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OLYMPIC NEWS IN ATHENS



「舞台の上で存在できるか?」

それは役者にとって、とても切実な問題だ。

今でもどうしたら良いのか悩みに悩んでいる。
体で台詞を喋り、感情を表す。
体を通すにはどうしたらいいのか?
相手役の台詞を心の底から感じるには?

「深く息を入れる」

人は息をする生き物だ。
息を入れ、息を吐く。
この当たり前の事が、舞台上で果たして出来ているだろうか?


日常生活の中でも、大きく息を入れてみる。
思ったことを口に出す前に、深呼吸を入れてみる。
行動する前に、一息入れてみる。
自分の感情の何かが変わってくる。動いてくる。

「体を動かしてみる」

体が硬くなっている事に気付くとともに
その時、初めて息をしていなかった自分に気付く。
自分が台詞を言っている時、相手の台詞を聞いている時、
同じように息をしているだろうか?

呼吸をしない人はいない。
息をしていないという事は死んでいるという事だ。
息をしなければ「役」も死んでいる。
そこにリアリティーは存在しない。

息をする = 生きる = 存在する

実際、稽古で意識をして息を入れてみた。
芝居は変わるのか?
大きく息を入れる。吐く。体の力を抜く。
相手を自分の体の奥深くに吸い込んでみる。

この事にだけに集中してみたら、何かが少し変わったようだ。
と言っても、正直なところ、自分では何がどう変わっているのかまだ分からない。
けど、今までとは違う感覚が生まれているのは何となく感じられる。
「芝居はここから始まる」と言っても、過言ではないかもしれない。

呼吸をするだけで「生きられる」

一人の客として舞台を観た時、ちゃんと呼吸をしているか否かが
役の存在に大きく関わってくると確信した。
「息を入れるだけで、こんなにも違う」
息をするという事は、人間の感覚に大きな影響を及ぼすようだ。


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