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10.30
太陽が笑い出した。手は大きく広げられた。たくさんの光を手に浴びながら 血潮が流れるさまを文章に書きたいと思った。リズムという要素が無い文章が出来上がった。
そう、文章にはリズムが必要なんだよ。うん、そう。トントントンと読み下せるようなね。ある一定のスピードに乗ればガッツリ読みこなせるような。読んじゃうような。そのリズムが壊れたときにある種の倦怠。いや、それほど大げさなことじゃないよ。ダルイんだよ。それだよ。結局人様の文章なんぞ読むのが面倒なんだよ。大した事を言うわけじゃない。大した事を言えるわけじゃない。 要は読みにくいか読みやすいかの二択しかないんだって事。俺は音感を大事するね。絶対に。 歌いながら文章を書くとね、不思議とタイプもリズムに乗るんだよ。不思議なものだよ。後は一気に書き下すだけ。読み返して意味不明な箇所を直せばいいんだから。俺は治さないけどね。だから、無駄なんだ。結局何も無いんだよ。著してることも不明瞭、いいたい事も不明瞭。伝えることも不明瞭。 だって仕方が無いじゃない。感覚は理性じゃないんだから。感覚を音と言葉であらわしてるだけなんだよ。




10.13
何処から話をしよう?カッパフィールド的に話をしてかまわないんだけど、ソレってすごく面倒だし、読むのにしてもあまり良心的とはいえない。僕が何を言おうとしてるかって?良質の本について言いたいんだ。もちろん世の中の大多数の人間にとってそれは凄くどうでもいい事であるのは知っているんだ。でも僕の生まれ持っての気質というか、傾向というか。自分の思ったことについて誰かに伝えないことには気がすまないって言う脳タリンだっていうことなんだよ。もちろん気が違ったみたいに場所を選ばずそんな話をすることは、(そんな気が滅入ることをする人間がいるのだろうか?)無いと考えてもらって結構だよ。そこら辺は至って僕は冷静なんだ。人に何かを伝えてないとイライラしちゃうばか者じゃないってことだよ。そう本当にそんな人間を見てしまうと気が滅入ると思うよ。 何がいい本か君にはわかるかな?僕はある時ふっと思ったんだよ。大多数の興味を引くか否かって君は思ったんじゃないかな?残念ながらそうじゃないんだよ。興味を引くかどうかなんて本当に下らない事なんだ。興味を引かないのは目も当てられないけどね。ようは興味を引くか引かないかなんて概念って言うのかな?そんな物が毛頭無い本がステキだってこと。詭弁に聞こえちゃうかな?でもそうなんだよ。




8.5
人間の怒りやら、感情やら。外部的な傾向だけで見てしまうような勉強を日々本で繰り返すうちに 何やら全ての原因は同じではないかな?と思い始める。抑制と均衡を保つために、 感情の起伏が発生して、より自分の内面を均衡に保とうとしている。 心的な疲労感や外傷なども、心が無垢な状態であるならばその「傷」は一つの形あるものとして、 (無垢ならば傷ではないから「」を使ったが。)心の中に軌跡を残していくのではないかな。 悲しい気持ちも、ハッピーな状態を基に考えるから悲しくもなるんだ。それはそれで、悲しいことなんだけど。さ。




7.3
咄嗟に降り始めた雨が服を濡らし始めてから身体が冷え切ってしまって アタマから理性が飛び出した。フラフラになりながら多分僕は理性を追っかけたんだけど 追いつけなかったよ。長い雨の日。そんな雨の日。 アタマを酷使、酷使って言うほどつかったことなんて多分僕はないんだけど 全然働かない瞬間。働けない瞬間とか、あったんだよ。




6.14
水が全てを覆った世界の中に脳味噌が飛び出してる人間が一人。バラードを歌っている。 「頭がない僕には〜君を手にいれることはでき〜ない〜」馬鹿じゃないかと思う。 しかし彼は必死に歌い続ける。何処かにリズムを刻むように、そっと。 水は音を食べ尽くしてしまい、虚脱感に見舞われた彼がずっと立ち続ける。 このほうが絵になるんだと。僕は一人で微笑んだ。
あ、僕の脳味噌も飛びしている。




6.8
ある晴れた日に、少ししか喋らなかったら、空には厚い雲が覆ってきてぐずつきだした。
ある晴れた日に、すごく良く喋ったら、僕の汗が蒸発してしまって大きな雲になってお空が怒り出した。
とたんに僕は悲しい気持ちになって、大きく口を開け手を振りまして高いビルに駆け上ったんだよ。 必死にお月さんを掴もうとしたんだけど、6ペンスしか掴めなかったよ。
とたんに僕は悲しい気持ちになって、足を組んで悲しくない振りをして、大きな欠伸をしたんだよ。 必死に説明したんだけど、詭弁としか聞こえなかったんだよ。
眼前に広がるたくさんの色を見ていたら、たくさんの音を拾っていたら、 なんだか、ソレすらも手の届かないところにあるような気がして悲しくなったんだ。 何かが僕を必死にさせる度に大切な何かを失っていくような気がしてるんだ。





