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- 2.工事予算の配分1200 (外壁は土佐漆喰・・・中脇修身「平成の職人の賃金との比較で」)
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工事の総額は800円3銭。現代の職人の賃金との関係で、単純に推測すると、およそ
- 1,500万円。9項目に配分した金額は、木材が最高額で37.5%であった。
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- @ 配分項目
記録の番号55〜72の項目において、55〜69はこれ迄の各合計と思われる。その合計は
- 731円46銭2厘となる。しかし、後日番号70〜71を支出として記録されている。
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- 55. 木 300円
56. 大工 85人 石山隆馬 賃68円
57. 左官 126人8歩 松坂岩之助外数人 賃120円46銭
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58. 土 429馬 代17円35銭
59. 漆喰 114俵 代41円4銭
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60. 瓦 1835 代61円30銭
61. 鬼瓦 2個 代3円50銭
62. スサ用古縄 45貫 代2円20銭
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63. 縄 67わ 把7歩 代5円86銭2厘
64. 手元 178人5歩 賃89円25銭
65. 竹 300本 自分の藪にて切る 代10円
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66. 大工祝儀 8円50銭
67. 左官祝儀 2円
68. 日雇祝儀 1円
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69. 左官広三郎へ見積礼 1円
- 70. 7月13日 竹中(渡)19円10銭 但し蔵にかかる日役50人40円
のところを内20円90銭 蔵用買い込みの諸品が余り、
他貸付の分を同人の担当とし差し引き
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71. 14日 竹中 11円9銭6厘 津呂左官政幸 幸二郎両人の賃金
72. 〆800円3銭
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- 番号70日役50人代40円のところ、諸品の余りを差し引きしているが実際には人役とそれに伴う金額が動いたことになる。したがって日役50人、金額40円を加える。また、金額を人役で割り出すと80銭となり、これは記録から推察できる大工職人の日当金額に相当するため項目の処理としては大工区分に加えることにする。
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- 70.7月13日 竹中(渡) 19円10銭 但し蔵にかかる日役50人代40円の
- ところを、内20円90銭 蔵用買い込みの諸品が余り、他へ貸付の分
- を同人の担当とし差し引き
71.14日 竹中 11円9銭6厘 津呂左官 政幸 幸二郎両人の賃
72.〆800円3銭
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- 現在(平成10年)の吉良川における建築職人の賃金は17,000円である。記録から土蔵建築当時、職人の賃金は平均87.5銭と推察できる。単純に日役で総工費を換算すると約19,429倍の1,554万4千円程度となる。この金額を100%として、各項目に工事金額割り当てると以下のようになる。
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- 項目 当時の金額 現代換算金額 %
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木材 300円 5,829,000 37.5
土佐漆喰 41円 4銭 792,744 5.1
瓦(鬼瓦含) 64円 8銭 1,259,064 8.1
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大工賃金 108円 2,098,440 13.5
左官材料 35円41銭 683,936
4.4
左官賃金 131円56銭 2,549,216 16.4
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祝儀 12円50銭 248,704 1.6
人夫賃金 89円25銭 1,740,928 11.2
その他 17円46銭 341,968 2.2
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- 合計金額 800円 3銭 15,544,000 100.0
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- A 各項目の内訳
番号55の木材が占める割合37.5%は空間の割には大きい。一般の住宅のように造作的な内部化粧もなく材積も少ないが、当時の運搬事情や製材の機能等から、現代とは比較にならない手間を要し価格に反映したものである。
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また、番号59の土佐漆喰は左官材料であるが、単独で表示している。1俵の単価は36銭であるが、容量が記載されていないため現代の価格とは比較できない。また63の縄は多種の用に使用されたと思えるが、左官材料に含めて表示している。
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工事金額 |
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壁土等に使用されるスサは、古縄を使用していることとか、木舞竹は自分の藪にて切ったことも記されている。これらはその時代、そこに有るものを使用するという特徴的な背景を物語っている。竹については実際購入することになれば、記録の価格にプラスした予算が必用であったことも分かる。また、竹を自分の藪で切ったことを特筆していることから、逆に特筆のない木材は全てを購入したと考えてよい。つまり施主の山で伐採したものではない。
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工事金額 |
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- 番号56の大工人役、番号65の人手元役は多い。これらは作業が全て手作業であったためである。
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各職の支払額 |
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各職の延人役 |
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番号57の左官手間は現代も大差はない、土佐漆喰技法は季節や周辺の環境からくる大気現象を相手の手作業であるため、機械化されていない。
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