[中国の旅] 寧夏回族自治区銀川 2000年12月 [日程]2泊3日

賀蘭山の古代壁画群


一日目:上海から西安旅行のつもりで飛び立つ。
    着陸できずに飛び越して着いた先は銀川。
    砂漠の中の空港で配給を受けながら西安行きを
    待つが三時間待っても来ないので行き先を変更。
    回族の運転手と出会いホテルを紹介され宿が決まる。
    寧夏王朝時代の王族の陵墓と博物館を見に行く。
二日目:ばかでかい湖「沙湖」、壁画の有る山「賀蘭山」
    回教徒の食堂で食事。映画村をみる。
    映画村で初めてラクダに乗る
三日目:朝、古い万里の長城を見て空港へ。
    飛行機来ず配給弁当のお世話になる。

■銀川■
寧夏回族自治区の区都で回族、
イスラム教信者の少数民族が多い。
11世紀のタングート族の王朝
西夏王国の都が有った所で独自の文字と
文化を持ち1227年チンギスハンに
破れるまで190年間栄えた。
当時敦煌の方まで西夏王国が制し
その様子は井上靖氏の小説『敦煌』にも
詳しく描かれている。



大変な目に遭ったが銀川は良かった。
西安行ってたら一生選択しそうもなかった。まずないね。
考えてみれば井上靖の「敦煌」で描かれてる王国のあった首都。
行った後で、時間が有れば自治区を列車で廻っても良かったと
思った。現地の観光パンフをみると崖に彫った大きな仏像とか
遺跡が結構あったのだが(日本のガイドブックには殆ど紹介が
ない)全体にそれぞれが遠くて中1日では行かれなかった。

賀蘭山の方へ行くといまだ昔と変わらぬ生活を営むヒツジ飼いがいた。
行くまでは真冬の荒涼とした大地が延々と続き、
周りは石を積み上げた遊牧民の墓があちらこちらにある。
360度に建物が何もないような状態はなんだか頼り無い。
川に水汲みに来た人に出会う。石炭も出るのか道路脇で
トラックに積み込んでいる。

しかしとにかく寒かった!マイナス12度だとお?
始めてモモ引きのお世話になっちゃった。
ダンナと二人、ホテルでその姿を笑いあってしまった。
おかげで食事は辛いものばかり。イスラム料理も中華も辛い。
イスラム風マーボー豆腐を食べた。ヒツジ味だったので参った。
運ちゃんが回族なので食事が限られ、仕方なく合わせて
「ウ、ウン美味しいね。。。」などと言ってしまったりして。。。

蒙古族も結構多いせいか、日本人に顔が似てるひとが沢山居て
なんか親近感。中国語は聞き取りやすいし、私らは中国語で
不便がなかったなぁ。
運ちゃんは家ではイスラムの言葉を使うそうだ。
弟まで会わせてくれて、ボラれることもなくイイ人だった。

銀川の帰りもまだ西安空港は濃霧が晴れず
帰りの飛行機は西安までなんとか遅れてきたものの
着陸はチョ〜〜〜!恐かったぁ〜〜〜!
揺れに揺れて、泣き出すお姉さんもいて誰もが緊張のピークに
達しようとした時の着地。機内では一斉に拍手が沸き起こった。

西安の空港が霧で機能してないので上海行きの切符を
手に入れるのに必死!混乱がひどく公安がたくさん。
私達が初日に断念した西安行きの飛行機はその日とうとう
来なかったらしいし、他へ飛ぶ飛行機もズレズレで
三日分の乗客予定者がひしめいている状態。
ダンナは三時間がかりで中国人とチケットを争ったのちの
シートゲットに興奮状態。

ああ、中国で鍛えられてて助かったー。
日本から来てこんなトラブル、解決しなかったろーなー。
いい経験したと思う。

       ●後日談●
まず行きそうもなかったような銀川に行ったことで
その後、辺境めぐりに行くようになってしまった。
それまでの旅行の仕方の根本を変えてくれた経験だった。
だんだん持ち歩く荷物も少なく、旅慣れたのも1つの
成長と言えるんかな?銀川に付いた時、持ってた日本の
ガイドブックにホテルこみで銀川は1ページの情報のみ。

現地で買った地図には遺跡が沢山紹介されてて自治区の
南の固原県の方にも魏・随・唐・宋・西夏・明各代の
100の石窟や19mもの石仏があったり、黄河の
水上から108の煩悩の塔が建ってるのが見れたりで
日にちが無いのが本当に残念になってしまった。
機会があれば是非また行ってみたい場所の1つになった。

その後ガイドブックは中国のモノをよく使っている。
上海の本屋さんで購入してます。
■観光アレコレ■


□回族の運転手=ヤンさん

とーってもイイ人でした!
友人や弟さんも紹介して頂きました。

□西夏王陵

西夏王国の歴代王と殉死者の陵墓群。
東西に4km南北に10kmの範囲の陵園に
9代の王の墓と140の陪葬墓が見られる。
写真からその大きさがわかるだろうか?
真ん中で両手をめいいっぱい上げるダンナ。
40mあまりの傾斜を付けた墓道から地下約
20mの位置に墓室がある。公開していない。
現在土饅頭になってしまったがかつては
美しい装飾が施されていた。博物館に模型アリ。

□西夏博物館

西夏王陵の中にありタングート文字や
(『敦煌』で教典を翻訳するシーンあるよね)
王墓からの出土品・宮殿の柱などを展示。


□沙湖

銀川平原の北に位置し銀川市と石嘴山市の
両市にまたがり銀川から56kmにある湖。
総面積45・10平方km。うち湖水面積
8・2平方km。平均水深2・2m。
沙漠面積12・74平方kmで滑沙(砂丘滑り)
も楽しめる。が!マイナス12度の湖は
全面凍り付いて真っ白!冬はただただ寒い。
夏は貸しボートなど市民や観光客の憩いの場

□賀蘭山

迫力ある黒っぽい岩山でまたの名を「阿拉善山」
寧夏と内モンゴルの境界線。大小46の峯で
形成され平均海抜2000m、最高峰海抜3556m。
壁画は一万年前から羊飼いなど遊牧民が書いたものと
言われ家畜や抽象的な人物画などあり太陽神など
信仰ともかかわりがあるそうだ。古いのから新しいの
まで絵は1万を超える数みられる。

□映画村「鎮北堡影視城」

1961年に作られた中国映画の撮影所で主に
明清時代ものによく使われる。日本でも知られる
「紅いコーリャン」(紅高粱)で撮影所が一躍有名に
なった。撮影の邪魔にならないよう馬に触ったり
ラクダ(有料)に乗ったり楽しめる。

□海宝塔
別名北塔
1050年創建と
長い歴史を持つが
地震で1712年
1778年に損壊し
修復を繰り返す。

高さ53・9m
9の屋根11層で
12面体(?)の
中国でも1つしか無い
特殊デザイン!
1050年って。。
日本はその頃。。。


□万里の長城

明時代の長城ってなんだコリャ!
工事現場か?はたまた土手か?
そっか長城は土を盛った脇と上を煉瓦で
固めて作ってるんだと発見。
修理は進めてるらしい。