
農家に生まれ、農家に育った私。いつのまにか、田んぼや畑に立つことが
生きる目的の大部分をしめるようになってきました。
わたしたちは 米や野菜に支えられている。木や花は わたしたちの
心身をいやしてくれている。 米も野菜も木も花も わたしたちから
愛情をそそがれることで、より青く鮮やかに育っていくのです。
そこには、お互いの精一杯の献身があると思うのです。もらうばかりだと、
心のかたよった人間になってしまう。 与えるばかりだと、疲れ果て、
心もからだも根元から枯れてしまうことでしょう。
恩恵を受け、守り、育て、そしてまた恩恵を受ける。
そうやって支えあい共存していくことが、少なくとも農村に生きている
わたしたちの平和を保ってくれていると、わたしは思うのです。