2日目 10月15日(月)
≪視察案件 1 ≫ ウランバートル第4火力発電所改修計画
| 第4火力発電所 | ウランバートル市は、モンゴルの政治・経済の中心である。 ウランバートル第4火力発電所は、モンゴルの電力需要の70%を担うとともに、同市の暖房用温水の60%を供給する主力発電所である。 1980年代に旧ソ連の援助により建設された石炭火力発電所であるが、旧ソ連の物的・人的援助が停止した1990年以降、トラブルのため停電が頻繁に起きている。 また、発電所の集塵装置の作動不良は、発電系統のトラブルとなるばかりでなく、ばい煙が排出されることとなり、大気汚染への影響も懸念されている。 同発電所の安定した操業は、産業や市民生活にとって極めて重要である。 |
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| モンゴルの家庭ではガスを使用せず、電気コンロを使う。一般家庭における電気の使用量は、200kwhだそうだ。 平均月収5万トゥグリク(約5000円)として、燃料費単価22.31トゥグリクで計算すると、電気代は月収の約9%に相当する。アパートの家賃は電気代込みになっているようだが、割高だと思った。 日本の援助により停電が少なくなったとはいえ、ホテルでエレベーターには乗らない方が良い、という話には驚いた。 昨年まで日本の技術者が指導していたが、現在はモンゴルの人達によって稼動、操作されている。改修の為の資機材の調達とともに、技術移転もなされ、電力の安全供給をめざして、自立しつつある成功例である。 |
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ODAマークを付けたバスが、満員の乗客を乗せて走っているのを度々見かけた。 1994年と1996年に日本の無償資金協力により、大型バス100台が送られたからだ。 目に見える、わかりやすい効果的援助である。 他のバスに比べると、とてもきれいなので、良く目立つ。 料金は、いままで100トゥグリクだったのが、最近200トゥグリクに値上げされたそうだ。 市内はどこまで行っても同一料金で、乗った時、最初に支払うらしいが、 無賃乗車がかなり多いとか。 どのバスも満員のぎゅうぎゅう状態で、降りる時はどうするのだろう、と思ったほどだ。 そして、予想に反して車の多いこと。 ん・・?あそこに見えるのは飛脚のマーク・・ひょっとして佐川急便のトラックではないか? あれれ・・・あそこに見えるのは黒猫のマーク・・・あの車、もしかしてヤマト宅急便? まさかこんな所まで配達にくるなんて??? 実は、古くなった日本の車。ここでは大活躍しているようだ。 |
≪視察案件 2 ≫ 鉄道輸送力整備事業
| 鉄道デポ | ウランバートルにある鉄道デポで、モンゴル鉄道の技術長から、修理現場を案内され説明をうけた。専門的過ぎてよく理解できなかったが、日本からの整備機械及び機材は、非常に良いということだ。ザミンウードにも修理工場があるそうだ。 ザミンウードに向かう途中、何もない平原に忽然と集落が現われる。鉄道の保線管理をしている係員の屋舎だそうだ。 ウランバートルからザミンウードまで、列車で約15時間30分。ロシア国境から起算すると1111kmに及ぶ。厳冬期には、保線管理も大変な作業だろう。と同時に、列車のメンテナンスも重要かつ重大なところとなる。JICAから、専門員の方が技術指導に従事されている。「壊れてから修理するのではなく、壊れる前に点検修理する、という意識改革が必要」 と言われていた。 鉄道関係者からは、「良いタイミングで、良い援助をしてもらった。日本国民の税金で援助してもらった事は、十分に認識している。日本国民からの贈り物として、大切に有効に使っていきたい。そのことを日本国民に伝えてほしい。」と繰り返し言われていた。 感謝の気持ちが十分伝わってきた。 |
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| ザミンウードへ向かうモンゴル鉄道 | |
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さあ、いよいよ国境の町ザミンウードに向かって出発。 ウランバートル駅 午後4時発の列車に乗り、モンゴル鉄道15時間半の旅。 車窓から見る風景は、この時期はすでに冬景色。 茶色のなだらかな山々には薄っすらと雪化粧、時折”ゲル”(遊牧民の家)が点在し、 馬・牛・羊・山羊が放牧されている。 川は、すでに凍っていた。 どこまでも同じような風景が続く。 なんだありゃ、オートバイで一人原野を走っているではないか。 馬ならまだしもオートバイなんて、一瞬の思いも寄らない光景に驚いた。 トンネルがないので、麓を蛇行しながら20両編成の列車が、南に向かって走る。 |
