From Egypt with Love !!
「エジプト便り」
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☆☆☆☆ ****「エジプト便り」復刻版
プロジェクト編「エジプト便り」復刻版
の中から、スエズ運河横断橋のプロジェクトに関してのものを再掲載。
The Suez Canal Bridge Project
From Egypt No.37
久しぶりです。今年の日本の夏は異常に暑くて雨が多かったようですが、皆さん元気ですか。今月に入って忙しかったのと、特に掲載するほどの事も無かったので、1ヶ月近くのご無沙汰となりました。
スエズ運河横断橋梁
の建設が始まって既に2年以上が経ちました。早いものです。いろいろ問題だらけのプロジェクトですが、工事の進捗が50%を越えました。この2年間大変でしたが、具体的に物が出来上がってくると、感慨深いものがあります。このスエズ運河横断橋梁のプロジェクトに関する記事は日本の新聞に何度か掲載されましたし、イギリスの技術雑誌にも取上げられました。9月の初めには大統領が現場に来る予定になっています。なにかと注目を集めているプロジェクトなので大変ですが、やりがいもあります。
まだ、工事完了まで2年以上ありますが、予定どうり2001年の秋には大きな事がなく無事にこの橋梁が完成するように今後も努力していくつもりです。
来月の初めには
ヨルダンに行きます。ペトラにある岩肌を彫り込んで作られた宮殿を見に行きます。クウェートに住むカナダ人の友人が今年5月にレバノン、ヨルダンを旅行したときにペトラを訪れたのですが、とても良かったそうです。E -メールでぺトラの宮殿の写真を送ってくれましたが、とても立派な宮殿でした。先日カイロで会ったデンマークからの旅行者もエジプトの前にヨルダンに立寄りぺトラに行ったそうですが、とても良かったようです。また、ヨルダン人はエジプト人と違いとても人が良く人当たりが柔らかいそうです。今から楽しみです。旅行から帰ったら、ヨルダン旅行の報告をします。では、また。
PS:工事は順調に進んでおり、予定通り、来年の秋には完成できそうです。完成すると、きれいな橋になると思います。
Visitors, Visitors and Visitors
From Egypt No.46
10月末となり、日本では夜は肌寒くなってきたのではないですか。
今日、
在エジプト大使が現場に来ました。スエズ運河を横断する部分の主橋梁の規模は特に大きな規模の橋ではないですが、(それでも、エジプトだけでなく、アフリカと中近東では最大の橋ではあるのですが)このプロジェクトはいろいろな意味で注目されています。プロジェクトとしては、全長9 km、橋梁区間が4 km、主橋梁が中央径間
404m、橋長730mの斜張橋。総工費が200億円です。安くはないですね。確かに大規模なプロジェクトではあります。また、エジプト、それもスエズ運河の上。スエズ運河の東側のシナイ半島が79年に和平が調印されるまで、イスラエルに占領されていたこともあり、中東和平と強い関連もありあます。前置きはさておき、9月からお客さんが続いています。このプロジェクトのスポンサーであるJICA(日本国際協力事業団に略で、無償資金援助、海外青年協力隊など行っている)から3組、一昨日は土木学会から。この中に我が社の国内部門(厳密には別の会社で、依然、YUKAさんがアルバイトをしていた会社です)で一緒に仕事をしていた人が含まれていました。なんと言う偶然。彼とはあさってカイロで会う予定です。明日は別のプロジェクトの若い女性とデートです。一緒に
オペラ・ハウスへバレーを見に行きます。話が脱線しましたが、我が社の別のプロジェクトからも2組見学に来ました。31日にも別のグループが来ます。また11月2日にはエジプトの運輸大臣が来ます。運輸省はこのプロジェクトを管轄している機関が所属している省です。以前には首相が来ましたし、大統領が来る話もありました。お客さんがあると、資料つくりと技術説明は私の役目となります。設計のフォローのために来たのですが、雑用係と苦情処置係りをやっています。エジプト人のいスタッフも問題があると、彼らの親分のところに行かず、私のところに言ってくるのです。本業の方は比較的ひまになって来たのですが、雑用が多くて。たまりません。例の
