといえば、決してそうでもありません。都会地の厳しい競争は、サービスのスピード感と華やかさと均質性をもたらしましたが、肝心の品質は、それほどでもないような気がします。
阪神・阪急・大丸・京阪・南海とデパ地下を巡って、和菓子売り場のディスプレイをブラウズしたのですが、菓子の色合い、包装、照明、POPの見事さに感心しました。品質で決して負けない松江の和菓子はパッケージングを学ぶべきでしょう。
オフィス街で頂いた1千円の和定食は、そこそこに美味しく、お店は清潔で、窓からの眺めが良く、JAZZが流れ、ウェイターの給仕は洗練され、十分に1千円払う価値はありました。味では絶対に負けていない、松江市苧町「後藤五八」600円の昼定食をもっと食べていただくには、何をすればよいのでしょうか?やはり、ポイントはパッケージングだと思います。
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一分遅れ 2006年12月21日
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「ただいま当列車、およそ一分遅れで運行しております。お急ぎのところ、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
みたいなアナウンスが、JR特急やくもの車内アナウンスで頻繁に流れています。新幹線乗り継ぎのお客様への配慮なのでしょうが、別に一分くらいのことで、そこまで神経質になることはないと思います。世界一時間に正確な日本国有鉄道のDNAを受け継ぎ、想像を絶する改善努力とプレッシャーの結果として、尼崎の大事故を起こした反省が活かされていないといったら、JRを苛め過ぎでしょうか?
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東京早耳情報 2006年12月13日
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会社のイントラネット見ていたら「東京早耳情報」というコラムを見つけました。
実はこれ、東京支店在勤中に、シノハラ君と私の二人が取引先やメガバンク担当者から聞いた面白い話をまとめて、週に一回くらい配信していた社内メルマガ?なのです。バブル後遺症のさなか、企業の財務担当者たちが本業回帰の形を求めて試行錯誤を繰り返し、心ある金融マンたちがローン債権流動化の市場を創設しようとがんばっていた時代のポートレートですが、いま読み返してもクォリティ高く、実に面白いレポートです。自画自賛?
このbitlも、東京早耳情報と同じくらいのエネルギーを毎日注いでいます。本来の目的は、娘たちへの遺書ですが、自分でも老後に読み返したら、きっと面白いものになるのでしょうね。
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脱・談合でほんとうに良い? 2006年12月12日
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今夜のNHK「クローズアップ現代」をみて感じたこと、というより最近ずっと考えていること。
「脱・談合で、税金の無駄遣いをやめる」
ことは大切ですが、
「行政コストにこだわり過ぎると、サービスの質が低下し、最低限の市民生活が守られなくなる」
というリスクが気になります。でも、
「地域内で、サービスの提供や資金の流通が完結する、ユートピア経済」
は、いつまでも続かないので、やはり
「時には耳の痛いことも言いながらも」
「地域のお客様の経営体質が、筋肉質になるよう」
汗を流すことが、いま
「地域金融機関に与えられた使命」
なのだと思います。
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2006年12月11日23時01分
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カーナビ 2006年12月10日
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運転中、信号待ちをしていると、前に停まっている車のカーナビ画面が目に入ります。最近は地図情報が映し出されていることはほとんどなく、TV番組の画面ばかりが目につきます。停車中や、後部座席専用のモニターであればいいのですが、車が動き出してもずっとTV番組が映っていることも多く、驚かされます。
それで運転に集中できるはずがありません。携帯電話メールしながらの運転と同じくらい危険で、許せない行為です。飲酒運転、カーナビTVやメールの「ながら」運転、走行中も子供たちが車内を自由に徘徊する「同乗者放置」運転は、絶対にやめましょう。自分を、愛する同乗者を、そして無力な歩行者を守りましょう。
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私立は大学じゃない! 2006年12月8日
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受験生と受験生の親にとって、ストレスがピークに高まっていく季節です。同時に、松江北高の(国公立大学偏重)進路指導に対する不満が、あちらこちらから聞こえてくる季節でもあります。最近、子供の私立大学受験について相談した親に対して担任がいった言葉。
「私立ですか?あれは大学ではありません。」
「私立のことはよくわかりませんので、自分で願書を取り寄せて。勝手に申し込んでください。」
「私立への推薦は行っていません。」
え!関西学院は大学ではない?私は高卒なんだ…。突っ込みどころ満載で、2ちゃんねるにスレ立てたくなります。(がんばっている受験生に迷惑がかかるので、そんなことはしませんが…)
もうひとつだけ突っ込ませていただくと、私立への推薦はしないといっている松江北高の二枚舌進路指導は許しがたいです。某有名私立大学に北高の推薦で入学した生徒がおり、当人はその事実を学校から口止めされていました。
私は、母校を茶化すつもりも、おとしめるつもりもさらさらありません。日々の教育活動に加え、進路指導、生活指導に精力を注ぐ先生方には、心から敬意を表しますし、いくらかは国公立偏重せざるをえない立場も理解しているつもりです。でもそれが生徒たちの進路選択の幅を不当に狭め、大きなリスクに晒していることも理解していただきたいのです。家庭の事情が許す範囲において、本人の夢やあこがれ、適性や資質をもっと尊重すべきですし、挫折も含めたチャレンジのプロセスは、国公立大学の狭き門にチャレンジすることと同じくらい、力強い若者を形成すると信じます。ほかにも、2005年8月2日のひとこと「大学経営」に記したようなリスクだってあるのです。
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お葬式 2006年11月28日
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仕事柄、そして年齢的にも、お葬式に出かけることが多くなりました。祭壇に飾られた遺影、集った親戚や知人、静かな口調のアナウンスや読経、喪主のご挨拶、線香の香り、そういったことごとに触れるたびに、人の命というものを考えさせられます。
別れは辛くさびしいものですが、記憶はずっと残ります。もう二度とお話しすることも、その手に触れることもできませんが、人は時に貴方のことを思い出します。ということは、死は生の延長であって、お葬式はお互いの関係をリセットするセレモニーではないのでしょうか?そして、町内会の仲間同士が、地域の絆を確認しあうセレモニーでもあります。旧友や同窓が再会し、友情を復活させる機会でもあります。だんだんと、死に対する恐れや無常感が薄れてきた気がします。
だからといって、自殺や若い死を正当化するつもりはありません。ほぼ順番にお別れすることが大切なのであって、愛する貴方を失うことは、なにものにも代え難い苦しみなのです。私自身は一度も自殺を考えたことがありませんが、もしそういう方がおられるのであれば、貴方のことを真剣に思う人の気持ちを理解してください。
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ブランド化 2006年11月9日
