昨日のジェシー とのやりとりのこともあり、今日1日仕事が手に着かなかった。会い始めた頃の彼女のことを何度も思い返した。その情熱をためらうことなく表現する彼女に、戸惑うこともあったが、そこに生命力みたいなものを感じていた。僕は、彼女のそんなところに身を任せているとき、幸せを感じていた。
(やっぱり、彼女と仲直りしておこう)そう思って彼女のケータイに電話をした。7時40分過ぎであった。この時間は彼女は出勤のために地下鉄から地上にあがった頃である。2度目のコールで呼出し音にかわった。
『はいっ。』
『今何しとんのん?』
『店の階段のとこ。』
『頑張ってな。』僕はなかなか本心を伝えられなかった。
『takasanはもう私のこと関係ないな?昨日いろいろ言ったでしょ?』昨日僕が言ったことが彼女を傷つけていた。
『ま、とにかく頑張ってな。』これ以上、今の彼女に何を言っても無駄だと思い、電話を切った。僕は、彼女が自分のコントロールできないところに行ってしまう姿を見ていた。
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