夜長話(M氏とえむ氏のメール交換) 

  リリース前に「魚雷の構造」をアナウンスしていたら、友人からメールが届いた。

ご注意 えむとM氏は別人です。

 1月27日 M氏

   「魚雷」だとロシアの眉唾ものの「100ノットロケット魚雷」も出るのかな?(わくわく)

 2月14日 えむ返信

  「魚雷の構造」は昭和17〜18年ごろ出版された本の紹介になります。
 
 当時、東京帝国大学に世界で唯一の「魚雷の講座」があったそうです。
 
 もちろんこの本には、酸素魚雷の情報は載っていません。
 
 また、ロシアのロケット魚雷?については「軍事研究」に記載された程度しかわかりません。
 
 しかし、試作実験体としての可能性は高いと思います。
 
 情報をリークしたのは多分ロシア海軍だと考えています。
 
 現在ロシア海軍は予算を切られて、稼働率が極めて低くなっていて、
 
 権威は地に落ちています。
 
 こういう秘密兵器みたいなものは情報伝達が早く宣伝効果が高いと
 
 考えたのではないでしょうか?

 2月15日 M氏

  わたしも「軍事研究」に載ってた程度しかわかりません。
 
 しかし最近のロシアは「時速40qで走る靴」だとか
 
 「ロケット魚雷」だとか製品より基礎研究を売り物にしてますね。
 
 ロシア軍の衰退を感じます。

3月27日 えむ

 事後確認で申し訳ありませんが、過日、「魚雷の構造」でメール交換した内容を
 ホームページの「こぶた市場」の「編集履歴」に公開してみました。
 おもしろい話だと思いますし、公開する価値があると考えます。
 しかし、問題があれば削除しますので、そのときは連絡下さい。
 なお、本名はふせて、M氏としてあります。

3月28日 M氏返信

 見ましたよ〜(^。^) 公開OKです、でもあんな話でいいんですか?
 ちょっとこそばゆいですね(^^ゞ

 「フィンランド」も見ましたよ〜
 小国の辛酸を舐め尽くしたと言っても過言ではない国ですね。
 先の大戦でもソ連・ドイツ・アメリカといった大国のはざまに ほんろうされましたね。
 かれらにとっては、ただソ連の脅威から国を守ろうとして
 同盟を結んだのがドイツだっただけで連合軍も枢軸国も関係なかったでしょうね。
 「小林源文」の漫画にもありましたが
 ドイツからメッサーシュミットがくるまで戦闘機は
 アメリカでは制式化されなかった「バッファロー」だったそうで。
 これでよくソ連空軍と渡り合ったな〜と感心します。
 ソ連が甘く見ていたのか・同程度の戦闘機しかなかったのか、
 それとも用兵がうまかったのか........
 同世代の制式採用のF4Fは零戦にまったく歯がたたかったし、
 おそらく96艦戦とやってもF4Fに勝ち目はないと思う

3月29日 えむ

 フィンランドの空軍で私が知っていることを書きます。
 空軍で使われていた戦闘機の種類は、
 
 オランダのフォッカー D XXI (あのフォッカーです!)
 
 イギリスのグロスター・グラディエイター Mk.I
 
 フランスのモラーヌ・ソルニエ 406
 
 アメリカのブルースター F2A (問題のバッファローですね。)
 
 イタリアのフィアット G.50
 
 イギリスのホーカー・ハリケーン Mk.I
 
 アメリカのカーチス P−36
 
 ドイツのメッサーシュミット Bf109G
 となります。
 もちろん全ての機種が同時に使われたわけではありませんが。
 メッサーシュミットを除けば、
 当時数多く輸出された戦闘機で北欧の他の国でも使われました。

 問題のバファローですが、フィンランドでは絶賛されています。
 もちろん他の戦闘機も使っていますから、
 「バッファローしかなかった」ということではないですね。
 実戦投入のタイミングがよかったこともあると思いますが、
 どうもこの戦闘機の資質の問題のような気がします。
 通常、飛行機に限らず機械は、
 その作られた場所が最もその使用に適している場所となります。
 失敗例としては、中東戦争に使われたソ連製戦車が有名です。
 「逆もまた真なり」で、
 産まれた所ではダメだったけど、別の所では非常に良くなった。
 これは聞いたことがありませんが....。
 フィンランドの気候風土が「バッファロー」を産まれ変わらせた可能性もあり得ると思います。
 だとすれば、非常に珍しい事例ですね。

 追記 フィンランドで設計、製作された戦闘機があるそうです。
 ワルーション・レントコネテーダス VL ミルスキー II で、40機程度が作られ、
 実戦投入されたそうです。
 私は写真を見たことがありません。無いのかも?