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宍道湖のしじみから基準値を超える残留農薬(除草剤)が検出されました。
もともと斐伊川流域で使用されていた農薬が、7月豪雨で田畑が冠水したことで、宍道湖に流れ込んだもの。当時、大雨の影響で、汽水湖である宍道湖の塩分が薄まり、しじみが大量死したと報道されていましたが、実は農薬の影響もあったのかもしれません。8月には、下流の大橋川あたりでも農薬汚染しじみが見つかっていたようですが、現在では上流の宍道湖西岸あたりに限定されるようで、近いうちに安全宣言も出されるのではないかと期待されます。
それにしても、8月には検査結果を知っていながら、11月になるまで業者にも消費者にもその事実を知らせなかった、行政の問題意識の無さには、あきれ返ります。島根のブランドを、必死で守り、育て、広めようと努力している、多くの善良な人の気持ちを考えれば、8月にどういう行動を取るべきだったか、自ずとわかるはずです。先日、「ブランド化=時間×資金×情熱」と書きましたが、本日「×誠実さ」を書き加えます。
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世界遺産として 2006年11月5日
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石見銀山の世界遺産登録に向け現地調査を行った担当者が
「一般の人に遺跡の価値をきちんと伝えてほしい」
と要望したそうです。(山陰中央新報「明窓」)
産業遺跡ゆえ地味であるのは仕方ないのかなと、無理やり納得していましたが、そもそも地元の県民にすらその価値が正確に伝わっていない遺跡が、世界遺産に推薦されることに疑問を感じます。大河ドラマのロケ地として人気を博し、補助金を得て、周辺整備を行い、一部業者が潤って、何年か経てば忘れられてしまう程度の観光地ではないのです。当時の、世界の銀の相当部分を産出していたことは知っています。大森や積出港温泉津の街並みの素晴らしさも認めます。でも、それで世界遺産となりうるのでしょうか?日本国内、いえいえ島根県内ですら十分に理解されているとは思えません。
一生懸命、世界遺産登録を推進しておられる方々にケチをつけるつもりはありません。せっかくの機会ですから、応援したいのです。私たちも、もっと勉強しますので、どうぞ教えてください。石見銀山の素晴らしさを、そして世界遺産として恥ずかしくない産業遺跡であることを。
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本気でリレバン 2006年10月22日
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金融機関で「リレバン」という言葉が使われ始めて、もう何年になるでしょうか。リレーションシップ・バンキングの略語で、その意味や使われ方がずいぶん変わってきたような気がしますが、私は、リレバンを「お客様のニーズ(悩み)をしっかり把握して、畳み掛けるようにセールス(提案)すること」と定義しています。そうなのです。あらためて定義する必要もない、顧客をもつすべての商売人なら誰もがやっている、当たり前のことです。「リレバン」とは、そんな当たり前のことを、メガバンクも地域金融機関もやらなくなった反省から使い始めた言葉であって、あたかも新しい概念を導入したように見せかけているだけ?なのかもしれません。
たとえば、融資。景気回復が遅れている地方において、お客様のニーズや悩みのひとつに「有利子負債の圧縮(=借入金を多めに返済したり、新たな借入れを増やさないこと)」があります。実は、このニーズそのものに気がついていない?経営者も多いのですが、売上を大きく伸ばしたり、今まで以上にコストをカットすることが困難な状況下で、財務体質を健全に保つためには、借入金の残高をある程度抑えておく必要があります。融資の残高を増やして収益をあげたい金融機関の思惑とは逆行しますが、長い目でみれば、お互いにとって大切なことだと思います。販売協力したり、コスト削減の提言をすることも良いですが、借入金を削減できるよう、金融機関が、お客様の中長期のキャッシュフローをコントロールするための提言をすることも、同じくらい重要です。
決算書ができたら、1年後の適正(想定)借入金残高を、お客様と金融機関が一緒になって決めましょう。今まで年間3回行っていた運転資金融資(借入)を、2回で我慢できないかどうか?検討しましょう。そしてできあがったプランに対し、双方がコミットしましょう。こういう動きかたも、リレバンだと考えています。
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伝統 2006年10月16日
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鼕(どう)行列の直会(なおらい)@松江ニューアーバン・ホテル。鼕をたたき終え帰宅して、法被のままで、今朝まで玄関で寝ていたという「つわもの」も。末次町内の皆さんと一緒に、夜遅くまで楽しく飲み交わしました。
昔話を伺っていて驚いたのですが、今から20年ほど前、末次町内には、まともに鼕がたたける人も笛を吹ける人もいなくなってしまい、ある年など町外の人にお願いして(謝礼まで払って!)、笛を吹いて頂いたのだそうです。それからは、伝統の残っている他の町内の太鼓を見て、ビデオに撮って研究し、皆なで練習し、今では誰もが立派なたたき方、笛方になったのだそうです。伝統というものは、自然と残るものではなく、その気になって一生懸命働いた結果として、守られていくものなのですね。
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ブランド化 2006年10月14日
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「ブランド化=時間×資金×情熱」。とにかく時間がたっぷり必要です。ブランドというのは、世代を超えて愛される品質と味わいであって、一時のブームとはまったく違うものなのです。
お隣鳥取県の二十世紀梨のブランド化は、生産者・行政・業界団体が手を携え、長い時間をかけて成しえたものであり、今も人々に愛されています。国内だけではありません。鳥取県果実連は、NYの在留邦人に対し、毎年二十世紀梨通販のDMを送り続けています。香港では中秋節が近づくと、市場や八百屋の裏手には鳥取県の二十世紀梨の段ボール箱が山積みです。頑張れ!島根の蓬莱柿。
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つながる 2006年10月9日
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ミステリー作家・法月倫太郎つながりで、ここで知り合ったナオミさんと、今日初めてお会いしました。松江北高の後輩にあたる方ですが、現在スイスにお住まいとのこと。慌ただしい一時帰国の合間に、1時間だけお話しできました。このHPが無ければ、絶対にありえなかった出会いです。
もう一人、ELSシカゴ校で一緒だったトモヨさんが、突然アクセスしてきました。お互い連絡先もわからなかったのですが、Googleに私のフルネームを入力して、ここを発見したそうです。また当時の仲間で集まって、同窓会でもしたいですね。
ネットは魔法のインフラです。発信すればするほど、過去が甦り、人とつながり、世界が広がります。来年のNHK全国学校音楽コンクールの課題曲テーマは「つながる」だそうですが、今日は久しぶりにネットを通して「つながる」を実感できた一日でした。
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定住 2006年10月7日
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お取引先ビルの新築竣工式。閑散としていた松江の中心市街地に再開発の大きな核ができました。まもなく、近隣にマンション2棟も建ちます。オフィスや商店だけで街づくりはできません。人が住むことで、初めて街が生き返ります。子供たちが増えることで、初めて街の未来を語ることができます。いまだにマンション建設反対の幟を降ろさない自治体も多く、その気持ちはよくわかるのですが、10年先20年先のことを考えましょう。街は生き物なのです。
