1.出会い
あの時はまだ、あなたを好きになるなんて思いもしなかった。
私とあなたが出会ったのは去年の9月だったね。
今だから言えるけど、私は直前まであなたに逢うことを迷ってたの。
私の友達と4人で会った私たちは
不思議なくらい普通にしゃべれたね。
あなたは人見知りをすると言っていたから
どうなるかと思ったけれど
がんばって楽しませてくれたんだよね。
はじめは会いたいとは思わなかった私が
帰りにはまた会いたいと、そう思っていたんだよ。
やっぱり、もうあの時から私はあなたを好きだったんだと思う。
あなたもそう思ってくれていたんだよね?
あの日、あなたに会って本当によかった。
結果がどうであれ、私はあなたと出会えたことを
本当に幸せに思っているから。
今度会うときは、2人で会いたいと
そう言ってくれたのはあなただった。
お互い遠くて、色々あって、なかなか会えないから
電話をいっぱいしてもらったね。
電話嫌いだってあなたは言ったけれど、
私はあなたと話がしたくて
あなたが電話をかけてくれる度に
なんとか会話が途切れないように
少しでも長くあなたの声が聞いていられるように
がんばっちゃった。
きっと、あなたも気がついていたよね。
あのときの私は恋愛にとても臆病だったから、
あなたの言葉をなかなか信じられなかった。
顔を合わせていないあなたとの会話で、
あなたの言葉をどこまで信じていいのか分からなかった。
「会いたい」と言ってくれても、
他の誰かにも言っているんじゃないかと・・・
「好きだ」と言ってくれても、
もしかしてただの冗談かもしれないと・・・
私だけ本気になっても悲しいだけだと
疑って、信じられなかった。
その所為であなたを傷つけてしまったね。
あなたは私に本心を言ってくれていたのに、
私が信じていなかったことで、
あなたをとても悲しませてしまった。
それまでの私たちのすべてを否定しまった私を
すべて許して、受けとめてくれたあなたを
あのときは、もう止められないくらい好きになっていた。
あなたの声が聞きたい。
本当は会いたいけれど、
それが無理なら、
あなたの声が聞きたい。
しょうがないでしょ?
好きなんだから。
内容なんてなくてもいい。
私はあなたの声が聞いていたかった。
何かがあるとあなたの声が聞きたくなる。
何かがあったときあなたの声を聞くだけで、安心できる。
あなたは、「何も言ってあげられなくてごめん。」
と、言っていたけれど、
私はあなたがそう言ってくれるだけで十分だった。
あなたのことを知りたい。
私のことを知って欲しい。
このあなたとの距離を
少しでも縮めるために
あなたの話をたくさん聞きたかった。
私の話を聞いて欲しかった。