「アイーダ」のチケットの買出しもやらされました。1枚買うのも数枚買うも一緒と思って希望者を募ったら、日本からのお客さんを含め20枚近くになりました。一時帰国の航空券や旅行の手配も頼まれます。実はこのプロジェクトの正式メンバーは一人のイギリス人(実際はアイリッシュ)以外は50後半以降のお年寄りばかりなので。仕方がないですが。まあ、苦情処理以外は慣れて得意な個となので苦にはなりませんが。とにかく、時間がほしいです。よく遊んではいますがね。
YUKA
さんがほとんどのバンドを知っているとは、チョット以外でした。周りにプログレ・ファンが多いからですか。では、また。
PS:お客さんは今でも多いです。というより、さらに多くなっています。お客さんへの対応はわずらわしいので、お客さんが技術系の人達でない場合は、アテンドしたくないのですが。責任者から付合うように言われているので、やむなく...。
International Bridge Conference
From Egypt No.122
こちらはかなり暖かくなたのですが、まだまだ天気が不安定です。良い天気で暖かいと思うと、翌日は曇って寒かったりと。昨日は雨が降りました。でも、4月に入ると一気に暑くなるでしょう。
明日の夜の便で
ダハブに行きます。2日間ダイブを楽しんだ後、シャルム エル シェイクに戻り橋梁の国際会議に出席します。スエズ橋に関するペーパーを書きましたが、事情があって自分で発表できません。施主の一人が変わりに発表します。会議は26日から29日までで、30日には会議への参加者がスエズ橋に見学に来ます。では、また。
PS:今年は、4月に入っても一気に暑くならなかったのです。6月までは異常に涼しかったです。ところが、7月に入って急に暑くなりました。7月は異常に暑かったです。
The Suez Canal Bridge
From Egypt No.140
「
エジプト便り」中ではThe Suez Canal Bridgeについてはほとんど紹介していませんでした。新しいボードをオープンしたのを機会に我々のプロジェクトを少しずつ紹介して行こうと思っています。もっとも、日本語による「プロジェクト紹介」は限られているのですが。それでも、いくつか手持ちがあるので、新しく作成することなく、プロジェクト紹介ができるでしょう。
初回は、この橋の背景とスエズ運河の橋の歴史です。実は、我々の橋はスエズ運河に架かる6番目の橋となります。以前に四つの橋が架けられましたが、現在、スエズ運にかかる橋はまったくありません。すべて撤去されたり、破壊されました。そして、現在、二つの橋が建設です。
以前の橋と現在架設中のもう一つのは、すべて鉄道橋の旋回橋でした。我々の橋は、スエズ運河に架かる最初の道路橋で、最初の固定橋となります。
プロジェクトの紹介の前に、スエズ運河の紹介から始めます。
「The Suez Canal Bridge」では、また。
PS:スエズ運河横断橋は、スエズ運河に架かる初めての道路橋であり。、初めての固定橋でもあります。世界的な重要航路の上を跨ぐので、桁下空間が70mあります。これの航路限界は世界一。中央径間は、アフリカと中近東では、最長。
The Suez Canal Bridge
From Egypt No.174
尚
さん、手紙と写真、届いたようで。あんな「
橋」を作っているのです。「斜張橋」という形式の橋。最も新しい形式の橋です。きれいな形の橋で、今、流行の形式。橋の形式にも流行ががある?規模はそんなに大きくないです。世界的には、斜張橋として25番目くらいの長さでしょう。でも、完成するとアフリカ大陸と中近東ではもっとも長い橋となります。
計画から完成まで6年半。このプロジェクトには、最初から係わっており、橋の完成まで現場にいる予定です。このような大規模なプロジェクトを最初からさ最後まで担当することは、非常に稀ですから。良い経験となるでしょう。いろんな意味で、このプロジェクトがライフ。ワークとなりそうですね。