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暗誦 2006年10月6日
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先日、次女Kの英語の試験勉強を手伝いました。中学3年生なりの理解はしていますが、語順が逆になって、言い回しが不自然な文章がいくつかありました。これは、(文章の読み書きだけでなく)会話としての英語習慣があれば、自然と直る間違いです。留学するとか、NOVAやECCに通うのも良いでしょう。私自身は、8年も海外で暮らしたので(そこそこに)わかりますが、実はそういう英語習慣が身についたのは、松江北高時代に「英語の構文150」を必死で暗誦したおかげです。当時は、面倒くさいし、妙にニッチな設定の文章が多かったし、丸暗記という行為そのものが低級に思えたし、大学受験のため仕方なく続けていたというのが本心ですが、結果として基本的な英語の言い回しを体得できました。
よく
「外国人の話が聞き取れない」
という悩みを耳にしますが、自分で喋ることができる文章であれば、必ず聞き取ることができます。暗誦というと、どうも非効率で古臭い勉強法と捉えがちですが、こと英会話習熟においては、最も実効的な手段だと思います。
先日シンジロウが、
「ずっと洋楽を聴いていたから、英語は得意だった」
と言っていましたが、これも同じことを言っているのだと思います。私も、カーペンターズ、ウィングス、パープル、ヒープと聴き進み、歌詞をノートに書き取り、夜中に大声で歌ったものです。教科書に出てこない言い回しも含め、ずいぶんと勉強になりました。
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支店経営に必要なもの 2006年9月28日
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ずいぶん昔の日記に「ビジネス=商品×市場×システム」と書きました(私の言葉ではなく、SI多喜さんの受け売りです)。私が考える「支店経営=商品×市場×システム×情熱」です。情熱とは、地域やお客様に対する想いであり、同僚や部下に対する愛情であり、目標達成に向けての熱意です。人並みに経験や経営力があれば、もう少し違った公式を使えるのでしょうが、私には無理です。一生懸命「売れる」ためのシステムを構築して、情熱で組織を引っ張り、お客様に訴えるしかありません。
そんなこんなで頑張った、平成18年上期も明日で終わり。総仕上げの一日です。
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ギャプを埋めにいく 2006年9月14日
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例えば、若いときは時間と情熱はあるけどお金がない。大人になるとお金はそれなりにあるけど、時間と情熱が失せるというギャップ。そんななか、ある同世代のドクターはナナハンを買いました。私はバンドを再結成しました。
例えば、地方の高校を卒業して東京の学校を出て、東京で就職して、東京で家庭を持って、東京に家を求めて、東京で子供を育てて…そんな東京人がこの年齢になると、妙に「地方」に気持ちが傾きだします。
帰巣本能なのでしょうか?パンクなのでしょうか?18歳の自分と現在の自分、気持ちと現実のギャップを意識し、それを壊したがる、あるいは埋めたがる人がずいぶんと多いような気がして、興味深いです。
スヤマチトセは、夜行バスで「つま恋」に行くそうです。ギャップを埋めに行く旅です。
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911以降の私 2006年9月10日
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明日で、911から丸5年になります。TVの特番が続いていますし、私も今日は、事件直後に全米で放映されたチャリティー番組DVDをみてすごしました。
この5年間、米国によるテロ撲滅の動き、安全管理や資金洗浄の対策強化、石油価格の上昇、日本においても自衛隊の海外派兵など、いろいろなことがありましたが、肝心の「憎悪と対立」だけはまったく解決していません。
私自身はどうでしょうか?「 before it's too late 」なんて言っていながら、世の中を変えるような動きは何もしていません。相変わらず銀行員で、夫で、父親で、コミュニティのメンバーで、要するに、41歳のおじさんが46歳のおじさんになっただけです。それでも「この程度なら…」(9月9日日記より)に甘えずにルールは守ってきたつもりですし、自分が正しいと信じたことに対して、頑固にこだわってきたつもりです。まずは、自分と自分の周囲が幸せになれることを継続することが大切だと思います。
今夜は、911で命を落とした友人や、勇気あるNYFD、NYPDの英雄たちのことを思いながら静かに過ごしたいと思います。
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この程度 2006年9月9日
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飲酒運転や酒気帯び運転による悲しい事故が続いています。絶対にやめましょう!そして、速度制限や一時停止などの決まりごとは、愚直に守りましょう!携帯電話やメールしながらの運転もやめましょう!同乗者(特に子供たち)にシートベルトは必須です。後部座席も同じです。拒否しようが、泣き喚こうが、縛り付けましょう!それが運転者(特に親)の責任です。
正直に書きますが、米国滞在中は何度か酒気帯び運転を経験しました。車を運転できないと飲みにも出られない?というパラドキシカルな社会であることを、自分に対する言い訳にしていましたが、大変な緊張感と集中力を強いられる運転だったと覚えています。二度としたくありませんし、絶対にしません。
今日、会社の駐車場に立ち寄ったところ、駐車しようとしていた車があったので、
「銀行(ATM)に御用ですか?」
と聞いたところ、違うとの返答。例えば、支店近隣のお客様が短時間駐車されるのであれば、問題ありませんが、これだけ「しゃあしゃあと」無断駐車を正当化されると悲しくなります。腹が立つでもなく、情けなくなるでもなく、悲しくなります。30分後に戻ってみましたが、まだ車は置かれたままでした。支店の営業時間中ではなく、店舗外ATMご利用のお客様にもほとんど迷惑はなさそうなので、警察を呼んだり、レッカー移動を強行するつもりなんて全然ありませんが、「この程度」のルール違反に麻痺してしまっている人の心に触れると、悲しくなってしまいます。
「夜はほとんど人がいないから、このくらいスピード出してもいいだろう…」
「子供が嫌がるし、ほんの近所だから、シートベルトしなくても…」
「今夜はチューハイ2杯だけだし、明日車がないと困るし、乗って帰ろう…」
大きな事故や違反を犯した人の判断基準では、きっと「この程度」だったのです。
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「きっこの日記」と評価が分かれますが 2006年9月6日
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小泉純一郎のメディア露出が極端に少なくなりました。実際の公務は毎日大変なのでしょうが、協議や討論、決断の場面がほとんど見えてきません。安部氏へ事実上の禅譲が決まっている中で、後任が仕事をやりやすいようにパフォーマンスを控えているのでしょうか?国民も野党も海外政府も、すでに関心は次の政権だからでしょうか?それとも、任期満了で首相の座を降りるケースが少ないせいでしょうか?理由はともあれ、さびしい気がします。
道路公団、郵政民営化、拉致家族救出、イラク派兵、靖国参拝、格差社会、丸投げと、いろいろありましたが、過去においてどの首相もなしえなかった(野党政権ですらできなかった)本当の改革のヒントを次々と投げかけてくれました。最後にもうひと暴れしてもらえないでしょうか?
