室戸のライダーインに書いてあった言葉。
「雨読晴走」
長旅をする時のスタイルはいつもそんな感じ。
けど、重度の活字中毒者である俺は、毎日同じ本ばかり読むと禁断症状が出てくる。
その日は朝から雨で、高いなぁと思っていたライダーインにチェックイン。
僕のほかに客は無く、なんだよ、一人かよ・・とため息。
けれど、嬉しい大量の本!なにせ、まともな本を一ヶ月読んでない。
管理人のおっちゃんが、「今日は女の子が来るよ。」の一言に、
僕は早速シャワーを浴び、汚いパンツをイソイソ履き替えて臨戦準備。
ひたすら本を読みながら女の子を待つ。
1ヶ月間、旅を続けて、旅人と一緒に夜を明かした事が無かったので、
女の子が来るというより、その事が嬉しかった。(ホントダヨ!)
置いてある活字の山が、活字中毒の禁断症状を和らげる。
が、そわそわして落ち着かなかった。本当に久しぶりに女の子と話したい!
チェックアウトの時間になっておっさんが「今日はもうこないねぇ」
あまりのヘコミかたに、おっちゃんが見かねてビールを2本くれた。
久しぶりのビール。発泡酒じゃない麦酒。旨かったが切ない味がした。
その日、自棄読みしたのはミニコミ誌、「2X」の北海道特集。
翌年、北海道に旅立った。
あの時、女の子に出会っても、北海道に旅立ったのかなぁ。
荷物の中にお気に入りの小説を入れて、僕は今年、また北へ行く。