では、また。
PS:一般の人にとっては、「吊り橋」でも「斜張橋」でも関係ないですね。どちらも、ケーブルで支えられた橋には変わりないですから。スエズの橋は大規模ですが、世界的に見ると、特別に長い橋ではないです。明石海峡大橋を始め、中央径間が1kmを超える橋がたくさんありますから。でも、この橋は、世界一高い航路限界を限界を持っています。世界で最も需要な航路を跨ぐので、桁下高が運河水面から70mとなっています。
Cable-Stayed Bridges
From Egypt No.176
YUKA
さん。良かったですね。久々のSABARさんの登場ですね。気を使って、いただいたのでしょうか。スエズの橋は「
斜張橋」(Cable-Stayed Bridge)です。戦後、ドイツで開発された、新しい形式の橋です。高いタワーを建てて、タワーから斜めに張ったケーブルで桁を支える形式です。桁を薄くできるので、外見がとてもきれいです。歩道橋から長大橋まで、適用範囲が非常に広いです。道路橋としては、中央支間(タワーの間隔)が200mから800mの場合に採用されます。「吊り橋」や「
斜張橋」は、Cable-Supported Bridgesと総称されます。これらの形式は瀬戸大橋のように、長い橋に適用されます。羽田の橋は、アーチを渡し、それからケーブルで桁を吊っています。タワーを建てる変わりにアーチを渡したもので、「
斜張橋」ですね。羽田空港の設計には、我が社の国内部門(正確には、海外部門とは別の会社)が係わっていましたが、この橋の設計は、別の会社でしょう。以前、「
斜張橋」(Cable-Stayed Bridge)についての10ページくらいのペーパーを書きまいた。興味のある人には、個人的にメールで送ります。ただ、エジプト人のエンジニアの勉強にために書いたのもなので英語です。では、また。
PS:斜張橋は、ドイツで開発された橋の形式ですが、現在、長大斜張橋の多くは、日本で建設されています。また、多くの長大斜張橋が、中国で架設中です。これらが完成すると、中央支間が
450m以上の長大斜張橋の大半が、アジアに位置することになります。
Cable-Stayed Bridge at Haneda Airport
From Egypt No.182
実は、羽田空港の橋は見たことがないのです。この5年間で羽田には2度しか行ったことがないもので。成田には20回くらい行きましたが。いまどき、「赤い色」とはね。色彩感覚を疑いますね。ちなみに、スエズの橋は、明るいグレーです。
40度となると、さすがに暑いですね。35 度くらいまでは割と平気です。エジプトは、湿度が低いので、体感気温は日本より5度くらい低いです。でも、日差しは強いです。痛いくらいです。
車を直射日光の下に置いておくと、ボディーで目玉焼きくらいは簡単にできます? 砂漠でエアコンなしの車に乗るときは、窓を閉めないと。「火傷するのでは」と思えるような熱風が。ちょっと大げさですが。でも、夏の砂漠では、まんざら大げさでもないようです。5年前、7月にアスワンに行った時は、ほんと暑かったです。気温45度。木陰で寝ていても、「体が干からびるような」感じがしました。プールで、体を冷やしては、木陰で寝ていました。
日焼けといっても、火傷ですからね。気をつけないと。皮膚ガンになる恐れもありますから。褐色に日焼けした肌は、必ずしも健康とは言えないのです。
テニスを始めてから、肌が黒くなり、インドネシア生活以来、色素が肌に染み付いてしまいました。おかげで、インドネシアとタイでは、地元の人にインドネシア人やタイ人に間違われる始末。今も、当然...。テニスとダイブをやっていますからね。
では、また。
PS:羽田の斜張橋は、写真でしか見たことがないのです。形状は、すばらしいと思いますが。でも、ほとんどの日本の橋のデザインは退屈ですね。橋の計画と設計が本職なのですが、残念なことですね。景観も付加価値の一つでしょう。多少は、景観にお金をかけないと。安く作るだけが、良いことではないのです。
Suez Canal Bridge
