本の紹介
| 村山 由佳 | |
| 文芸春秋 | |
| 兄妹として育ったが血のつながりは無くお互いに惹かれあう兄と妹・・・。 一対一で向き合うことを恐れ、他人の男ばかり好きになる末っ子・・・。 何に不満があるわけでもないのに居心地の悪さを感じている団塊世代の長兄・・・。 そして戦争を生き抜いた厳格な父は、未だに戦争の傷痕を抱いて・・・。愛とは、家族とはなにか。 | |
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同じ村山由佳さんの作品ですが、「おいコー」のような雰囲気を想像しているとちょっと面食らいます。 この本は長編ですが、各章ごとに主人公が変わりまるで短編を読んでいるかのようにも感じました。 そのため、一人の視点から書かれた物語では決してわからないようなこともわかります。 ある人の物語では嫌な人でしかなくても、実際には様々な時代や環境などの中で悩んだり苦しんだり していたり、家族を思いやっていたり・・・。 人間、表面に表れているものが全てじゃないんだなぁと思いました。 『いいお話』という感じではないのですが、とても深い話だと思います。 あまり語られることのない戦争の一面もわかります。 2003年、直木賞受賞作品 |
| 山田 詠美 | |
| 新潮文庫 | |
| ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強よりも素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ。 17歳の時田秀美くんは、サッカー好きの高校生。勉強はできないが、女性にはよくもてる。 ショット・バーで働く年上の桃子さんと熱愛中だ。母親と祖父は秀美に理解があるけれど、 学校はどこか居心地が悪いのだ。この窮屈さはいったい何なんだ? | |
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物語を楽しむというよりも、いろいろと考えさせられる一冊でした。 個人的には、納得!!という部分と、疑問の残る部分がありました。 勉強よりも大切なことがある!本当にそうだなぁと思いました。 私が中学生・高校生のときには偏差値や成績で志望校など様々なものが決められてきたように思います。 勉強が出来るからエライ、スゴイなんてことはない。 わかってはいるけれど、基準にしてしまう・・・そんなことはありませんでしたか? 身に覚えのある人、是非どうぞ。 でも、この本が「勉強をしない理由」にならないかが少し心配です。 勉強より大切なものはたくさんあるけれども、 だからといって勉強をしなくていいかという理由にはならないと思います。 自分も勉強は好きではなかったので、偉そうなことは言えませんが・・・(゚ー゚;Aアセアセ |
| 梶尾 真治 | |
| 新潮文庫 | |
| あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。 間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。 そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン・・・ | |
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SMAPの草なぎ剛が初主演した映画『黄泉がえり』の原作です。 でも映画とは主なストーリーはかなり違います。草なぎ演じる「川田平太」はちょい役だし、竹内結子演じる「橘葵」に至っては出てきません。 映画を見てとても感動したので読み始めてみたため、あまりの違いに驚きました。 小説では色々な黄泉がえった人たちの話を均等に描いてあるため、統一感があまりありません。 始めの方はダラダラしている感じがして退屈でしたが、後半からクライマックスに掛けては感動でした。 どうして「黄泉がえり」という現象が起こったかということも明かされています。 小説のジャンルはホラーとされていますが、全然怖くはありません。感動ファンタジーといった感じでした。 |
| 宮部 みゆき | |
| 集英社 | |
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建設中の建て売り住宅で、男が刺殺された。当初、事件は単独のものと思われたが、
その3日前に起きた女子大生絞殺事件と共通の遺留品がみつかる。
やがて、殺された男がネット上に“擬似家族”を持っていた明らかになり・・・ 『模倣犯』の武上刑事と『クロスファイア』の石津刑事が共に、事件に隠された真実に迫る。 果たして家族の絆とは、癒しなのか? 呪縛なのか? |
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R.P.G.は初の文庫書き下ろしです。 『模倣犯』の武上刑事と『クロスファイア』の石津刑事が登場しますが、『模倣犯』と『クロスファイア』を 読んだ事がなくても、物語として十分楽しめると思います。 (しかし、やはり『模倣犯』と『クロスファイア』を読んでいた方が、 刑事同士のやりとりや、人柄などがわかるので、より楽しめると思います。) 実はこの話、ほとんど場面が変わらず、限られた空間の中でのやりとりによって犯人がわかってきます。 最後には驚きの事実が隠されており、「んー、そんなにうまくいくもの?」と思ってしまう部分もありますが、 私はまんまと騙されました・・・(;^_^A アセアセ 深読みせず、素直に読んでみて下さい。 NTKにてドラマ化決定。11月22日21時放送 個人的には後藤真希主演というのが不服・・・( ̄‥ ̄)=3 フン |