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ポジションパワー 2006年9月4日
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支店長職を拝命して、早や7ヶ月。赴任当初の、余計な肩の力は抜け、営業推進、事務管理、コンプライアンス、そして独自プロジェクトの推進と、充実した毎日です。とても満足すべき状況なのですが、ひとつだけ不安なことがあります。それは、私のプランや行動に対して、店内の部下が誰一人、何一つ「反対しない」ことです。
自分の考えるプロジェクトが、本質的に間違っていない自信はありますが、それが「成功するプラン」であるとは限りません。机上のプランを実際のオペレーションに落とすとき、必ずひとつやふたつ、落とし穴やボトルネックがあるものです。プロジェクトの完成形に酔い痴れてしまい、そこへ至る苦労に対する気配りが不足するとき、それを修正してくれるのが「部下の反対」です。前任店の次長職時代は、嫌になるくらい「部下の反対」に遭ったものです。
誰も反対できないような完璧プランであるはずはありません…。
支店長の持つポジション・パワーが強大すぎるのでしょうか?
上司が、部下の話を真剣に聞いていないのでしょうか?
逆に、部下がそれほど真剣に受け止めていないのでしょうか?
いま読みかけの、冷泉彰彦「『関係の空気』『場の空気』」(講談社現代新書)に
「〜職場においても、やたらに上司は喋りまくり、部下は押される一方という局面が多いのではないか。本来なら、現場ならではの情報をどんどん上にあげることは、経営の質とスピードをアップする重要な行為のはずである。それが機能しないのは、上下のコミュニケーションにおいて『日本語の窒息』が発生しているからだ。」
「日本の組織の活力を復活させるには、組織内の会話スタイルを対等に戻す必要がある。」
とあります。どんなにコミュニケーション・スキルを高め、懇切丁寧に部下に説いても、日本の上司・部下の関係である限り、私が期待する、安心できる「部下の反対」は出てこないのでしょうか?
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開発と保存 2006年8月25日
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私の神社ブームに火をつけたのが、昨夏読んだ関和彦「古代出雲への旅」(中公新書)。「古代(出雲風土記)」「江戸時代の暮らしと風俗」そして「現代」をリンクさせた、とても面白い本でした。先日、八雲立つ風土記の丘資料館で、同じ著者による「新・古代出雲史」(藤原書店)をみつけ、求めました。文章も写真も味わい深く、じっくりと読み進めています。
同じ古代史ですが、「古事記」「日本書紀」の神話の世界よりも、より人間の暮らしを伝える「風土記」の解釈を重ねることで、神社や史跡やがより身近に感じられるようになります。神話の国のど真ん中で産まれ育ちながら、これまで初詣と縁日くらいしか接点のなかった私ですが、関氏のおかげで、ずいぶんと知識と想像力がふくらんできました。
「新・出雲古代史」を読んでいて気になったのが、中海本庄工区干陸中止、田和山遺跡保存、北山山系に設置予定の風車などの開発行為に対する、関氏の目線です。街は生きており、進化するものですから、住民は「開発」と「保存」の間で悩んだとき、どちらかといえば「開発」よりの行動を取りがちです。それでも、古いものに触れていると、現在の便利さや快適を求めるだけでなく、選択肢のひとつに加えるべき、あらたな判断基準を教えてくれるような気がします。
先日、神魂(かもす)神社裏の空山(そらやま)で、山際の草木が風にそよぐという、何気ない当たり前の光景を見たのですが、視界に入る何千何万ある葉っぱの一枚いちまいが、実は全部違う動きをしていることを瞬時に感じました。葉っぱの裏側に潜む、虫や蛇など何千何万の「生」の存在も瞬時に感じました。そして私自身が、何千何万ある「生」の中の、ほんの一固体でしかないことを理解しました。人間が小さな存在だとは思いませんが、常に自分勝手な行動が許されるほど大きな存在ではないのです。現在生活している人間の判断基準を推し進めることは、ある程度仕方のないことですが、それでも自然や歴史に対する最低限の配慮と敬意は忘れてならないのです。
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夢から覚めないでいて 2006年8月24日
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県外のご出身で、最近松江でビジネスをしておられる方から、
「島根の若者が、驚くほど元気がない。それは、大人たちが(若者に)夢を与えていないからだ。」
と、厳しいコメントをいただきました。うちの長女Iも、帰省して半月近くなりますが、
「松江ではすることがない。行く店もない。早く京都に帰りたい。」
ばかり、言っています。好奇心旺盛で、活動的な年頃の娘には、地方暮らしの楽しみ方は限定的なのでしょう。
