ずいぶん前なんだがアメリカのツーリングについて書いた人間です。
アメリカのことの続きとか、日本中を旅してきてであってきた数え切れない
笑顔や温もりについてみんなと共有できたらいいなと思っている。共有というのは
おこがましいな。俺の勝手な思い出話に付き合ってくれるとうれしい。
いままでバイクが俺の全てだと思ってたけど、最近俺はバイクより旅でであう
人間が好きなのかなとも思ってきた。やっぱり感情が溢れてる人との
出会いは最高だなと社会人になってもいまだにそう思う俺はアフォだと思うよ。
またアメリカの事とか話していいか?
アメリカを走っててオイラは4ヶ月を超えたあたりで本当に疲れ果てた。
ついた2日後に日本人にぼったくられ、32万が一気に飛ぶ。
ハリウッドでホモにレイプされそうになり、バイクは白煙を噴き続ける。
金も底をつき、毎日のガス代で精一杯で俺の体重は10キロほど落ちた。
食べ物が欲しくて、でも手に入らなくて寝袋を腹に当てて寝たこともある。
その日もちょうど公園で野宿をしていた。俺が寝付けずに目を閉じたまま空を
見ていると物音がしたのでナイフを手に握り締め音のするほうへ向く。
一人のおばさんが犬を連れて車から降りてきたところだった。
俺は卑しくもなにか食べ物を恵んでもらおうと起きて近くのテーブルに座った。
そして予想通り、期待通りおばさんが話し掛けてきた。
俺はずうずうしくない、表向きは。
だから決して自分の口から「なにか食べるものをくれ」とは言わない。
ただたんに度胸が無いだけなのかもしれないけど。
そしてそんな俺の気持ちを察してかおばさんは車の中からケンタッキーを持ってくると
俺に差し出してくれた。俺はのどから手が出るほどそれを食いたかったが
断った。2度断ってもくれるので3度目はありがたく頂戴した。冷たくなっていた
フライドチキンは死んでもいいと思えるほどおいしかった。
俺は何かお礼が出来ないかとかばんの中をあさっているとおばさんが
俺に30ドル分ほどのお札を出した。
でも俺はやっぱり断った。そして今回は本当にもらえない、と言う気持ちが強かった。
俺はこのおばさんと知り合って10分ほどしかたっていない。
でも、結局俺はこのおばさんの行為に甘えた。甘えてしまった。自分一人の力で48州を回ろう
というちっぽけなプライドはこの時点で崩れた。もっともその前から俺は数え切れない人達に
支えられ続けていたのだが。。。俺は自分の心を丸裸にしておばさんに聞いた。
「何で俺にこんなことをしてくれるの?」俺は純粋にわからなかった。こんなくそカギを相手に
して何の得があるのか?おばさんは笑いながら答えた。
「カルマって知ってる?そう、これは全てカルマなの。あなたは今困っているから私はあなたを助ける。
その代わり私が困ったときは別の場所で、別の誰かが私を助けてくれる。社会とはそういうものであると
私は信じている」むかしであったかっこいいおっちゃんも同じことを言っていた。
最後におばちゃんは車に再び行き、ポテトチップの袋を持ってきた。そしておもむろにそれを開け
一枚食べて「まずいからあげる」と言った。完全なうそだった。日本で言うならカルビーの
うす塩味みたいなアメリカでは定番中の定番のポテトチップ。味を知らないで買ったとは考えがたい。
俺が断るのを知ってて気を使ってくれたのだ。
結局人間は人間なくして生きていけない、俺はポテトを食べながらそう考えた。
小学校のごろ、人間は一人では生きて行けないと先生が言っていたのが今改めて
思い出される。昔聞いたその言葉は自分には遠い世界で起こっている関係のないことだと
思っていたが実際に自分がそういう体験をすると改めてその言葉の意味を考えさせられる。
バイクと旅はそういう世界を見せてくれる。産業再生機構がどうだとか、拉致がどうだとか
嘘と騙しが作り上げている世界だからこそ、旅とバイクという世界は人間の暖かさだったり
ギブ&テイクだけでは成り立たない方程式があるということを教えてくれる。
たかがポテト一枚で、と思うかも知れないけれどもあの時に食べたポテトとチキンは
俺が今まで食べたどんな食べ物よりもおいしかったのだ。キャビアとか
最高級霜降り牛とかそんなのの比ではない。さめたチキンにかなうものはなかった。
アメリカに限ったことではない。日本でも旅をしていたときに凍えてコンビニの前で
しゃがみこんでいる俺にコッペパンをくれたおばさんとか、バイクが壊れて車庫に
一晩置かせてもらったおばあちゃんの手作りの梅干とか、もう食べれないといっているのに
つぎから次へとだしてくれる魚の干物とか、そういう愛情に俺は何度も遭遇してきた。
ラッキーという言葉では失礼だが、そういう人たちとめぐり合えた自分は世界で一番幸せ
なのだと24にもなって真剣に思う。バイクは死ぬまで降りない。バイクが好きだからではない。
バイクに乗ることでしか知りえない人間たちがいて、その人たちに会いたいからである。
俺はバイクに乗ってて本当によかった。心からそう思う。
社会人になって一年経ってないけど世界中のそういう笑顔と風を見にいきたいと思う。
ピーターパン症候群で俺はいつまでもネバーランドを探し続けるよ。
おれ以外にもバイクと旅が好きな人がここにいる、って考えると
わかってもらえるような気がしてうれしくなってきた。
最後まで読んでくれてほんとうありがとう。またいつか俺の話に付き合ってくれ。
897 :774RR :03/08/30 00:24 ID:f1emKc2M
なかなか、いい話だけど・・・
話を書く時は、なんかコテ付けてね・・・
898 :青レンジャー :03/08/30 00:55 ID:BwrdTsQL
>>894
おつかれ&また、カキコしてくれ!
899 :774RR :03/08/30 04:30 ID:p5MuzoHu
>>893-894
ええ話や・・・。・゜・(⊃Д`)・゜・。
無理にコテハンなんかつけなくていいよ、
書き込みをみればあなただってすぐわかるよ!
900 :774RR :03/08/30 04:43 ID:CzSZNywE
>>894
お前はお前なりの旅をしろ。
俺は俺なりの旅をする。ピース
910 :774RR :03/08/30 23:39 ID:qAYvuORR
>891
いい話だな。
俺はバイクを降りて10年・35のオッサンだけど
またバイクに乗りたくなったよ。
若者達、旅に出ろよ。
911 :906 :03/08/30 23:49 ID:lkVQ2z5Y
>>910
なぜ降りた?
わしも同世代のオサーンだが所有してないと息が詰まる。
旅にも出とるぞ。