| 宮部 みゆき | |
| 光文社 | |
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<鳩笛草> 他人の心を読むことのできる女性刑事・本田貴子は、その能力ゆえにさまざまな試練に直面し、刑事としての自分の資質を疑ってゆく…。(「鳩笛草」) 高校生の妹を殺害された兄に代わって報復の協力を申し出た青木淳子。彼女は、人や物を念じただけで発火させてしまう能力を持っていた…!(「燔祭」) 超能力を持つ3人の女性をめぐる3つの物語。 <クロスファイア> 四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を"始末"するために。 目撃した青木淳子は、力―念力放火能力を放ち、三人の若者を炎上させる。 しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね」 一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた。 |
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クロスファイアは「鳩笛草」の中の『燔祭』の続編にあたります。
映画「クロスファイア」は『燔祭』をメインに作られています。 青木淳子は念力放火(パイロキネシス)という能力を持ち、自らを「装填された銃」とし、「正義」と「制裁」のために戦います。 人とは違う大きな力を持っているために、ごく普通の幸せの中に身を置くこともできず、人々のために戦い続けます。 その姿はとても苦悩に満ちています。 「超能力を持った主人公が悪の組織と戦う。」 簡単に言っていまうとそんな話なのに、とても哀しく切ない話です。 「超能力なんて・・・」と思わず、是非読んでみて下さい!! |
| 宮部 みゆき | |
| 小学館 | |
| 公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。しかし、それは事件の始まりでしかなかった…。 不敵にもマスコミや被害者の家族のもとに電話をかけてくる犯人。犯人の目的は何なのか。 大きな手掛かりもなく様々な憶測が飛び交う中、事件が急展開する。 事故で崖下に転落した車のトランクから他殺された男性の遺体が発見される。その後警察の調べにより 事故死した2人が犯人である可能性が高いとされた。マスコミも、2人の犯行だったと断定的に報道。 連続女性誘拐殺人事件は収束に向おうとしていたが……。 | |
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映画と大筋のストーリーは同じでした (゚ー゚;Aアセアセ そのため新鮮な感じはあんまりしませんでしたが、事件に関わってしまった人たちの心情が丁寧に描かれていました。 事件の被害者とその家族、事件の加害者とその家族、その事件を追う警察、マスコミ… 様々な立場の人がそれぞれ悩み、考え、行動し、自分が抱えているものに決着をつけようと立ち向かっていく姿がよかったです。 テンポ良く進んで行くので読みやすいのですが、なかなか長いので読書が苦手な人には大変かもしれません… |
| 小野 不由美 | |
| 新潮社 | |
| 人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。 山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。 闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。 | |
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友達に薦められ読んでみることに…。 読み始めてからホラーだと気付き、読み続けようかちょっと悩む。 でも、続きが気になってあっという間に読んじゃいました。 ホラーを読んでるというよりは、哲学の本を読んでる感じがしました。 奥が深く、また何が正しいと答えが明示されてるわけでもないので、とても考えさせられます。 ただ表現や漢字が難しいので、普段から本を読んでいない人には辛いかもしれません。 でも、とっても続きが気になってあっという間に読めてしまいますよ。 |
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キスまでの距離 |
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| 村山 由佳 | |
| 集英社 | |
| 高校3年生になる春、父の転勤のため、いとこ姉弟と同居するはめになった勝利。 そんな彼を驚かせたのは、久しぶりに会う5歳年上のかれんの美しい変貌ぶりだった。 しかも彼女は、彼の高校の新任美術教師。同じ屋根の下で暮らすうち、勝利はかれんの秘密を知り、その哀しい想いに気づいてしまう。 守ってあげたい!いつしかひとりの女性としてかれんを意識しはじめる勝利だが… | |
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村山由佳さんの作品はどれも好きなのですが、 中でもこの“おいコー”シリーズはおすすめです!! とにかく読みやすいので、本が苦手という人も大丈夫です! 現に管理人もこの本に出会い、本が好きになりました(^ー^* )♪ 恋愛っていいなって思わせてくれる本です。 読んだことのない人は是非どうぞ!! 現在、単行本でシリ−ズZ、文庫本でシリ−ズXまで既刊 シリーズ[がWeb上で連載中 |