そもそも若者はいったい、どんな夢を見たいのでしょうか?就業の機会や、高収入、魅力的な転職先でしょうか?友人や恋人とのめぐり合いでしょうか?テーマパークや、映画、演劇、おしゃれなレストランやお店でしょうか?都会地にくらべ人口の少ない地方では、それだけ多くの夢を与えることは困難です。大人だって、そんな夢をみてみたいと頑張るのですが、多くが壁にぶつかってしまい、諦めたり妥協しています。「元気がなく」「夢がない」のは、実は若者ではなくて、大人たちなのです。
一人ひとりの大人が、自分の仕事や趣味、地域や家族のことを、いまより少しだけ好きになって、誇りに思って、さらに良くするための行動を起こしませんか?ほんの少しでも、そういう気持ちになって、そういう目をして、そういう態度を(恥ずかしがらずに)若者にみせてやりましょう。どんなハコモノを作っても、どんなイベントを企画しても、定住人口数を増加させることは不可能です。大人にとっての、定住の「質」を高めることで、若者も元気になるものと期待します。
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格差社会 2006年8月23日
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常勤産婦人科医が不在だった隠岐病院に、来月ようやく医師が赴任することが決まったそうです。島内でのお産が可能になり、住民も一安心ですね。それでも一名のみの確保ですから、不安定な状況には変わりありませんし、隠岐のような離島以外であっても、常勤医師不在の地域は他にもたくさんあるようです。医師個人の知識と経験とフットワークである程度カバーできるであろうクリニックと違い、最先端の技術や高価な機器を使う検査や治療、あるいは長期療養といった機能を、あまねく日本中どこでもというのは、難しいようです。
海外駐在をしていた頃、居住地域を決定する要素は「治安」「医療」「教育」の3つでした。先進国であるアメリカですら、この条件を満たす場所は限定されていましたし、それらはお金で買うものでした。日本食レストランやアミューズメントといった「プラスα」や「贅沢」ではなく、生活に必要な最低限のものすら簡単に手に入らないのですから、最低でした。そして今、日本もそんな最低の状況に近づいています。公共部門で自由競争が進められたことも原因のひとつでしょうが、実は日本においても、「最低限のもの」はずっと有料だったのです。税の再分配が機能していたため、誰もがタダで手に入ると思い込んでいただけです。
都会地と地方間の、ある程度の格差は仕方ありません。そして地方における域内の格差も、相当程度受け入れる必要があります。今後も、離島や中山間地における医療サービスは限定的になるでしょう。不便で不自由で不安かもしれませんが、松江や出雲、あるいは広島あたりへ出かける必要があります。その代わり離島や中山間地は、松江や出雲では絶対に手に入らない何かを提供しましょう。「水と空気」「静けさと安寧」「食材」「教育」「看取り」…他所にないものは何でしょうか?一生懸命考えて、勇気をもって行動しましょう。
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大人になりすぎた大人たち 2006年8月12日
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昨夜の「大田総理」の番組は、なかなか見ごたえがありました。
「アジア諸国が共同して、歴史教科書を作成する」
というマニフェストは、番組参加者の多くも、私自身も、(1)「中華・夷狄」の中国を始めとする、各国の長い歴史によって形作られたイデオロギー、および(2)近隣外交を「国内対策」「選挙対策」に悪用せざるをえない実態を考えると、とても実現不可能だと感じたのですが、そういう発想に対し大田光は、
「議論から逃げている」
と、斬りつけました。確かにそうですよね。
トロピカル4が
「 ♪ I Don't Like American, European, Foreigner
except Chinese and Korean ♪ 」
と歌ったのは70年代の終わりですが、当時と比べ、中国や韓国が心理的に遠くなったのは、政治?教育?歴史の必然?それとも、私が大人になってしまったせいでしょうか?例えば、U2がライブで反戦を叫び、貧困と戦うメッセージを放つ様子をDVDで観ても、若い頃のように素直に、手放しで共感できません。
番組出演者の激昂はいただけませんが、大人の対応ばかりでは何も解決しないことを、再認識させられた気がします。
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2006年7月6日 消化試合
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テポドンも困ったものですが、島根県庁のお粗末な対応(水産庁からのファックスを3時間放置!)はもっと困り者。それを「問題なし」とする澄田知事の感性と、危機意識の低さはテポドン3クラスです。晩年になって、ようやくまともな言動が増えてきたように感じていましたが、所詮この程度です。来年の統一選まで待たずに、一日も早く、多くの県民と感性を共有できる常識人と交代して頂きたいと考えるのは私一人でしょうか?