3月31日 M氏より返信(非公開)

 プラモデルでのミルスキーIIの写真を掲載したHPを紹介してくれた。
 その他の内容は本人の希望により非公開。

3月31日 えむ追加返信

> ソ連が甘く見ていたのか・同程度の戦闘機しかなかったのか、
>
それとも用兵がうまかったのか........

 その全てだと思います。
 この頃ソ連ではスターリンの大粛正が行われて、ドイツ仕込みの軍関係者は
 ことごとく収容所に入れられ抹殺されていきました。
 「ドイツ仕込み」は「有能な」ということですから、赤軍は事実上
 戦争遂行能力を失ったと言っていいと思います。(この時点では)
 また、冬戦争の時には、すでにノルマ制の弊害が出ていたようで、
 空陸一体の作戦行動を守らず、ノルマが果たせれば、
 味方の地上軍や海上の艦艇がどれほど攻撃を受けても、決して出撃しなかったそうです。
 スターリンは、最低限のノルマさえ守れればいいという考え方で、
 あとは数で押し切るということなのでしょう。
 もちろん、これは必要以上の損害を生みますが....。

 おそらく、この大粛正との関連なのでしょうが、航空機産業の著しい停滞があります。
 世界の戦闘機が複葉機から低翼単葉機に移り変わる時に
 衝撃的にデビューしたポリカルポフ I−16が「バッファロー」の相手です。
 「バッファロー」のほうが開発年が4年ほど遅く、この時代では致命的な差だと思えます。
 I−16の原型の初飛行が1933年(前後?)、配備が1934年末。
 冬戦争が1939年、フィンランドがドイツと共に闘ったのが1941年。
 恐ろしいことにI−16は、1943年ぐらいまで戦線で使われていたそうです。
 もちろん、少数でしょうが....。
 1943年。日本で言えば、紫電、飛燕、疾風がデビューした頃ですし、
 P−51Bマスタング、F6Fヘルキャット、Pー47Cサンダーボルトなどを、
 アメリカが送り出した年になります。
 この1年後にドイツではロケット戦闘機Me163、ジェット戦闘機Me262が配備開始されます。

 用兵に関して言えば、自分の庭で闘ったフィンランド軍の方が断然有利だったようです。
 フィンランドに多い湖や沼の大部分が冬季には「簡易飛行場」となり、
 これを短期間で移動することにより、ソ連側は基地を特定できなかったそうです。
 また、春や秋にはこの湖のせいで濃霧が発生し、フィンランドの深い森とともに
 空軍を守ってくれたことも多いと言われています。

 ソ連はフィンランドと同じような北国のはずですが、
 雪が無いのにソリを付けた飛行機を飛ばしたり、
 よく暖まらないうちに飛行させてエンジン壊したり、
 ちぐはぐな行動をやっています。
 もちろん、フィンランド空軍は不時着した飛行機を回収し、
 修理して自軍の戦列に加えています。

4月14日 M氏より(一部抜粋)

 「XA185AMOS自走迫撃砲」
 御存知かも知れませんが、スエーデン・フィンランド共同開発の自走迫撃砲です。
 自走迫撃砲というと日本を含め APCなどに迫撃砲を積んだものが主流なのに、
 これは装甲車に砲塔2連装120mm元込め式を積んだ異色です。
 360度旋回は良いとして砲角が -5〜+85 というのは、どういう防衛思想なのかな?
 確かスエーデンはレオバルドUA5を主力としているので戦車の代りでは無いと
 思うけど、補間の役目は戦術次第で十分できますね。
 フィンランドの戦略・戦術が分かりません
 もしかして大戦中と同じく進退を尊ぶ精神なのかも知れませんね。

