福祉マップからの抜粋
「桑名市福祉マップ」を心でつかんで
      くださった方へ    P.3

  「桑名市福祉マップづくりの会」
             会長  奥田 真由美

 「福祉マップ」づくりの一歩を踏み出したのは、「第13回東海北陸車いす・
市民交流集会・桑名集会」開催後の1998年12月でした。
 「外に出たい」という当り前のことが,障害者にとっては、トイレはあるだろう
か、スロープになっているだろうかと考えるだけで、その思いは萎えてしまい
ます。よしんば不安を振り払って出かけたとしても、危険な箇所や段差が多
いのではないだろうか。バリアフリー化された施設や店が少ないのではない
だろうか。もしかしたら知らないだけで、どこかにバリアフリー化された店があ
るかも知れない。「福祉マップが欲しい!」と「集会」を通して意見や願いが出
されました。
 そして、20数名の会員は、まず桑名の街を知ることから始めました。
 道路、公共交通機関、公共施設、視覚関連施設、トイレ、史跡、医療機関
金融機関、商店等の各班に分かれ点検し、報告する中で会員みなのものに
していきました。
 活動を重ねるうちに、いつしかボランティアという感覚ではなく、会員みんな
が「仲間」として絆を深めながら進められるようになりました。
 そしてなによりも心強かったのは連合三重桑員地区労福祉協議会、桑名
市民生委員、桑名医師会の方々の協力を得られたこと。また点検に出かけ
た時、「段差はあるけれども声を掛けていただいたら、何でもお手伝いします
よ」「がんばってください」と、温かく励まされたことでした。
 快く引き受けてくださった調査票が、手元に届くたびに、熱い思いがこみあ
げ本当に多くのみなさんに勇気づけられての一年半でした。
 とりわけ、「今回バリアフリーに関するアンケート調査の機会を与えていただ
いたことを感謝しています」という言葉には、初めての取り組みに対する戸惑
いは消え、今、あるがままの桑名を、あるがままの仲間の到達点を「マップ」に
しようと確認し合いました。
 私たち自身も、この機会がなかったらば、足を踏み入れることがなかったで
あろう史跡まわりや、施設見学などで、出会った人達から温かさをいっぱいい
ただいたことに感謝しています。
 こうした点検中、段差の幾つかがフリーになり、駅前にトイレが完成し、公園
のトイレが改善され、新しいバリアフリーの個所ができたりと、目に見える形で
街が変わっていく嬉しさも知りました。
 「誰にも優しい街」とは、心の通い合えるソフト・ハード両面のバリアフリーが
一体になった時に初めて本当の「誰にも優しい街・桑名」になっていくことを身
をもって学びました。
 この初版の「福祉マップ」は十分なものであるとは思いません。
 桑名の街がどんどん変わっていくように、このマップが過去のものとなり、新
たに作られて、さらにより多くの人が楽しめる次なるマップへと、つながってい
くことを願っています。
お寄せいただいた資料の全てを、掲載できず伝えきれ
なかったことをお詫びしますと共に、ご協力いただきました団体、個人の皆様に
心より感謝申しあげます。 

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