夕方5時から会議があった。客先へのシステム導入後の現地調整も終盤に入ってきたということで、6月以降の体制についてフェーズ合わせを行った。
会議の途中、僕の胸ポケットの携帯が振るえた。発信者の番号表示を確認した後、そのまま胸のポケットに戻した。
僕の携帯はいつでもマナーモードになっていて、すぐに留守番メッセージが流れる。電話に出れるときは、その最中に電話を受けることになる。今回は電話を受けなかった。相手からのメッセージもなかった。
『着信あり』の表示を見ると、ジェシーの番号だった。時刻は19時12分を表示していた。
会議が終わり、会社を出たときは8時半を過ぎていた。今日もMに行くか。
ジェシーからの伝言は入っていなかったが、電話があったことだけで、伝えたいメッセージは読み取っていた。彼女は今日は非番だったが、『急遽出勤になったから来て欲しい』というものだと感じた。彼女の最寄り駅からかけると、店には出勤時間である8時には余裕を持って到着する。
Mの扉を開けたとき、自分の読みが正しかったことを知った。
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