4月15日 えむ返信

 手元にある資料を調べたのですが、「XA185AMOS自走迫撃砲」を
 見つけだすことができませんでした。ボンヤリと記憶にはあるのですが・・・。
 さすがに鋭い指摘ですね。
 砲角が -5〜+85 度というのは、たしかに変ですね。いやー、勉強してるなー。
 指摘受けるまで気にしたことも無かったです。正直に言えば。
 一瞬、山の上から谷に向けて撃つのか!と思いましたがそれはないでしょうね。
 うーん。自走迫撃砲は放物線の間接射撃を行い、装甲車程度の装甲しかありませんから、
 直接に対戦車戦闘を行うことはできないでしょうしね。
 基本的には通常の迫撃砲車と同じ運用でしょう?

 そのほかに考えられるのはメンテナンスの問題だと思います。
 XA185AMOS自走迫撃砲のデータはわかりませんが、
 「元込め式」ということなので、迫撃砲自体の設置位置が高くなります。
 仮に車体高が2mとして、砲自体の高さが射撃位置で1m程度とした場合、
 この「煙突内」を掃除をしようとすれば、煙突の口が胸の程度の位置にないと
 難しいと思います。頭から胸まで50cmとすれば、合計3.5mとなります。
 地面から3.5mの位置に頭があれば、狙撃としては非常に易しいターゲットになるでしょう。
 それで、戦車のように砲をマイナス角まで下げれば、
 隊員は地面の上に立つことができると思います。
 この隊員を狙撃しようとすれば、大きく迂回するしかないでしょう。
 このことにより、狙撃の可能性が極端に低下すると思います。
 ただ、パワーパック交換時などは、整備員は必ず車体上に立ちます。
 逆に言えば狙撃の可能性の少ない後方でしか出来ないと思われます。
 これは、整備の発生頻度と内容と安全性の違いによるものでしょう。
 追記  「自走迫撃砲」については情報公開しても問題ないと思いますが、 どうでしょう?

4月17日 M氏より

 「XA185AMOS自走迫撃砲」
 > 「自走迫撃砲」については情報公開しても問題ないと思いますが、
 > どうでしょう?
 かまいませんが、HPの関係で資料の出所は、はっきりさせた方がいいですか?
 大体は「世界の最新兵器カタログ 陸軍編」です。他多数(爆笑)

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 最初は独逸のPzH2000の資料を探してたんです。
 うろ覚えでは、「軍事研究」に載った記事で
 PzH2000の事を「単独戦闘の出来る自走榴弾砲」だと言う事で、
 「フェルディナンド」「エレファント」復活か?と期待して次の記事を待ってたんですが、
 なかなか出なくてPzH2000の載ってる本を買ったら
 「XA185AMOS自走迫撃砲」が載ってたんです。

 実は「XA185AMOS自走迫撃砲」は120o2連装迫撃砲塔システムで
 「砲塔」が売り物で、フィンランドは独自開発の装甲車に乗せてるようです。
 他の既存装甲車にも搭載可能とありました。おそらく輸出も考えてるんでしょう。

 似たようなのにイギリスのAMS120o迫撃砲塔がありました。
 写真も砲塔しかなく既存装甲車に乗せるられるそうで、
 元込め式120o迫撃砲を1つ積んでいます。
 これも砲角が -5〜+80でセールスポイントは「直接照準」だそうで
 「迫撃砲」+「俯角」+「直接照準」! どう使えば最大限の機能が発揮できるのかよう分からん。

 両方共、対戦車砲弾を使えば対戦車戦闘可能とあるけど
 通常の(45度以上の砲角)120o迫撃砲にも対戦車砲弾はあるので
 まさか戦車と砲撃戦をやるつもりだろうか?