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「少子高齢化」問題の本質 2006年6月30日
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20年くらい前に読んだ、大前研一さん一連の「省庁改革」「道州制推進」本に、原子力発電に関する、次のようなくだりがありました。
「政府は、原発が安全だなんて嘘をつくことをやめよう。現在の技術レベルでは、これだけ問題点があり、安全性を高めるため研究開発中であることを、国民に正直に伝えよう。そして、それでも日本には原発が必要であることを、国民に理解してもらえる努力を続けよう。」
政府が本音で語ることで、官民の意識ギャップは相当埋めることができると思うのですが、実際にはなかなか難しいようです。「原発」以外でも、「領土」「外交」「国防」「金融」「医療」「教育」「地方」「農業」「食」などなど、政府が本音を出さないので、よくわからないことがずいぶん多いような気がします。時々ポロリと本音をしゃべる政治家がいても、野党やマスコミのバッシングにあい、結局はガス抜きや、偏った世論形成に終わってしまうようです。
最近「少子高齢化」問題がずいぶんクローズアップされていますが、猪口担当相の記者会見からは、少しも本音が聞こえてきません。そもそも「少子高齢化」自体は、問題でもなんでもなく、現象(あるいは原因)であると思います。ことの本質は、税金や年金、医療費が不足する財政問題であって、増税や給付の減額、そして何よりも無駄な行政コストを削減することで解決すべき問題です。医療の向上、福祉インフラの整備によりお年寄りが長生きするようになった結果として起きている現象ですから、今から「産めよ!増やせよ!」と言われても、早急に解決できるとは思いません。(もっとも、猪口さん、片山さん、佐藤さんらがそろってご懐妊、マタニティ姿で全国のタウン・ミーティングに出席されれば、効果は大きいかもしれませんが…。)
「財政の仕組みをこう変えます。政府の仕組みもこう変えます。国民の皆さんにおいては、これだけ不便で不利になります。ご迷惑をおかけしますが、少子高齢化の社会を維持していくため、将来の日本のため、どうかご協力お願いします。」
夢がないと言われるかもしれません。でも、誰もが現実を正確に把握し、ボトムを実感することで、はじめて夢のベクトルが定まります。
やはり20年くらい前、北高OBコンサートでトロピカル4が歌った「島根哀歌(エレジー)」に、
「♪道を歩けばお爺さんがいる ♪橋を渡ればお婆さんがいる ♪若者はどこへ消えたのか?」
という歌詞がありました。学生でさえ実態を正確に捉えていた、少子高齢化「先進地域」島根県庁が、この20年間施してきた政策の多くは、「延命治療」でしかなかったようです。小泉−竹中による地方交付税の大幅削減プランに、大慌てしている様子が哀れです。
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街は生きている 2006年6月25日
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松江市母衣町「大国寿司」が閉店したとのこと。前を通ると、確かに閉店の張り紙が。子供のころから、冬のご馳走といえば、大国の「蒸し寿司」。冷え切った身体と心を暖めてくれる、素敵なメニューでした。長い間、ありがとうございました。
ただ、閉店の理由として「道路拡張の影響など」と、張り紙に書いてあるのを見たときは複雑な思いでした。直接には、それが第一の理由なのでしょうが、(勝手な想像をさせて頂ければ)例えば「店主高齢」とか「後継者不在」とか「昔ほど儲からなくなった」とか、ほかに理由があったはずで、事業意欲さえあれば、土地収用の補償金を元手に、大国寿司を続けることは可能だったのではないでしょうか?背後に「村がダムの底に沈む」と同じ種類の、哀しい諍いが感じられます。
小学校の社会科でも習いましたが、松江城から市内城下町に広がる道路は、敵が攻め難いよう工夫されており、例えば十字路は「−」の上と下が微妙に左右にずれています。今回拡張される大手前から殿町・母衣町・南田町と繋がる道路は、まさにその代表で、歴史を感じさせるものですが、当然ながらとても走りにくい道路です。
街は、そこに暮らす人々とともに生きており、進化していくものです。残すべきものとそうでないものの線引きはとても難しく、万人が納得できる未来像などありえませんが、私個人は、この道路拡張には賛成です。
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インサイダー取引 2006年6月21日
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先日長女Iと電話で話していて「福井総裁、悪くないよねぇ」と、意見の一致を見ました。株高の結果として儲かっていますが、私財をリスク商品に投資して何が悪いのでしょうか?「最初から利殖目的だった」なんて論調の報道もありますが、利殖のどこが悪いのでしょうか?マスコミと野党の悪乗りにはついていけません。
もっと言いますと、我々日本人は、アメリカから「インサイダー取引は悪」という考え方を輸入して、何の疑いもなくそれを標準にしてしまいましたが、本当に悪かどうか?検証はしたのでしょうか?金融機関に勤める人間の一人として、インサイダー取引には厳格な仕事をしていますが、個人的にはずっと疑問を持ち続けています。インサイダー情報のない投資は、ただの危険な投機です。ヨーロッパにおいては、インサイダー取引は当たり前という考え方が主流のようです。
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村上ファンド 2006年6月5日
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村上世彰の行動の、いったいどこが悪いのでしょうか?
インサイダー…確かに本人が認めているように、法に抵触する行為がありました。
収益の向上…当たり前のことです。法人の行動は合目的である必要があります。
投資先企業の価値向上…これも当たり前のことです。
確かに、短期の利食いは中長期的な企業価値を下げてしまうリスクがありますが、村上氏が鳴らした「日本中の経営者が株主をあまりにも軽視してきたことに対する警鐘」のすべてが、氏の逮捕で否定されてしまっても良いのでしょうか?
法人にとっての利害関係者はたくさんいます。顧客、仕入先、従業員、近隣住民…、皆さん大切です。同時に(日本型とはいえ)株式会社である以上、株主を大切にし、配当や売却益が極大化するよう、企業価値を高める努力を怠ってはいけないのです。
間違っても、阪神タイガースファン心理と混同してはいけないのです。
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批判の論調
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黄文雄「米中が激突する日」(PHPペーパーバックス)読みかけましたが、途中でやめました。中国の「華夷思想」、「反日日本人」の存在、中台間の史実は、いずれも理解できるし、おおむね著者の論ずる通りだと思うのですが、あまりに一方的であり、東アジアを取り巻く問題解決にはまったく役に立ちません。もともと民族間国家間の紛争や、無理解を解決することは不可能に近いことだと考えます。事実を明らかにすることは大切ですが、相手の反感を買うだけの論調は如何なものか?と考えます。
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お客様あっての 2006年5月20日
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先日、会社の大掃除をしていたところ、わが社の初代頭取である山内信次郎の著「回顧」が出てきました。これまで、元・役員が(反吐の出そうな自慢話ばかりを)書き綴った回顧録を何冊か読んだことがありますが、本書はまったく違います。戦中戦後の金融史、山陰の商工史として面白いだけでなく、一人の高い志を持った経営者の生き様に、素直に感動させられます。文章は格調高く、同時にとても読みやすく、
