「美女3人+1」秋田旅行敢行記

2003年8月22日〜24または25日

 

うるさい外野どもの雑音には目もくれず、美女3人+1が行ってきたのは、これまた日本を代表する美女と誉れ高い秋田小町の故郷。こんなににぎやかな旅行は放研の合宿以来では、と思われるほど、心の浮き立つままに、賑々しく珍道中を繰り広げてまいりました。

 

<旅程>

8月22日(金)       第一日目              8:52     こまち・はやて7号東京駅発

                                                        12:12  角館着

                                                                      角館観光および稲庭うどんの昼食

                                                                      田沢湖へ

                                                                      田沢湖一周観光後、旅館へ

                                                                   温泉と宴会(普通の旅館料理)

8月23日(土)       第二日目              午前       乳頭温泉日帰り入浴

                                                                      秋田へ移動

                                                        午後       昼食および秋田市内観光

                                                                   上品な秋田料理の宴

8月24日(日)       第三日目                         解散

                                                                      ご夫婦一組は、男鹿半島一日観光後、帰宅

                                                                      美女2は、1泊2日で秋田を極める旅に

 

どうです? 秋田の魅力を余すところなく味わおうという、そこいらの旅行社顔負けの素晴らしい計画ではありませんか!

 

<団体旅行は一本の缶ビールから>

現在、お仕事で秋田赴任中のアキタ氏帰京時に開いた今年の「花見呑み会」Part2で、「秋田はいいとこよ。遊びにおいで。」というお誘いを受けたのが、そもそも今回の秋田旅行の発端でした。当初の計画では、男性陣はゴルフ、女性陣は観光、そして夜は合同宴会、という予定だったのですが、稼業ますますご発展の男性諸氏はスケジュールがあわず、合わせる努力もしたようには見えず、結局「美女3人+1」(ご夫婦1組+美女2名)の少数精鋭で秋田を訪れることになったのです。

 

秋田新幹線は、盛岡から先は在来線の線路を走ります。そのため、車両は一列4人で普通の特急列車と同じです。席に着くやいなや、片方の座席をくるりと回してボックスシートを作り、旅行気分を盛り上げます。旅行といえば、やっぱりビールが欠かせません。早速車内販売で朝ご飯用のお弁当とビールを購入。9時を回ったばかりだというのに、旅行安全を願って(神社の御祓いみたいですが)、まずは乾杯となりました。

 

北へ向かう新幹線は、長野・上越・東北すべて、大宮までは同じ線路を走るため、東京−大宮の込み具合が東海道新幹線を凌ぐこと、ご存知でしたか?多分そのせいで、大宮辺りまではあまりスピードが上がりません。しかし、その後の速いこと!お弁当食べておしゃべりしているうちにあっという間に仙台に到着。東京出発後1時間半強でした。仙台を出て、青葉城はどこかと探す一同の目に飛び込んできたのは、巨大な仏像−かなり遠いところにあるのですが、白くて大きい。目立ちます。観音様もお釈迦さまも混ぜこぜに、「仙台に大仏があるなんてきいたことないよねぇ」「大船にもあるじゃん」とひとしきり大仏談義が盛り上がりました。だんだん秋田も近くなり、「ところでアキタさん、運転できたっけ?バイクには乗ってるらしいけど、車の話を聞いたことはないよね」「やばいんじゃない」 喋り疲れ、騒ぎ疲れ、乗り越したらどうしようと一抹の不安を抱きつつ、一同だんだんに眠りに落ちていったのでした。みんな、朝早かったんだもんね。ビールが回って幸せな眠りに落ちるのは、仕方ないですね。

 

<角館到着>

みちのくの小京都角館は、駅もなかなかきれいです。改札を見回しても出迎えてくれるはずのアキタ氏の姿はなく、ちょっと不安になる一同。と、携帯に電話が入り、「着いたってよ」「居ませんよ〜」「あ、来た来た!」「どうして何度もロータリーを回るの?」 シルバーメタルのオデッセイ到着です。これから2日間「美女+1」のガイド役を務めるアキタ氏は、ベージュの靴、ブレザー姿にサングラスが一見XXさん風の出で立ち。 「いや〜ぁ、ようこそ秋田に!」とアキタ氏は感涙に咽び、駐車スペースを探してロータリーを何度も回っていたアキタ氏の運転技術に一抹の不安を覚えながらも、一同オデッセイに乗り込んで秋田路の観光が始まりました。

「ちょっとご挨拶を」と、まずアキタ氏が向かったのは町役場。「さすが地元の名士」と美女3人感嘆の声を上げたのですが、ご挨拶したのは駐車場だけ。30分以上の駐車はご遠慮ください、という立看板を横目に、徒歩で武家屋敷跡へと向かいました。

 

 

