遠くに出かけた
出かけました。用事はいろいろです。
第1回:京都へでかけた(往路)
京都への旅行をする機会が、この3、4年よくあった。
とはいえ、そんなに観光名所を訪れたわけではなく、2泊も3泊もするような旅路ではなかった。最高でも日帰り、最低でも日帰り(笑)。
というのは、オフラインミーティングへの出席機会が多かったから。1度など、よほど酔っ払っていたのか、新幹線に乗れるのは大阪駅からだと思いこんで見事に最終を乗り逃がしたこともあったし、別の折にはひどいめまいがしてぶっ倒れたのにもかかわらず、体を温めて無理やり治して、WINS尾頭橋→近鉄・アーバンライナー→梅田で呑み会→そのまま京都で一泊→近鉄の急行で名古屋に戻ってサークルの会合に顔を出す というむっちゃくっちゃな土日を過ごしたこともあったし・・・。
まぁ、そんなこんなで京都行きと言うのは、オフラインミーティングと切っても切り離せない関係にあった。しかし、今回取り上げるのは、京都競馬場への道行き。この2月限りで引退する名騎手・的場均が京都競馬場で騎乗する最後の機会ということで、これを見逃したら一生後悔しそうだった。
もとより金はない。それでも、見に行こうと考えたのだ。
経路は、名古屋→亀山→柘植→草津→京都 である。
1.名古屋→亀山:美しい日差しを浴びて
JR名古屋を7時32分発に出る、亀山行きの普通に乗りこむ。前日からの寒気が少しばかり残っていて、車内の暖房が心地よい。
亀山までは約1時間30分。新鋭の313形2両、長い距離だと腰掛けるのが少しつらくなるシートに身を委ねて、食事と予想をおっぱじめる。難しいレースが多く、悩ましい。
弥富を過ぎるあたりから、車内は通学客で混み始める。天気がいいからか、車内は活気に溢れ、明るさで満たされる。外はといえば、寒気のせいか霜が降りていて、車窓から見える田んぼや畑は、白色。さらに向こうに見える伊吹山麓も、頂きは白色、そして覆うように灰色をした雪雲が頂きを覆い隠そうと広がっている。陽射しは暖かく、そんな光景が冬のものではなく、春のものとして見えるほど。
桑名、四日市を経て、河原田で学生は降りてゆく。残るはわたしのような旅行客のみ。亀山に滑り込む頃には、車内は閑散としていた。
2.亀山→柘植:ワンマン気動車とロングシート
峠を越える、加茂行きに乗りこむ。車内はハイキング姿の中年団体で満たされている。車窓は、田舎の街からうっそうとした森へと変化し、峠越えを実感させる。外にはうっすらと雪が。木々の間からは陽射しが差し込む。
そんな光景は、ほんとはワンマンの気動車ではみたくないのだけれど(横に長いロングシートだし)、まぁ仕方がない。ほんの少し前までは、キハ58という形式名の、国鉄時代の急行の花形だった車両が使われていたそうだが、今ではレールバスが使われている。旅情と経営の効率が一致することがないのは、北海道のローカル線の末路を見ればわかるのに、わたしは未だに、すっきすきの路線に「旅情」を追い求めてしまう、鉄道会社泣かせだなぁ(苦笑)
そんなことを思いつつ、寒々とした柘植駅へ到着。
3.柘植→草津:まどろみつつ思うは・・・
草津行きの普通は、4両のうち
後ろ2両が大江で切り離し先頭車が改造されてシートが少し豪華。真中の2両がフツーの113系ということで、混結編成であった。当然、乗りこんだのは豪華なシートの先頭車。前日からの疲れが出たか、ぽかぽかの車内でうとうとしかける。そんな夢心地の中で思うのは(詳しくは後述)関西の女性って、キレイやなぁということ。
いや、別に「関西のおねえちゃんはきれいやぁ!! 名古屋のおねえちゃんはブサイクやぁ! 特に○福大のおねえちゃんはブッサイクやぁ!」 と衆人環視の名鉄の急行車内にてのたまいやがった、友人のO氏とT氏を支持するわけではないが。
というわけで、ほぼ意識のないまま終点の草津へ。
3.草津→京都方面:続・まどろみつつ思うは・・・
わたしが、「関西の女性って、キレイやなぁ(これ、京都方面行きの新快速の中でも、京都競馬場でも実感した)」と思った理由なのだけれど、結局のところ、ファッションセンスが違うのか、わたしはわたしの道を行く、決して誰彼に左右されることはない、これが関西にすむ人々の意識にあるからなのだろう。
それはとりもなおさず、自らの美意識の中で何が最も自分に適した装いなのかを判断することがマスコミの手を借りなくとも可能である、という事実があるからかもしれない。
関西人は自らのイントネーションや習慣を、違う地方でも開けっぴろげにする場合が多いという。それは良いことでもあるし、悪いことでもある、要は諸刃。良い意味ではアイデンティティの確立であり、悪い意味ではその他大勢を低く見ることに繋がる。
・・・と真面目なんだか不真面目なんだか、よくわからんことを考えていたが、ともかく京都へ着く。
JR京都からは、一駅だけ奈良方面行きの普通に乗り、東福寺なる駅で京阪電車に乗り換え、また一駅乗って伏見稲荷駅で急行に乗り換える。そして、京都競馬場のスタンドを横目に見たあたりが、最寄の淀駅となる。
ここまで約5時間。新幹線だと1時間少しだし、快速を乗り継いでも2時間弱で行けるのに、わざわざ時間をかけて京都まで。しかし、様々なことを考え、感じる時間が過ごせた。この手の時間は金では買えない。これだから、偶の旅はやめられないのである。
(復路は後日更新)