「島根鳥取両県唯一の普通銀行」
「健全かつ有力であること」
「地方への貢献」
といった事々の意味合いを再認識させられました。また、社内のしきたりや、社風として受け継がれている事々の由来を知ることもできました。若い社員にぜひ薦めたい一冊です。
とりわけ、戦後の「金融緊急措置令」「金融機関再建整備法」で、株主や預金者に多大な損失を強いたにも関わらず、その後の増資において予定の倍額(!)もの払込があったというエピソードを読むにつけ、今日わが社があるのは、地元のお客様による力強いサポートおよび諸先輩役職員の努力の賜物と、目頭が熱くなりました。
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マネージャーのありかた 2006年5月19日
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本社で、事務管理やコンプライアンスについての会議。
「マネージャーは、部下と仲良しグループになるな」
「性悪説をもって、部下の仕事をモニタリングせよ」
といった厳しい本部指導を聞いていて、自分のやり方では甘いかな?と先輩支店長氏に相談したところ
「恐怖政治ではだめ。時間をかけて部下指導していけば良い」
とのアドバイスを頂きました。
ずっと自分が「なりたいと思っていた」逆に「絶対になりたくないと思っていた」マネージャー像をイメージしながら、毎日を一生懸命過ごしていますが、そのスタイルの対極に、恐怖政治ながら推進も管理も成績抜群のプロのマネージャーがおられ、心が揺らぎます。フォースのダークサイドに落ちる瞬間のアナキン・スカイウォーカーの心境です。
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一生懸命 2006年5月5日
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ずっと観たかった「メゾン・ド・ヒミコ」のDVD、なんと3月3日には発売されていたとのこと、昨日まで知りませんでした。東京にいた頃、あれだけ新作新譜情報に強かったのに、たったの三ヶ月で素人の田舎者?になってしまいました。以前に比べて情報が入りにくい環境にあることは確かですが、支店長業に熱中?していて、好きなことに割く時間や情熱が限定されているということなのでしょう。
昨年のベストセラー書「プロ論」(徳間書店)の中で、古館伊知郎が「好きなものにこだわる」大切さを説いています。芸能音楽映画舞台についての知識や感動体験が地方銀行員のビジネスに直結するかどうかわかりませんが、「自分の中のオタク部分」「放課後のパワー」を減衰させたくはありません。支店長業も一生懸命、趣味の時間も一生懸命です。
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口コミで平田をプロデュース? 2006年4月29日
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連休初日のイベントは「美味しいお酒を楽しむ会」@平田木綿街道「和らぎ処 紡(つむぎ)」。夕方4時半から、美酒美食そして木綿街道古民家の暖かい雰囲気を堪能しました。
木綿街道の街並み、酒持田本店の蔵、お醤油ソフトクリーム、地元の食材、奈津子さんのお料理、そして人…正直言って、「(近くて遠い隣町)平田」に、これだけの地力があるとは想像もしていませんでした。一畑電車に乗ってでも、帰りは松江までタクシー奮発してでも出かける価値ありです。次はいつ誰と一緒に「紡」へ行こうかな?
「今度松江へ行くのだけど、どこで泊まったらいい?」
と聞かれて、実は我々市民が地元のことをよく知らなくて、答えに窮することがよくあります。旅行代理店や広告、HPなどでマスに訴えることは必要ですが、市民の口コミに乗せていく工夫や努力も大切だと思います。平田の素晴らしさを発信しようとIターンしてこられた奈津子さんは、以前マスコミで働いておられたそうですが、「紡」のマスメディアへの露出をあえて避けていらっしゃいます。当分の間、「口コミ」のパワーに注目してみようと思います。
久しぶりに乗った一畑電車。松江しんじ湖温泉から雲州平田の片道650円は決して安くありませんが、沿線の光景をたっぷりと堪能しました。特に、松江しんじ湖温泉街を抜けた瞬間、左側の車窓いっぱいに広がる宍道湖の光景は、何度見ても素晴らしいです。映画「千と千尋の神隠し」で、電車が水面を走るシーンを思い出します。
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ありえない営業 2006年4月16日
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その1。
一畑百貨店にお願いしていたシャツの仕立てが出来上がり、奥さんにピックアップしてもらったのですが、店員からは、
「ネクタイも一緒にいかがですか?」
の一言もなく、ずいぶんあっさりした応対だったそうです。地方のデパートが苦戦しているのは、品揃えや立地、市場規模のせいだけではありません。こうしたセールスやプロモーションの機会をみすみす逃しているようでは、まともな商売とはいえません。
その2
旅館の売店では、地域の特産品やお菓子をお土産として売っていることが多いですが、ある旅館が「旅館の新しいコンセプトに合わない」という理由で、永年仕入れていた地元菓子メーカー全社に対して
「来月から要りません」
と通知したそうです。当然、菓子メーカー営業担当から強烈な引き止めがあると覚悟していたのですが、どの担当者も、
「はい、わかりました。」
の一言だけ。その後復活のお願いもなく、あっさり取引が終了したそうです。まったく、何を考えているのでしょうか?
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政策企画会議 2006年3月25日
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鳥取県(第1位!)に比べ、島根県の情報開示が遅れているという報道をうけ、久しぶりに島根県庁のHPにアクセス。新着情報の最上段にあった「第18回政策企画会議」会議概要を拝見したのですが、能力も、姿勢も、想いの高さも素晴らしい県職員さん(嫌味ではありません。本当にそう思っています)による政策企画会議がこの程度の内容か?と、がっかりしてしまいました。実際はそうでないのでしょうが、本質が読み手に伝わらないHPでは、情報開示が下手だと言われても仕方ないのでしょう。
一番気になったのが、会議概要が「報告事項」と「資料提供」の二種類しかないことです。過去の政策企画会議においては「審議事項」もありますが、どのような意見がでて、どういう討議がなされたのか?まったく明らかではなく、議事録目次の開示でしかないのです。自治体HPの情報開示レベルはこの程度なのかもしれませんし、鳥取県庁のHPと見比べてもいないので、島根県庁だけを責めるつもりはありませんが、もう少し読み手(の期待)を意識されては如何でしょう?
そういう意味で、過去の会議概要に掲載してある「知事コメント」は、生の声ぽくて良いと思います。
やたらと「統計」「指標」「分析」「データベース」が多いことも気になりました。重要な作業であることはわかりますが、詳細な実態把握および立派な資料作成作業の成果報告に終わっているように見えてしまいます。これらをうけて、澄田知事はじめ政策スタッフの皆さんが、いったい何を感じ、どのような政策立案を思いつき、発言されたのか?やはり、読み手の興味はそこにあるのです。
「木次合同庁舎」の名称が「雲南合同庁舎」に変更されるなんて、政策企画とはまったく関係のない話ですね。
島根県庁ばかり責めたてる内容で、すみません。どこの組織においても、会議というものは、往々にして様式美学に捉われてしまうもので、本質的な議論がおろそかになったり、あとで文章にすると無味乾燥的になってしまうものです。さあ、来月は支店の全体会議です。どのような会議にしましょうか?