<美女の町>

秋田は、1976年の「雲のじゅうたん」以来、連続テレビ小説の舞台に取り上げられていないとアキタ氏は嘆いておられました。その時は、へぇ〜っと思っていたのだけれど、騙されましたね、私たち。「まんさくの花」っていう視聴率の低いドラマもあったのですよ。自局の歴史はしっかりお勉強していただかなくては(1981年放送です。) それはともかく、「雲のじゅうたん」はまさにこの角館が舞台。武家屋敷跡一帯は、道幅も広く、お屋敷の庭も広く木は大きく、とても良い街でした。ちまちま、ごちゃごちゃしていないというのは、本当に気持ちの良いものです。武家屋敷に川べりの桜並木など、春の桜、秋の紅葉はさぞかし見事だろうと思われるたたずまいを見せていました。その武家屋敷跡の一角にあるお店で、「稲庭うどん」の昼食。冷やし稲庭うどんのつるりとしたのど越しを楽しむ美女+1に対し、地元の意地をかけてアキタ氏はアツアツで対抗。でもねぇ、この日は暑かったのよ。真っ赤になってお汁も全部飲み干して・・・おいおい、大丈夫と突っ込みたくなる姿でした。

 

<美人の里の高校は・・・>

角館市内には、角館南高校という高校があります。元々は女学校だったとかで、アキタ氏曰く「美人が多いので有名なのよ。俺、見に行ったもんね。」もちろん私たちも行ってまいりました。夏休みのこととて、美人の卵にはお目にかかれず、う〜ん、残念。われら3美女にはかなわないと、隠れていたのかもしれない・・・普通の学校っぽくてよい感じでした。南高校のすぐ近くには、味噌で有名な安藤醸造元があります。本店は、古い蔵をそのまま利用して(たぶん)安藤さんご一家が今もお住いになっており、なかなか風情があります。チリ一つないお座敷をみて、我が家の惨状をひそかに恥じたワタクシです。安藤家の奥様が、てきぱきとお店を取り仕切っておられました。「こんなに夏らしい日は今年初めてなんですよ。」とのこと。お休み処で、お茶を飲んでお漬物の試食をして、それぞれ気に入った味噌や漬物を購入いたしました。最低限のお土産も買ったし、さあ、あとは飲むだけ(?)

   

<田沢湖のたつ子さん>

角館からは渋滞もなくすいすいと田沢湖に到着し、宿の場所を確認してから、田沢湖一周ドライブを楽しみました。田沢湖には「たつ子姫」の像があります。金ぴかです。湖には伝説はつきものですし、田沢湖のたつ子姫像、十和田湖の・・・となぜかみちのくの湖は美女と縁が深いようですが、たつ子さんの話を聞いてびっくり。ロマンも涙もなにもないのです。よーするにたつ子さんは、自分の美貌を永遠のものにしたくて願掛けをし、お告げにしたがってこの地の冷泉に身を浸し竜になったというのです。こんなジコチュー女の像なんか作ってはいけません!

 

<温泉は何度も入るべし>

田沢湖の水深は日本一。何メートルか知っていますか?正解は425mです。「500」「そんなにあるわけがない」「125」などなど当てっこするうちに早くも湖を一周してしまいました。何度も言いますが、渋滞なしにすいすい走れるのって気持ちいいですね。天気晴朗ですし、自称「地元の地理に精通した」運転手付きならば、なおのこと。

 

宿にチェックインしたあとは、お約束の温泉入浴。お互いの姿をちらりちらりと横目で見つつ、越し方行く末を考えさせられる哲学的な入浴でございました。なんてね。風呂上りにはビールが一番おいしい。食事の準備ができるのを待ちながら、ひたすら呑む。夕食は、まあ普通の旅館の料理。呑みつつ騒ぎつつ、食べ終わったころには夢か現か定かではなく・・・徹夜明けの美女一人、そのまま床に入り(8時でした)、残った面子は男性陣の部屋で飲みつづけました。ここで、差し入れのワインが登場。ビール、ウォッカ、ワイン、とものすごい組み合わせです。やはり前日までのハードワークが祟ったかワタクシ一人ではワイン一本飲み切れず、これまた早めにおやすみ(9時でした)。最強メンバーになってから、いかほど召し上がったかは存じませんが・・・アキタ氏は酔っ払ってその後2度入浴し、あげくの果てには見知らぬ隣人の部屋に押し入ろうとする狼藉ぶりだったとか。

 

<解説つきの秋田路ドライブ>

早寝した美女たちは、朝が早い。6時までには皆目を覚まし、しみじみ人生など語りつつ、大浴場が開く(と信じていた)7時を待ちました。実は、大浴場は6時から入浴可能だったのですが、7時からでも朝の入浴は気持ちがいい。前日とは打って変わって、外は雨です。

 

さて、乳頭温泉は「全国秘湯の会」認定の東北第一の秘湯だとか。上っていく山道には濃い霧が立ち込め、視界は5m足らず。口数は少なくなり、そっと隣を見ると・・・なんと後部座席も含め全員しっかりとシートベルトを締めていました。無事に到着できたのは、我ら美女3人の日頃の心がけが良かったからでしょう。

