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255 :ひっぴー :02/03/14 01:59 ID:/bBgf6au
ある暑い夏のツーリングで、九州を走っていた時のこと。
泊まる先々で風呂にありつけず、5日ほどがまんしてました。
九州を抜けた下関で、ようやく銭湯にありつけたんです。
もはや体は熟成された汗で臭く、そこかしこが痒い。シャンプーをかけても石鹸を
つけても泡は立たず、メットからはみ出していた私の髪からは薄墨のような洗い汁
が垂れる状況は、まるで自分が使用済みのエアフィルターにでもなったような心持
ちでした。
そんな状態でつかったこのときの風呂ほど、風呂に入る喜びを感じたことはありま
せんでした。
銭湯のご主人に、ここらで泊まれるキャンプ場をたずねると、ご主人は着替え場で
よかったらここで泊まっていきなさい、と言ってくれた。お言葉に甘え、銭湯が閉
まってから寝ていたら、ご主人がやってきて、屋台での一杯を誘ってくれました。
ご主人の家は、キリスト教系の宗派の人たちでした。酒の席で、人とはどうあるべ
きか、人間と自然との関係はどうあるべきか、というような話をまるで自問自答す
るように話してくれました。俺のつたない旅話にも、熱心に耳を傾けてくれました。
蒸し暑い風が、さっぱりした体を撫でる夜でした。
次の朝、俺の枕元には一冊の聖書がありました。中には、番頭の娘さんの手紙が添
えられて。どうかこれからの旅を気をつけて、と。旅路の夜にでも、この本を開い
てくれたら嬉しいです、と。この家は夜が遅い分朝も遅く、起きたら支度して行き
なさいと言われていたので、俺は精一杯の返事を、置き手紙にして置いておきまし
た。出発の前、シールドを閉じる前に、この銭湯に頭を下げました。
その夏のツーリングが終わるまで、この本は夜の御伽話のかわりでした。読んだ話
のうちのいくらかは、確かに俺の魂に染みたのだと想う。
今の世の中、宗教といえばネガティブなイメージを抱きやすいのですが、宗教の本
質とか根底とかいうことは何なのかといったことをも考えさせてくれました。一つの
団体が大きくなってゆく過程で、集まる者や率いる者がどこかで道を誤る例はよく
ある話ですが、いつも見つめるべきは自分の足元、なのかもしれないと想う。
ああ、また旅に出たいなあ。
マジカキコでした。
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257 :元吉 :02/03/14 03:31 ID:RwrCcuPR
三年前の秋、四国の松山→高知と移動した時に、山道(狭いウネウネ道とか、突然ダートとか)
に難渋したのだが、一つ気づいたのは「先行するクルマがすぐに道を譲ってくれる」
ということだった。「先に行け」と手で合図してくれたり、左に寄せて停車してくれたり。
同行していたツレ(非関西人)に言われ、自分(関西人)でも思ったことのが「関西とは違うかも…」ということだった。
(関西でもそういうことがないわけではないが、これほどすぐに道を譲ってくれたりはしないと思う)
その後、途中の町で停車し、地図を見ていると目の前に見覚えのある軽トラックが停まった。
ドアを「バタン!」と閉め、出てきたのは良く日焼けしたコワモテなオッサン。現場の人っぽい格好&体格。
オッサンは、ズカズカと大股で歩きながらこちらへ近づいてくる。
俺「おい!あれ、さっき抜かしたトラックのオッサンやん!」(小声で)
ツレ「俺達、何か気に障ることしたかな?」
オッサンとの距離が縮まる。オッサンの唇が開く。二人の間に緊張が走る。
オッサン「兄ちゃんら、どこ行くんや?」
俺「え?…えと、高知です」
オッサン「ああ、やっぱそうか。追いかけてきて良かった…」
話を聞くとこの御方、ニ時間ほど前に俺達に道を譲ってくれた時に
その方向から「高知に行くのかな」と推測していたらしい。
ところが、その後高知とは反対方向に向かう(つまり松山方面へ戻っている)俺達二人を見て
「こりゃいかん。きっと道間違えてるな。教えてあげないと」と思い、追いかけてきてくれたらしい…
オッサン「いやぁ、兄ちゃんらバイクでとばしてたから、追いつくの大変だった大変だった」
そういって笑うオッサンの、日焼けした肌と対照的に白い歯が 印象的だった。
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258 :774RR :02/03/14 03:36 ID:HlPEKrnQ
一週間くらい岐阜〜能登と走った最終日、能登の福浦というひなびた漁村で逢った
婆ちゃん。
その日一気に東京まで帰る事を告げると「まぁ〜そんなエラい(たいへんな)…」と
今にも泣き出さんばかりに心配してくれ、「渋いかもしれんが」と言いながら
背負っていた籠から柿をたくさん差し出してくれた。
すでに荷物満載で何処にもスペースがなかったので申し訳なく丁重にお断りしたけど、
婆ちゃんありがとうね&元気かい?
