3日目  10月16日(火)

郊外視察
ちょこっと見聞録

≪視察案件 3 ≫ ザミンウード駅貨物積替施設整備計画


中国とロシアに囲まれたモンゴルにおいて、鉄道は物資輸送の生命線である。
中国ルートの拡充を志向しているが、中国の鉄道軌間が国際基準の1435mm、
モンゴルが1520mmと異なっている。
ちなみに、ロシアとフィンランドも1520mmだそうだ。
当然、貨物の積替をしなければ物資輸送が出来ない。
これまで、モンゴルには積替施設がなく、中国に依存してきた。
その為、計画的な物資輸送が困難となる等の問題を生じていた。
貨物積替用プラットホーム設備や、フォークリフト等機械の導入により、
モンゴル側でも積替が出来るようになった。
輸送の取り扱い速度アップと共に、人々の仕事も増え、ザミンウードの町も活気づいたという。
駅でマイクロバスを待っていると、中国から貨物列車が入ってきた。
数えてみると、なんと40両もある。
また、マイクロバスで国境に向かう途中、積載量オーバーではないかと思われる程の物資を積んだ、
中国からのトラックが十数台、積替の為の手続きを待っていた。
これらの物資の流入により、市場経済が活性化し、この鉄道がいかに重要な役割を担っているかが分かる。
11月からは、24時間体制で積替業務を行なうそうだ。
自助努力をしている姿が見え、この調子だと利益も上がり、経営も順調にいくのではないかと思われた。

郊外視察(国境へ)

初めて、国境という所に来た。
石碑の側面の中央が国境にあたり、中国とモンゴルに分かれているのだそうだ。
線路は、モンゴル用と中国用の2本が通っていて、両側に石碑があった。
面白いと思ったのは道路で、国境の印は、故意に入れたひび割れが境界線なのだとか。

郊外視察(ゲル訪問)

ゲルの中

ザミンウード駅から車で20分余り走った所に、ゲルがぽつんとたっていた。
空は真っ青、雲一つ無い。まわりは地平線。緑の草原ではなく、茶色い原野。
馬・牛・羊・山羊たちが、枯草をひたすら食べている。
モンゴルの馬は、小さめで足が短く、ずんぐりしている。
夜間に家畜を収容するところには、狼から守る為、板で囲いがしてある。
ゲルの中は、意外と広く、天井の中心には天窓があり、思ったより暖かい。
椅子は小さくて低く、座りにくい。
茹でた骨付きの羊の肉を、ナイフで削いで出してくれた。
白い脂のところをすすめられたが、ちょっと食べれなかった。
モンゴルの人は、脂のところを好んで食べるそうだ。
他にもチーズのようなものとか、牛乳のようなものとか・・・
どれも独特の味で、臭いがあるものもあり、慣れないと食べ辛いものだ。
ゲル 遊牧民の住む家。中国では、包(パオ)という。
柳の木等をドーム型に組み立て、
羊の毛で作ったフェルトで覆い、
白い布をかぶせたテントのようなもの。
移動する時には、簡単に分解し組み立て出来る。


ちょこっと見聞録

ザミンウード駅 ウランバートル行きの列車に乗る人々

ザミンウードは、ゴビ砂漠の東方に位置する。
もっと西の砂漠の方には、ラクダが多いそうだ。
野生の山羊が、根こそぎ草を食い荒らすという話を聞いた。
駅のそばのホテルで休憩をしたが、水が出る部屋と出ない部屋がある。
ホテルですらこんな状態なのだから、生活するのは大変だろう。
駅から少し離れたところに、昨日仕留めたという狼がぶら下っていた。
昨日のウランバートルも、到着した日とはうって変わって暖かかったが、
ここザミンウードも、思っていたより暖かい。
午後5時43分発の列車で、ウランバートルに戻る。明日の朝、9時20分に到着予定。
中国に買出しに行った人達だろうか、大きな荷物をもって列車を待っていた。
車窓から見た、北斗七星の大きかったこと。
とても低い位置に、ピンポン球のように輝いていた。