お目当ての乳頭温泉郷には、妙乃湯、鶴の湯、黒湯、蟹場、大釜、孫六の6つの温泉があります。訪ねたのは一番有名な鶴の湯。朝10時から15時までは、「外来入浴」ができます。10時を回ったところだというのに、駐車場には車があふれ、傘さして湯屋に。入浴料は400円也。硫黄のにおいの強い白濁したお湯は、いかにも万病に効きそう。黒湯、白湯、中の湯、それに混浴露天風呂と女性用露天風呂があり、若い美女2人は、混浴を除く全ての湯を試しました。(待ちくたびれた男性陣にしかられました。)

                                                                                     

乳頭温泉からは一路秋田に向かいます。この日は、大曲で「全国花火競技大会」が開催され、衛星放送で生中継が予定されています。業界幹部のアキタ氏は、さすがに天候が気になる様子で、「中止か、決行か」とまるでハムレットのよう。一方で、優秀なガイドでもあり、道すがら秋田裏事情の解説が続きます。「もしかしたら、アキタ氏はとっても優秀な“びじねすまん”かもしれない。」と内心ひそかに認識を新たにいたしました。稲庭うどんは食べたくない、というみんなの我が儘で、昼食は秋田市内の中華料理ということになりました。中国通のアキタ氏の選んだ店ならば、という期待を裏切ることのない、鄙にはまれな本格中華をいただき、気まぐれな雨の中、次は市内クルージングです。

 

「トリビア秋田版」をご紹介しましょう.

ü         秋田の日照時間は日本一短い。しかし、5−9月に限れば、日照は十ニ分にあるため、あきたこまちのような美味しいお米がとれる。(多分本当)

ü         秋田市内には、なんとスーパーの裏手に今も石油を採掘している油田がある。(行きました)

ü         秋田の夏といえば竿灯。竿灯の会場となる通称竿灯大通りには、電信柱がない。(何度も通りました)

ü         秋田で一番立派なビルは、JAビル。アキタ氏説)

ü         かつての革命の戦士たちが起こした無明舎という志の高い出版社がある

 

しかし、秋田の天気にはなめられた美女3人+1。写真を撮ろうとするたびに、雨がざぁーっと激しく降りかかります。それでも東京で土産話を待っている仲間たちのために、ずぶぬれになりながらも、市内各所を写真に収めたのでした。

 

<驚きのアキタ氏宅>

秋田市内観光のハイライトはアキタ氏宅訪問でした。マンションは、生活のにおいを残しつつもきれいに片付けられており、何よりもまず、「生活者」としてのアキタ氏の素顔を垣間見ることができたのが、今回の旅行での予期せざる収穫でしょうか。台所では、中華のコックさんが使う、四角くて大きい包丁と、ビールの空缶を入れたゴミ袋が目を引きます。冷蔵庫の中も、作り置きのカレー、漬物など、整然と入れてあります。また、室内に洗濯物を干すための工夫も随所に見られ、一同、驚嘆したのでした。えらい!ただし、まったく色気のない部屋(失礼)。

 

アキタ氏といえば誰もがビールを思い出すことでしょう。でも、毎日毎日呑んだくれておられるわけではないそうです。絶対に週4日しか飲まないとのこと。金・土・日それに水曜日が飲む日。ただし、飲むときは3リットルと決めておられるとか・・・500ml缶6本ですね。空缶がたまるわけです。しかし、久々に「自律」と言う言葉を思い出しました。えらい!

 

<上品な秋田料理>

なぜこんなことになったのか、いまだに謎です。でも、アキタ氏は遠来の客を自腹で接待してくれたのです。それも、代官山にでもあるようなインテリアの美しいモダン割烹で。(高給取りだったのね。) 店構えの割には仲居さんたちの言葉遣いや立ち居振舞いが粗雑だと、鋭く指摘している美女が1人いましたが、一応お店の雰囲気に合わせて上品に地酒とお料理をいただいて・・・「象潟の岩牡蠣」に至って、驚愕の叫びを上げました。だって、お化けみたいに大きいんだもん。岩牡蠣といえば、Rock Oyster。Rock Oysterは小さいから、普通半ダースとか1ダースとか注文しますよね?象潟の岩牡蠣なるものは、日本の牡蠣だから二回りくらい大きいのかな、という予想をはるかにこえたとんでもない大きさでした。(わらじ並み?) 

稲庭うどんで締めて、楽しい宴会と共に、今回の旅行の第一部「アキタ氏と旅する秋田」もお開きです。へろへろの美女3人+1は降りしきる雨の中をホテルへ戻り、またもやアキタ氏のあれこれを肴に飲みなおしたのでした。

 

なお、雨の中、大曲の花火競技大会は無事開催され、BS局で全国に生中継されました。ご覧になりましたか?ニュースで見た限りでは、素晴らしい花火が上がったようです。ホテルは、花火見物の人たちが夜中過ぎにもどり、ぱたぱた、きゃあきゃあと、うるさくなったのですが、眠れないなんてことはありませんでしたね、さすがに。午前中の乳頭温泉が効いていたのでしょう。

 

<第二部は二組に分かれて・・・>

旅行第三日目、美女3人+1も解散です。ご夫婦はレンタカーで男鹿半島を回りその日のうちに帰宅。若いほうの美女は、白神山地へと向かいました。白神の話は、またいずれ機会をみてご報告いたしましょう。

 

 

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