レッドゾーン♪
第1章 覚醒
第2部 初バトル 前編
1週間という時間はそんなに簡単に経過しないでいた。
欲しい物が手に入る感覚というのは、ついつい焦りを感じてしまう。
私はバイト先でも頭の中は「車」の事ばかり考えており、皿を割ったり・ボーっと立ち尽くす時間が増えてきていた。 店長が気になり、話をしてくる。
店長「ジャスティス、最近何か変な物食べたんじゃないの?」
「ま・さ・か女とか言わないでね」
私「そんな〜 ちょっと考え事してただけです。すみません」
店長「恋の悩みか何か? 私でよければ相談にのるわよ〜♪」
ちょっとオカマチックな店長だが、私の事を心配してくれている。
私「いえ、悩みとかではないんですがねぇ、ちょっと車を購入しまして・・・」
店長「え、え、なんの車買ったの? 教えてくれない〜♪」
私「それは店長にも秘密ですよ。 楽しみにしててください」
店長「あら、残念だわぁ〜 でも楽しみにしてるのはいいけど、事故とかしたらいけないわよ〜 最近変な車多いしねぇ 気をつけるのよ〜♪」
私「はい」
そう言ったものの、頭の中から「車」の事を忘れないでいた。
仕事も終わり、いつもの山道を原付(カブ)で走っていた。
原付を操作してる時もまた車の事を考えている自分がいる。
私「ここを車で走るってどんな気分なのかな?」
少し瞑想ふけっていた時、数台の車が猛烈なスピードで山道を下っていく。
「ブオ〜ン! パシュ〜!パシュ〜! ドドドドド〜〜〜〜〜〜!!!」
かなりスピードが出ている。車は見たがなんの車なのかわからないでいた。
しかし、何か熱いものを感じていた。全身に冷汗が流れる。
その日は何故かその事が脳裏に焼きつき、眠れない自分に気づく。
私「あんなスピードで山道を下るって危険すぎるんではないかな?」
「何が面白いんだか・・・」
「ただの愚か者・・・だと思うね」
そんな事を考えながら、1週間は過ぎていく。
1週間が経過し、車屋からTELがあった。待ちにまった納車である。
店員「お待たせしました。車庫証に少し時間はかかりましたが、ようやく今日登録手続きが終わりまして・・・・・」
店員は苦労した事を黙々と話し出す。しかし、私は「早く車に乗りたい」しか考えてなかった。ブツブツと言っていると店員がムスっとした顔で話し出す。
店員「ちゃんと聞いてますか? 納車手続きは終わったのですが、お金を渡してくれないとあなたの物にはなりませんよ 。」
私「ちゃんと持ってきてますよ。100万でよかったですよね?」
店員「実はあれから点検すると、ちょっとおかしな部分がありまして・・・」
「いろいろと交換したら100万では足りなかったのです。」
私「え、だって車体価格は38万だったではないですか? それを今更100万超えたなんて笑えない冗談しか聞こえま せんよ。」
店員「そうはいっても・・・ ここに交換した部品とかの明細がありますので」
私はここではっきり思った。 これってオレオレ詐欺なのではないかと!
私「で、結局いくらになったんですか?」
店員「118万ほどになりました。 すみませんね」
店員が頭をかきながら説明してくる。 私が車の知識に詳しくないとはいえこれは明らかにぼったくりである。 しかし、納車前にウダウダ言うのは証に合わない。
私「わかりました。残りのお金は後日持ってきますので、今日車持って帰りますよ」
店員「納得されましたか! よかったです。車に詳しいお方で・・・」
店員は満面な笑みをうかべた。 これは明らかに「儲かった」と思っているのだろう。
私はちょっと不満に思ったが、早速車に乗り込む。
エンジン点火。
「カ〜〜〜〜! プスン。。。。。。。」
何故か1度目は失敗した。 本当に点検された車なのだろうか?
不安を感じつつももう1度エンジンを点火する。
「カ〜〜〜〜〜! ギ! プオン〜〜!!!!」
なんか命が今にも消えそうな点火となった。
私は早くこの場から去りたい為、1速に入れ、半クラでアクセルを踏み込む。
しかし、結果はエンストとなってエンジン停止する。
店員は「プッ」と噴出しそうになっていたが、我慢してこちらに向かってくる。
店員「お客さん、MTの運転大丈夫ですか? あれならこちらでお届けしますが!」
おおきなお世話である。 それも少し笑顔で言われて余計に腹が立つ。
私「大丈夫ですよ、免許取って初めての運転だったから、少し緊張しました」
エンジンを点火し、ゆっくりとアクセルを踏み込み1速に入れる。
少しずつであるが、前進していく私の車。 ちょっと感動に浸っていた。
ちょっと不安ではあったが、いつも原付で通っていた山道に向かって走り出した。
次回第2部 「初バトル 後編」・・・ついにバトルがスタートする。
この度、少し文章が多くなった為、前編・後編と分けさせて頂きました。
お楽しみに・・・♪