つい先日、ダチとその知り合い2人の計4人でツーリングに逝ってきた。
知り合いは初対面の人で、どうやら今回はオヤジだらけのツーリングらしい。
当日、待ち合わせ場所に少し遅れてきた俺は、後1人足りないのにホッとしながらバイクを停めた。
ダチと、知り合いが1人がその場にいたので初めましてのご挨拶を済ませる。
挨拶を済ませると、「1人はルートの途中で待ってるから君が一番最後だよ」と言われ、慌てて出発した。
暫く走ると、道の駅で革の上下に見を包んだ1人のライダーが手を振っている。
「ああ、彼か」と思いながら、3人で彼のバイクに並ぶように停車した。
そのバイクはCB400SF、スラッシュガードまで付けている、いかにも「走り込んでいます」のようなバイクだった。
他の3人はリッタークラスのバイクだったので、
「走り込んでても400クラスで大丈夫か?」と頭を過ぎったが、ここは日本国内で下道ツーリング、
それにオヤジ連中(俺を含めて30歳オーバー)なので、心配する事でも無いかと一人で納得してしまった。
そうこうしている内に、待ち合わせの彼が近づいてくる。
「????!」
黒の革ジャンと、膝パッドが擦れている革パンツに身を包んだその人は
オヤジでは無く「おじいちゃん」。
裕に俺の倍以上の年齢に見えるその方は「遅かったね〜」と言いながらニコニコ話し掛けてきた。
「この人ね、もの凄く速いんだよ。」とダチがニヤニヤ笑いを浮かべながら俺に語る。
俄かに信じられんが、バイクとカッコを見れば確かに走りこんでいる・・・
「とりあえず行きましょうか」とその人の号令の下、出発した。
今回のメインコースは、まだ地図にも載っていない出来たばかりのワインディング。
入口でいったん休憩を取り、CBを先頭に走り出す。
「!!!!!」ここで2度目のビックリ!
走り始めたCBは矢の如く吹っ飛んで行き、メーターは「ぬわわKm/h」を超え更に加速している。
直線はこれでも良い、って、オイ!じいちゃん!コーナーだよっ!しかもブラインドのっ!
メーターは既に「ぬうわKm/h」
CBのブレーキランプは点かない。
そのまま腰を落としハングオンでコーナーにつっこむ・・・
俺は真似できませんでした・・・
きちんと減速して飛び込みましたよコーナーに・・・
抜けてみるともう次のコーナーに飛び込んでいくお姿が・・・
その姿がとても綺麗で、カコイイ!と真剣に思った。
果たして俺が70になった時、彼のようなバイク乗りになれるのだろうか?
最近、考えさせられる出会いだった。
179 :不人気乗り ◆FZRrGoOA :02/06/23 10:52 ID:bqXj/hqd
>>171を書き出すきっかけになった出来事。
話中に出てくるダチに昨日連絡をとった。
彼は元々俺の顧客で、バイクに乗って営業に行く内に
その姿を見て、自分も乗りたくなり免許を取得した。
その後、俺の職が変わり営業と客の立場は無くなった訳だが、
未だに友人として続いている。
その彼に昨日、家の近所で中古車雑誌のミーティングが開かれる為、TELしてみた。
「明日の雑誌のミーティングは行くの?」
「明日は仕事でちょっとムリだね。」
そうか、彼も仕事が大変なんだ。
「ちょっと暫く俺、バイク乗れなくなりそうだわ。」
えっ!?何で?どうしたんだ?と思って聞いてみると、
「俺さー、検査入院しなくちゃならなくなっちゃった。」
彼はバイクに乗る前に酒と不規則な生活で体を壊している。
食道動脈瘤破裂で吐血し入院、一命を取り留めたが、
その時に「やりたい事を生きている内にやっとけ」ということで退院後バイクに乗り始めた。
いまは酒も止め、ムリな生活をせずに楽しんでるハズなのにどうしたんだろう?
彼は話を続ける。
「結局、前回の入院後、肝臓がやられていたんで月に1回、検査に行ってたんだ。
昨日CT撮ったら肝臓に2cm程度の影があるんだよ。
癌の可能性が大きいんで、そうなると暫く出て来れないんだよね。
肝臓ガンって5年後の再発率は90%だって言うし、大変なんだよねー」
努めて明るくそう言う彼の言葉には悔しさと不安が入り混じっている。
まだ彼は30代、小さな子供も2人抱えていてこれからだと言うのに・・・
俺は「がんばれよ、まだ決まった訳じゃないんだから。」
なんて月並みな言葉なんだろう。
彼の心境を思うとこんな言葉しかかけられなかった・・・
彼は現在闘っている。
それは孤独の闘いだろう。
今は少しでも良くなって笑いながら一緒に走りたい。
俺にはただ祈る事しか出来ないんだろうか・・・
464 :不人気乗り ◆FZRrGoOA :02/07/28 19:54 ID:D+s0oswC
>179での友人から今日TELがあった。
検査の結果ガンではなかったという。
しかし、闘病中である事は変わりない。
これからも月に1度の検査は続行される。
「またバイクに乗れるんだよねー」
電話口で語る彼の声は嬉しそうだったなぁ
>444
帰ってくるのを待ってるぞ
444さんに関してはPage 9を参照してください