彼女の年では能登〜東京はかくも遠いものなんだな、としみじみ感じたyo。
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259 :774RR :02/03/14 09:07 ID:m28qheeU
千円貸してくれた浜松の新聞配達のおじちゃん、ありがとう。
コーヒーおごってくれた神戸の元バイク乗りのお兄ちゃん、ありがとう。
タダで風呂を貸してくれた延岡のおっさん、ありがとう。
ツーリング行きたくなってくるなあ・・・
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264 :元吉 :02/03/15 01:27 ID:Ohvc06L9
今までの個人的な経験では、九州が一番親切な人が多かったような。
特に大分は多かったなぁ…ほのぼのとした感じの人が。
夜の公園で地図を見てた俺達に「ツーリングですか?道とかについて聞きたいことありませんか?」
と自分から尋ねてくれたGSX-R乗りの兄ちゃん。キャンプ地を親身になって考えてくれた上に
別れ際に缶コーヒーを買ってきてくれた。「気をつけて旅を楽しんでください」という台詞と共に。
コンビニ前でメシ食ってると
「兄ちゃん、チェーン錆びかけてるよ。オイル持ってくるから待っときなさい」
と言って、わざわざ家まで戻ってチェーンオイルを取ってきてくれたバハ乗りのおっちゃん。
この人と話してると、また一人二人と別のおっちゃんが現れて話に加わってきたんだが
その話がまさに「ほのぼの〜」とした感じで、心地よかった。
閉店作業中に寄ったにも関わらず、嫌な顔一つせずに給油してくれたスタンドの兄ちゃん二人。
「冷えたでしょう。風呂入って温まった方がいいよ」と20キロほど離れた銭湯まで先導してくれた。
旅に出るまで、人の親切がこれほど心に沁みる(思い出として残る)ものだとは思わなかった。
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268 :774RR :02/03/15 19:49 ID:GPSHii/+
四国も人情があったなぁ
元々、旅人にやさしい土地柄なのだろうけど
道端で地図を見ていると、通りかかる地元のおっさんが「どこ行くんだ?」と声をかけてくれて
この道は工事してるとか狭いとか、本当に親切にしてくれるのな
軽トラで先導してもらったこともあるよ(w
ああ・・逝きてぇ
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274 :774RR :02/03/15 23:12 ID:/YPm74bQ
友達と2年前秋田にツーリングに行った時、
車で東京からやって来たというオネーチャン2人と
お土産屋で仲良くなりました。
その夜は彼女達の旅館でお約束の一晩限りの思い出を創ってきました。
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275 :沼南コティーン ◆coTINRQ2 :02/03/15 23:17 ID:FUYq3cv9
一昨年の夏、鉄道の旅をしてて浜坂YHにて相部屋になったライダー達。
あのライダー達のおかげで今、俺もバイク乗り。
旅から帰って速攻で教習所申し込んで3週間後に免許取得。
連絡先とか交換してたので報告したらみんな驚いてた。
去年、その恩人たちと一緒に走ることが出来た。
凄く嬉しかったよ。
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277 :774RR :02/03/15 23:34 ID:sIJXycCI
人気のない砂浜で日本海を眺めていたら家族連れの車が通った。
人気のない林道脇でキャンプしていたら家族連れの車が通った。
どこにでも現れる家族連れの車、恐るべし。
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278 :774RR :02/03/16 00:55 ID:Vn0lmcuG
ひょんなことから、週末に一緒に走ることになったリッターバイク乗り。
こっちは初心者で排気量も小さいのに
つたない走りにあわせてゆっくり走ってくれた。
途中、家族連れの車の後ろにつけた時なんかは
後部座席からこっちを見ている子供達に向かって、一緒に手を振ったりして。
次の週末、新聞に二輪の死亡記事が載りました。
死んだのは・・・そのリッターバイク乗り。対向車と正面衝突だったんだって。
ほんのちょっと一緒に走っただけだったけど、多分忘れないだろうな。
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