レッドゾーン♪
第1章 覚醒
第1部 念願の車!
「今日も疲れた」
私は工具を手放した。今日の作業もこの辺で終了となった。午前は4時を回っていた。
「後は私の腕次第だなぁ」
とほくそ笑みながら車を眺める。車にキーを挿し、エンジンをかける。
「プオ〜〜ン〜 ボボボボボ」
この音だ! なんと心地の良い音なのだ。 私はにやりと笑みがこぼれた。
私(大十字 ジャスティス 23歳)。
日本人の父・ブルガリアの母を持つ一種のハーフなのだ。日本に来て4年が経過する。私も20歳を超え、アルバイトながら車を購入したいと思った。儲けは少なかったがアルバイト先までは遠い場所の為車購入を考えた。最初は「軽」でも購入しようかと思ったが、車屋の人が若者にはこれがいいですよ〜 とスポーツカーを勧めてくれた。いろいろな車を見たがなかなか手ごろな車は見当たらない(金銭面を追及してるから)。どうしようか?と思考してる時、1台のエンジン音が聞こえた。
「キュルキュルキュル〜 ガ〜 ブオーン!!!」
なんか変なエンジンのかかりだったが、気になりその車のある場所に向かった。2人連れの(馬鹿ップル?)が店員と共にその車の前に立っていた。
馬鹿ップル男「いいですね、この車」
店員「86の方が人気ありますが、この92も負けずと人気ありますよ」
馬鹿ップル女「こんな車ださくない?」
馬鹿ップル男「いいじゃん、スポーツカーっぽくて・・・」
馬鹿ップル女「VIPカーなんてどうかな?」
馬鹿ップル男「維持が大変だよ、それに性質が悪く見られるし・・・」
私には何を言ってるのかよくわからなかった。「86・92・VIPカー?」初めてきく事だった。そのカップルが他の車を見るため離れていった。私はその車が気になり、店員に話を聞いてみる。
私「この車ってトヨタって書いてありますよね」
店員「そおですよ、通称92レビンって言われてますがね」
私「え、92レビン?どこにもそんな名前書いてないですが・・・」
店員「確かに・・・ お客さん、レビン(LEVIN)はこのトランクに書いてありますよ」
私「本当だ!でも92ってなんで言ってるの?86とかもあるの?」
店員「残念ながら86は今売れ切れてまして。92って言われるのは1992年に作られた車だから略して92レビンって言うんだ」
私「そうなんですか、他の車も同じように・・・」
店員「いえいえ、他の車は言いませんよ。トレノ・レビンぐらいじゃ〜ないかな」
私「え、トイレ?」
店員「お客さん、トイレではなくトレノですよ。馬鹿にしてるの!」
店員は呆れてため息をついた。かなり私を軽蔑しているようだ。
タバコに火を灯しながら話始めた。
店員「お客さん、あちらに手ごろな車もございますから見て見たらどうですか?」
明らかに「早く帰れよ」って顔で言ってくる。しかし、私もこの車に妙に惹かれた。
私「この車ですが・・・値段とかどれぐらいですかね?」
店員「え、この車が欲しいんですか?MTですよ!MT免許取ってるの?」
私「MT(ニュータイプ)の免許は持っていませんが、ミッションの免許なら・・・」
店員「お客さん、MTはミッションって事ですよ。ニュータイプって・・・ アニメオタクではないですよね?」
いちいち絡んでくる店員。 なんか腹が立った!
私「これがいいんです。値段を教えてください」
店員「わかりました。ちょっと不安ですが・・・・・・・・・・・・」
私「100万くらいならなんとか〜」
店員の顔色が変わった。 どうやら持ってる金額にびっくりしたらしい。
店員「100万も持っているんなら、もっといい車を紹介しますよ♪」
私「いえ、これがいいんですよ。この92レビンの値段を教えてください」
店員はしばらく愚図っていたが、席を立ち車の値段表を持ってくる。
店員「え〜 この車ですが・・・ ずばり38万円でございます」
私はちょっとほくそ笑んだ。車ってけっこう安く購入できるんだなぁ〜っと♪
私「まじですか! ではこの車でお願いします、お金はすぐ下ろして持ってきますから」
店員「わかりました。ではこちらで詳しい話をしましょう」
店員が店の中に入っていく。 私もすぐ付いていくことにした。
結局車の値段は38万円であったが、保険やら登録料などで100万近くかかった。
私「結局100万近くかかるのか! 残念だな」
愚痴を言いながらも、私の表情は曇ってはいなかった。念願の車をGETできた事、初車が私を満足させていた。
店員「ではメンテナンスとか車庫証明とかしないといけませんので、完了いたしましたらご連絡しますね」
私「お願いします」
店員は試乗したらいいのでは?と言っていたが、もうそんな気分ではなかった。
一刻も早く持ち帰りたい気分で一杯だった。試乗したらその日から乗りたくなるし。
私は時間よ早く過ぎてくれ〜っと思いながら、車屋を後にするのだった。
第2部 「初バトル」予告・・・ジャスティスは車を購入して、いつもの山道をのんびりと走らせていた。
エンストする事4回。そんな時、ある1台の車が後方よりライトを照らしてくる。
このプレッシャーは!!! こうご期待!!! お楽しみに・・・・・