From Egypt No.270
昨夜は、
オペラ・ハウスの小ホールの室内楽を聞きに行きました。Cairo Symphony Orchestra
のコンサート・マスターによるString Quartetでした。 Beethovenの弦楽四重奏 Op.59が演奏されました。良い演奏でした。日本での放映は、無理でしょう。
スエズ運河に橋が架かるということ、アフリカ中近東では、最長の橋となること、日本の最大規模の無償援助であることで、注目されているのでしょう。エジプトと日本からだけでなく、イギリス・ドイツなどからのお客さんもありました。昨日も、エジプトの土木技術者15名が現場に来ました。来週は、日本からのお客さんが10名。
JICAの他のプロジェクトを担当している人たち。これから、さらにお客さんが増えるでしょう。4月にカイロで開かれる橋梁学会での講演の依頼も来ているし。忙しいですシャルム エル シェイク
は、25年前までは何もない漁村でした。67年の第3次中東戦争後のイスラエル占領時代に観光開発が始まりました。5年前までは、中心地のナーマ・ベイ周辺に高級・中級ホテルが10数件とシャルム エル シェイクの街に安いホテルがあっただけでした。今は、空港の近くからとシャルム エル シェイクの街までの15kmの間に大規模な高級ホテルが連なって並んでいます。海の中はとても奇麗です。でも、体験ダイブができるサイトには制限があり、本当にきれいなサイトでは体験ダイブはできません。とても深くて、潮の流れが強いのです。世界中のダイバーがあこがれるラス・モハメドの深さは800mです。100mくらいの鉛直の壁があり、その下は、一気に800mまで落ち込んでいるのです。
では、また。
PS:シャルム エル シェイクも、5年前に始めて行った時は、まだまだ、静かだったのですが。最近は、うるさくなりました。ノンビリとリラックスできるリゾートでは無くなりました。
Suez Canal Bridge
From Egypt No.278
ケニアから絵葉書、今週の初めにとどきましたか。以外と早かったですね。
4月25日に、首相、運輸大臣が出席しての桁の閉合式が予定されています。この日は、シナイ半島の開放記念日で、エジプトにとって大事な日です。
開通式は、10月6日の予定。この日は、イスラエルに占領されていたシナイ半島を奪回するための奇襲作戦を敢行した日。サダト大統領が暗殺された日でもあり、エジプトにとってさらに大事な日。開通式には、大統領が出席する予定です。権力が大統領に集中し、大統領と首相では大違いなのです。大統領が来ると警備が大変。大統領が移動する時には、道路は交通止めで、道の両側に10m間隔で警察官が立ちます。
ケニアと最新の橋の写真を以下で見ることができます。暇な人は見てください。
ケニアと最新の橋の写真では、また。
PS:橋の本体工事は全て完了。現在、安全施設、電気施設、舗装などの工事を行っています。開通式まで、まだ、半年あるので、十分、間に合うでしょう。
Nippon Maru
From Egypt No.295
「
日本丸」は普通の客船。良く知りませんが、「青年の船」などの各種の研修に使われているのではないのですか。間違っていたら、ごめんなさいで。以前、「日本丸」という4本マストの帆船がありましたよね。こちらは、商船大学の卒業航海などに使われていた?今、どうなっているのでしょう。「飛鳥」は、最新鋭の豪華客船です。もう、最新鋭ではないかな。「
ショット・ブラス」といって、スチールの錆落としに「砂」を吹き付けます。砂嵐で、塗装がはげても、砂漠の砂で、常に磨かれた状態になり、桁は錆びないでしょう。「
エジプト便り」のTopic用に「日本丸」の写真を用意しました。ところが、HPのディスクが一杯になってしまいました。新たなIDを獲得するまで、しばらくお待ちを!では、また。
PS:日の丸を振って船を出迎えてほしいとの要請があるくらいですから、「日本丸」は政府が企画している研修に使われているのでしょう。
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