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高い想い 2006年3月20日
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掲示板に、TZ、OKE、kamataro3氏より、医療制度改革についてのご意見をいただいています。プロとしての責任感と問題意識、そして高い想いにあふれるご意見ばかりで、感激しました。サイトの主宰者としてお礼申し上げます。
高速道路や郵便局同様、事の本質から目をそらした財政問題であるだけに、当事者は悔しい限りでしょうが、いま小泉&竹中が日本をリセットしなければ本当に大変なことになると思います。過去の政策や既得権益層は困り者ですが、私たち一人ひとりが為すべきことは、高い想いを失うことなく、目の前の出来事に誠実に対応することだと思います。(キレのないコメントですみません。)
同級生タニやんも、とても想いの高い人です。
「取引先に対するアフターフォローは(余力があれば行う)プラスアルファ業務のように思われているが、サービス業にとっては当たり前のこと。」
まったく同感です。
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歩いていけるお店 2006年3月19日
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大型家電販売店、ファミレス、自動車ディーラー、葬祭場など、郊外ロードサイド店舗用地を求める業者さんにとって、松江市というところは、空き土地が少ないため、なかなか進出し辛いところのようです。
一方同じ松江市でも、中心市街地は空き家、空き土地、シャッターが下りたままの商店がたくさんあります。これらを有効利用することで再活性化したいところですが、所有者や使用者、債権者など、権利関係が複雑でなかなか簡単にはいきません。同じ市内に、不動産に関する「合致しないニーズとシーズ」が混在しているのです。
中心市街地再活性化の切り札として、市内中心部にマンションを建て、居住者を増やす動きが進行中です。城下町の、昔ながらの町並みをぶち壊す行為だという批判もありますが、街は生きています。人口を増えることで、街が、そして人が元気になるのであれば、どんどん実行すべきです。進出業者さんたちも、これからはロードサイド店舗でなく、中心市街地にあって、小ぶりで、住民が歩いて行ける店舗を持ってきませんか?日本全国にニーズがあると思うのですが…。
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地方債の値ごろ感 2006年3月13日
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今日はミニ公募債「松江みらい債」の受付開始日。寒い中、開店前からたくさんのお客様においでいただきました。ありがとうございました。
そもそも銀行預金より有利だとはいえ、国債よりも利回りの低い地方債なんて、債券市場のルールを無視した、住民投資家に対する「騙し」みたいなものですが、ニーズとシーズが合致するのですから、それはそれで市場が形成されているわけで、仕方のないことかな?と思います。これも、SI多喜さんのいう「業際を超えると値ごろ感が変わる」の一例かもしれません。
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民の責任感 2006年3月12日
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携帯電話の機能について義弟と議論。私は、
「一番必要とされる機能は、どんなときでも繋がること」
という、いつもの持論を述べたのですが、義弟は、
「メーカーはそんな投資をしない」
「政府の非常時対策もあてにならない」
と、他人の批判ばかりするのであきれました。
政府や政治家、業界団体や企業経営者は、批判されるべき問題をたくさん抱えていますが、状況に醒めきって行動を起こそうとしない「民」「個人」の責任はもっと大きいのです。
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回復の犠牲者 2006年3月9日
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これだけ公共工事が減少すれば、建設業界では淘汰が進んでいるか?と思いきや、
「土木建設業のコストの大半は人件費なので、潰れない」
のだそうです。つまり仕事が少ないときは、従業員の給料を下げたり解雇することで、会社への影響を極小化できるのです。(人件費=変動費)
そういえば、近年大企業がV字回復成長を遂げた最大の要因は、人件費を含むコスト削減と事業リストラです。また、長期低金利で銀行と企業の財務は改善しましたが、この間純預金者はろくな金利を稼げていません。
企業と政府と社会を生き永らえさせるために、ずいぶんと個人が犠牲になり続けているようです。
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満足感 2006年2月26日
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晩御飯は、近所の「とんかつ一番」で、一番人気「ロース・ヒレセット」。驚きのボリュームでした。学生さんは大喜びでしょうが、年寄りには辛いです(完食しましたが…)。宴会や接待の料理についても思うのですが、お客様によって「質」「量」のバランスをきめ細かくコントロールすることも、大切なサービスのひとつだと思います。すべてのお客様にとって「満腹感=満足感」ではないのですから。
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バッドボーイ 2006年2月13日
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成田童夢のバッドボーイぶりには、眉をしかめる御仁も多いと思いますが、まともに躾のできる先輩のいない種目ゆえ仕方ないことだと思います。また逆に、行儀のよいお利口さんボーダーでは、ショーン・ホワイトに勝つことはできません。バッドボーイの強さを最大限引き出すことが重要なわけで、デニス・ロッドマンを手なずけて、シカゴブルズ2度目の3ピートを達成したフィル・ジャクソンのマネジメントが必要なのです。決め手はアグレッシブなディフェンス!
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ホリエモン 2006年1月23日
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ライブドア堀江社長が逮捕されました。
家宅捜索から一週間というスピード逮捕ですから、余程じっくりと内偵捜査が進んでいたのでしょうし、堀江社長本人が認識していたかどうかは別にして、有罪であることは間違いないのでしょう。
それにしても、堀江社長をいきなり極悪人扱いしたくないという人は、けっこう多いのではないでしょうか?例えば、先週月曜日までにライブドア関連株を売り抜けた投資家の多くは、個人のデイトレーダーを含め、しっかり儲けたことでしょう。(ボロ儲けしたのは、ライブドアだけではないはずです。)マスコミ各社は時代の寵児ホリエモンのおかげで、相当視聴率を稼いだことでしょう。(フジTVですら、昨夏の「27時間テレビ」などにおいて、ホリエモンを上手く利用していました。)昨秋の衆議院議員選挙において小泉自民党は、公認こそしませんでしたが、ホリエモンを出馬させることで亀井静香の古臭さを炙り出すことに成功しました。仙台市民や広島市民の多くは、新球団や新球場を軸とした街の活性化を渇望していたはずです。
もうやめましょう。堀江社長の証券取引法違反は間違いない事実なのでしょうから、これ以上持ち上げ続けると、私のコンプライアンスに対する姿勢が疑われ、頑張って手に入れた証券関連の資格まで剥奪される恐れがあります。
ただ、多くの人がホリエモンを通して夢をみたことだけは、間違いないのです。きちんと責任をとり、禊を済ませたホリエモンが、ふたたび私たちの前で、
「カイテン♪カイテン♪カイテン♪カイテン♪」
と舞う日を楽しみに待っています。
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