更新:2001年02月23日
旅のお供に、これだけは
リュックの中には何がある?
第2回:本
わたしが昔よくやったのは、本を持って家を出る、というパターンでした。小説やら漫画やら雑誌やら、とにかくなんでも活字が組んであるものをかばんに詰めて出かけるという、そんな旅。
その場合、出かける先と言うのはどうしても人が少ない場所、と言うことになってしまいますね。だって、人が多い場所だと集中できませんから(当たり前ですが)。
よくどこかへでかけた高校生のときを思い出せば、アガサ・クリスティ。コナン・ドイル。星新一。筒井康隆。このあたりをよく読みながら、旅路をたどっていました。
誰も乗らないような列車やバスに乗り込んで、華やいだ空気を感じながら、あるいは紅に染まった木々と空を見つめながら、本を読むというのがちょっとカッコエエ、と思っていた頃の自分(今思うと恥ずかしい(泣))。まぁ、それでもそのころの(なんやかんや言っても)読書欲が、いまのわたしを育ててくれたとわたしは思ってはいますが・・・。
さて。いま、わたしがオススメするのはこのあたりです。
1.星新一のショートショート。
惜しくも亡くなられた、星新一さんのショートショートをまずオススメしましょう。ショートショートは、小話、超短編といった感じで捉えていただければいいでしょう。
1話読んでは景色に目をやる。また読んでは景色に目をやる、という流れであっという間に終着地にたどり着いていたこともあります。
長編でもいいのでしょうが、旅のリズムには短編があうときもあります。だいたい2ページから4ページぐらいが多いのですが、駅間が短い路線(例:飯田線)では、これぐらいのペースがあってたりします。
とりあえず、最初期の「ボッコちゃん(新潮文庫)」を紹介しておきましょう。ちょっと不思議な話ばかりです。
2.吉野弘の詩集。
こちらは詩です。吉野弘というと、「I was born」が有名ですが、それ以外にも優れた詩が揃っています。彼の内省的な詩の数々を旅のお供にしてみてはいかがでしょう。
おすすめは、先の「I was born」に加えて、「祝婚歌」や「雪の日に」という詩を紹介しておきましょう。
彼の詩は、暖かいときに読むよりも、寒いときに読んだほうがよい、というのがわたしの印象で、なぜかといえば、冬を題材にしたものが印象に残っているからです。
まぁ、わたしが冬という季節が好きなので、そういうことになるのでしょうが。冬の日本海を疾走するときには(あくまで列車がですが)、彼の詩集が要りようになるかもしれません。
3.「究極超人あ〜る」。
こちらは漫画です。飯田線をたどるときには、この漫画を片手に、耳には山本正之先生の「飯田線のバラード」をききながらってことで、いかがでしょう(笑)。