ロバ耳

父親

ドラマ、「僕の生きる道」を見ていた時の話。

毎回わたしは約1時間の間に3回くらいは泣いていたと思う。
そしてある日、いつものようにそのドラマを見ていた。
お風呂からあがってきた父親が、テレビにくぎづけのわたしを見て言う。

「またそんなくだらんもん見とるのか!」

父親の言葉などほとんどわたしの耳には入らない。
無視して見続ける。

ドラマが終り、号泣していたわたしは後ろに
父親の静かな気配を感じた。

振り返ってみる。

号泣していた。

2003.4.26


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