池本建のBEFAチャンピオンズリーグ参戦日記



張り詰めた緊張感の中、第一回BEFAリーグ最強クラブチーム決定戦のホイッスルが響き渡った。
前評判では井上達也氏率いるマンチェスターユナイテッドが最有力候補だ。
だがそんな状況を覆す出来事が大会数日前に起こってしまった。

2強2弱という現状で
行われた親善試合、井上充氏率いるバルセロナを除く3チームが参加した。
しかし、試合終了後2強はついに2怯となり1強2弱という言ってみれば理想的な状況を生み出した。
前2強は田舎の弱小チーム、ボルドーにサッカー史上類を見ない戦術により恐怖感と精神的虚無感を覚えざるを得なかったのだろう。
この時かれらは「これはサッカーじゃない。
ファンタジーが皆無だ。」と負け惜しみともとれる発言で”惨敗”という現実を吐露した。
ボルドー監督ベッ建バウアー氏はチームの経験の少なさ、技術の欠如を理解した上でピッチ
上の制空権を得ることに従事した。
平均身長192センチのハカン・シュキルとK・アンデションを最前線に並べ非常識な”ツインタワー”を形成した。
そして攻撃の90%を両サイド
からのクロス→ヘッドに託した。
今回のシステムは比較的高さによる攻撃が有効で対戦チームのゴールマウスは文字通り”空爆”に遭遇した。
その理不尽極まりない”ツインタワー”
の咆哮は彼らに失点のみならずメンタリティーをも奪い去った。
試合後、井上達也氏は「正直勝てる気がしない」と事実上の無条件降伏をしている。
そして旋風を巻き起こした監督
”魔術師”ベッ建氏は「理不尽だ。などの批判があるが全く理解できない。
神が与えた絶対的権力を行使しただけだ。(その権力)は何も高さだけではない。スピードやスタミナだって
そうじゃないか。
それで批判されるなら全員同じメンバーでやればいい。」と憎いほどの正論を述べた。

そしていよいよ、本大会に突入する。第1戦、W井上対決。開始早々立て続けにゴールを奪われた充バルサは為す術もなく撃沈、
結果は5-1マンUが勝利し、最高の滑り出し。
試合開始まで充氏の実力は未知数だっただけに非常に残念な結果だ。
この後も彼の果たした役割は他3チームに対するプレゼントゲームだった。未知数のままでいた方が彼にとって
幸せだったかもしれない。
ただ1つ特筆すべき点は彼の中盤でのパスワークだ。もし彼に決定力が加われば優勝を狙えるチームになることは間違いない。
続いてユベントス対ボルドー。この戦いは全24試合中ベストゲームだった。ボルドー怒涛の攻撃もむなしくゴールバーやポストにはじかれる不運が続く。
そんな中ユーべのバティストゥータ
が先制点を光速の右足でもぎとり、やはりユーべか?と思わせる。
しかしここからがベストゲームにふさわしい熱戦の序章となる。
しばらく膠着状態になりその後K・アンデションが1度は
キーパーにはじかれたボールをもう1度たたきつけ同点を演出。
そして続けざまにボルドーが逆転弾をほうりこむ。この得点によりボルドーは勝利をほぼ手中にしていた。
しかしユーべは半ば
あきらめ気味で投入した新星アンリが鬼の活躍。
スピード&パワーをあわせ持ち高さもある彼は縦横無尽に敵陣を掻き回し同点&逆転をはたす。
タイムアップのホイッスルを聞いた時
には3-2でユーべが勝ちを収めていた。試合後、龍氏は「実力の差がでたな。」と満足気に話した。
一方、惜敗したベッ建氏は沈痛な面持ちで「経験の差が出たな。選手が浮き足立っていた。
あと(スタミナ不足の)ケネットの
交代選手が居なかったのも敗因の1つだ。」と分析した。

結局のところ今大会は一巡目の6試合がすべてを物語っていたと言える。
第一試合からの勢いで
連勝街道を疾走した達也氏が優勝。達也氏には全敗したもののベッ建氏に2勝した龍氏が2位、
達也氏の連勝を唯一止めたものの取りこぼしの多かったベッ建氏が3位、力を発揮でき
なかった充氏が4位という結果になった。
ただこのようにBEFAランキングどおりになった一番の戦犯はまぎれもなく龍氏だったろう。
2位の彼が1位の達也氏に全敗した事は今大会をやや退屈
にしただけでなく今後のフットボール人気にも多かれ少なかれ影響を及ぼすだろう。

第2回BEFAリーグは近日中に行われる。そう言えば忘れもしない2002年1月4日充氏に会う機会がありコメントを聞くことができた。
やはり前回4位だったことが大変ショックだったらしく「今の
チームは前回と格段に違う。3位の彼は問題にならないだろう。」といつになく豪語。
思いがけない口撃にさらされたベッ建氏は「今回の補強は90%満足している。上位であぐらをかいている
チームは手痛いしっぺ返しを食らうことになる。」
と上位2チームに対して警告。下位の充氏に対しては完全無視を決め込んだ。はたして彼は新しい魔法を手に入れたのであろうか?

先日、また例の3チームで親善試合が行われた。ナショナルチームでの戦いだったので誰も手の内を見せないまま終わったのだが多少の実力は垣間見た。
第一印象ではかなり実力は拮抗
していると思われたがどうだろう?試合後達也氏は「今回は負けるかも。」と相変わらず泣きの達也節。
龍氏は「今回は優勝だ。」と強気なコメントで達也氏を挑発。ベッ建氏は
無言で微笑を浮かべるに留まった。
親善試合の結果が本大会の結果に直結しないという事実はあるにしても次大会の展望を考えるには参考にするしかない。
決定力のマンUか?ドリブル
のユーべか?戦術のバイエルンM(ベッ建氏はボルドー監督を辞任し新たにドイツの名門バイエルン・ミュンヘン
監督に招聘された。)か?パスワークのバルサか?
各クラブチームはいずれも
異質の個性的なチームでありはっきり優勝はこのチームだと断言できないのは残念だが、
ただ1つ言える事は次回のキーパーソンはまぎれもなく充氏だ。彼の躍進によってリーグは熱い
戦いになる。
果たして彼はBEFAリーグにアンダルシアの熱い風を吹かせることができるのであろうか?楽しみである。
 (文・池本建)




                                                   感想 みつるじゃ、無理でしょう。(管理人)
 
 








BEFAチャンピオンズリーグ結果



優勝 マンチェスター・ユナイテッド(たつや) 7勝1敗1分  

2位 ユベントス(龍) 5勝2敗2分

3位 ボルドー(池本) 5勝2敗2分

4位 バルセロナ(みつる) 0勝8敗1分

 

優勝したマンU主将ベッカムとたつや氏



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