 話変わって 各国では輸出の関係もあるのでしょうが
 砲塔だけで車体は既存でも新規でもOKとか
 独逸みたいに車体はレオパルドTUに対空砲や榴弾砲を乗っけたり
 (PzH2000も車体はレオパルド)していろいろ経費削減をしてるのに
 日本は新型になると、まるごと新型!
 74式戦車の車体を使った87式自走高射機関砲がめずらしく思えるくらい車両の流用がない!
 もし実戦になれば、整備隊は大変な苦労をするだろうし
 補給の面でもややこしい事になるだろうに(-_-)

4月17日 えむ返信

 > 似たようなのにイギリスのAMS120o迫撃砲塔がありました。
 > ・・・・・(中略)・・・・・・
 > 「迫撃砲」+「俯角」+「直接照準」! 
 > どう使えば最大限の機能が発揮できるのかよう分からん。

 と言うことは、やっぱり直接射撃をするのかー?!
 うーん。わからん。
 迫撃砲じゃ戦車の複合装甲は撃ち抜けないはずだが・・・。
 上面装甲は薄いとはいえ戦車の機動性は高いし、
 兵員輸送車でも最近は対戦車ミサイルぐらいは装備してるしねー。
 何か根本的に戦術が変わりつつあるのか?
 まあ、何にしろ興味深い話だなあ。少し勉強してみるね。

4月19日 M氏より返信

「XA185AMOS自走迫撃砲」 続き

 > 迫撃砲じゃ戦車の複合装甲は撃ち抜けないはずだが・・・。
 > ・・・・・(省略)・・・・・・・
 > 何か根本的に戦術が変わりつつあるのか?

 対戦車迫撃砲弾についてはスェーデンの「ストリックス誘導迫撃砲弾」などがあります。
 ストリックスは名前のとうり誘導弾で迫撃砲から間接射撃して
 弾体自体で目標を選別してスラスターで姿勢制御して戦車をトップアタックします。
 各国とも対戦車迫撃砲弾は、似たようなものでしょう。
 直接照準で戦車を撃破しようとしてるイギリスは知らんけど。

 話はずれますが(すでに十分ずれてる気がする....)
 歩兵用の火器としてスェーデンの対戦車ミサイルや
 アメリカの対戦車ロケット(半ミサイル?)などは照準線より上を通過して
 戦車の上で下向きに成型炸薬を破裂させるトップアタック方式をとっているのもあります。
 矛と盾の盲点をついたものでしょう。
 そのうち地雷犬の様に戦車の下に潜り込む対戦車弾または移動式対戦車地雷も
 出てくるのではないかと思います。

 XA185AMOS自走迫撃砲 付随
 読み返してみると最後に
 「自走迫撃砲だけでなく・・(中略)・・火力支援兵器として大きな能力を持つ」てありまして、
 なんか納得してしまった。
 機甲歩兵にしてみればXA185AMOSが一緒に走っているだけでどんなに心強いことか。
 陸自の96式装輪装甲車の40o擲弾砲など比べ物にならないくらいの射程距離と破壊力で
 敵陣地やトーチカを粉砕してくれるだろう。それは味方の損害が減る事に繋がり
 それはまた兵士一人一人が生き残れる可能性が増えると言う事になり
 指揮にも(注 志気ならびに指揮の意味か?)影響するんじゃないかな。
 やろうと思えば強行偵察にも使える。
 (もしかして2連装の片方を機銃にしたのが有るんじゃないか、と思ってます)
 しかも車体は同じXA-185装甲車なので、車体部品の融通は利くし、補給も楽でしょう。
 別な本にはXA185AMOSは、XA-185装甲車の派生型とありました。
 後、XA-185装甲車には対戦車ミサイルを積んだ戦車駆逐型も有るそうです。

 記憶が正しければ、フィンランドは一括購入があたりまえだそうです。
 大量発注すれば単価が下がる。
 小国で予算も無く、「でも装備は充実させたい」
 旧ソ連という大国と近接している国の知恵でしょう。
 その為輸入品でスカを掴まされた事もあったという話も聞きます。

 現在では、殆どが自力又は共同開発できるまでに技術成長しています。
 大国と地続きで繋がっている小国ですが
 「自分の国は自分で守る!」というの誇りと意地が感じられ、なんか嬉しい
 対して日本はというと............
 費用だけは一流なんだね〜年産1両なんてのが有るのには唖然!


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最終更新日2001年4月19日