同じ様な体験ですがもう一つ。
学生のころ、バイトを終わって国道1号を走っていると、
後ろからネイキッドらしいバイクが一台追いすがってきました。
当時ヤンチャな小僧だったおれは、ほとんど脊髄反射でペースを上げました。
するとそのバイクはぴったりと俺のVTに迫ってくる。
む、やる気か。ゼファーかSFか、俺のすり抜けに付いてこれるか?
ぴったりといっても煽るわけでもなく、いいペースで確実に付いてきます。
心地よいペースとその彼の運転に、なんだか楽しくなってきて、
そのうちに信号で停まると、彼は「いやー、速いですねー!」と
とても愉快そうに話しかけてきました。そのマシンはなんと、
シミ一つないピカピカのヨンフォア!初めてみましたそんなん。
今みたいに逆輸入が沢山いるわけではなかったし、本当にビックリしました。
「うわあー、凄いバイクですね!カッコイイ!」
「いや、VTだっていいバイクでしょ。懐かしいなー」
一瞬旧車同士で盛り上がってから、
「じゃ、お互い大切に乗っていきましょう!」と
彼は交差点を曲がって行ったのでした。
ひげのおっさんだったけど、一陣の春風が通り過ぎたような
爽やかな気持ちでした。