5.27
気持ち良く爽快に道々を走り抜けていく中でポツリポツリと雨の音。視界は狭まり水を吸い付ける服。
神社の前に停車して空を見上げてみた。どんよりと暗い雲が流れている。
鳥も虫も光さえも彼の心を癒せない。自分自身で発散することでしか彼は楽にはならない。そんなことを考えていたら、
雨が止みました。




4.11
耳鳴りが何かの前兆のように感じた僕は見えもしない遠くのほうへ目線を配らした。 突然の衝突音に思わず振り返った僕は腸を大儀に持ち運ぶ人間を見た。 咄嗟に救急車を呼ばなくてはダメだ、と思ったのだけど、腸を抱えた人間の歩く様が あまりに滑稽で…。いや違う。一種の尊敬の念を抱いてしまったから、意思を思考が超えた。 肉体に生命を。魂にエーテルを。生命は肉体が持つのでなく、 精神が肉体を凌駕したときに初めて、肉隗を脱するのだと 常々思っていた僕のノウミソがグッグッグッと揺れて、軽い眩暈と失陥を持って家路についた。 帰り道で僕はノウミソの振動を抑えることが出来ずに、嚥下を繰り返し、思考はストップしてしまった。 肉隗と化した僕。塊になった僕を静かに見守っては呉れずに、誰彼となく肩をゆする。 虚脱と諦めの基に僕は再び目覚め、床に就く。




4.5
鏡が真実を映さないと気がついたのは、僕自身が灰色になってからだった。 どこか物悲しくなり、自分の殻に篭るようになってから、僕自身の姿は僕の頭に中にしかなくなり、 目は僕に都合のいいものを写さなくなった。いや、自分で閉じたのかもしれない。 そうやって少しずつ凝り固まり、箱のように、マッチ箱のように。灰色に、薄く。 鏡は覗かない。




3.17
たくさんの感情を殺す事を意識しすぎたから、いざ表に立つと、 どの種の表現方法をとればいいのかわからなくなる。多くの引き出しをもっていたとしても そこに鍵を閉めていたり、何処にしまってあるのかがわからなかったらないのと同じ事。 何もない。零。整理整頓が出来ないから、こんなに一人でひざを抱えてる時間が多いんだ。




3.16
帰る所があるということ。長らく一箇所に腰をすえると、自らの方向感覚を失う、。 いま、自分が何をしてるのか、どこが自分の戻るべき場所なのか。 世界は色であふれている。汚く見えて顔をしかめてしまうことが多くても、色がない世界の空虚さを。 探す。空虚。生き物の音。一人の時間。火急の用がない気楽さ。中学生のかわいさ。 そんなものをたくさん感じて少しだけキャパが大きくなった気がします。気のせいであったとしても。




2.1
明かりが灯り出すころに、バスは動きだした。大きな荷物と供に動き出す。なにか。何でもないのかも知れない。足下の小さな塵。吐き出されたガム。気持ちが悪い。板で打ち付けた様に硬い座椅子に座り空間が移動する。それは教えられたこと。ひとり車内にいる。人がいる。でも独りだ。心の空白は置いてきた。とりに行かないと。帰る場所。霧のような雨が窓を汚しますます僕は一人になった。




1.23
すこぶる快適さと蔓延と続く退屈さからの解放を望む。手始めにごみ箱とかした、自室の 焼却から手をつけてみたいと思います。ディッケンズの「大いなる遺産」を読破し、 いますごく気分がよいのです。この本から燃やす事にします。




1.21
公園に描かれた小さな自己主張を足で踏みしめる。 枠の中に書かれた自己投影を鉛筆で塗りたくる。そんな事したくないんだよ。というシタリ顔、 嘔吐。嚥下。




1.18
多くの事を得たり失ったりするのに一年の節目というのは人にはすごく残酷で、 忘れ去り、思い出すような事がないくらい鮮明に覚えてる事もある。 意外と冷静で、懐中電灯の輪の中で横たえる君の瞳孔を見ていた。 そっと家の中に運び込む時はまだ。その手から伝わる温もり、重さ。忘れない。 その夜、たくさんの事を話した。匂いと時間。涙を流しながら。謝った。 君の断末魔の叫び聞きながら、遊んでいた事に。寒いから外に出る事を嫌がった私に。 あの時ひょっとして君の姿を探した私がいるなら、何か、変わっていたのかもしれない。 君の住んでいた場所はいまや形を失っている。もう、何もない。何かを探してみる。ない。 覚えてる。毎日顔を見たあの風景や、蝶々を追っていた君。たくさんの記憶がありすぎて 今になっても君のいなくなったことがわからない。旅行に行ったのかな? 本当に斎場に行って、走る姿を思い浮かべた時に、頭を触る瞬間を思い浮かべた時に、 まるで現実ようで、きっとそれは現実で。本当はいつもずっと。家に居て、俺にはそれが見えない だけで。
今何処に居るの?すごく会いたい。貴方が私を感じるように。私が貴方を感じるように。 すぐ近く。本当に近く。俺の横で。大好きだった貴方へ。本当に、本当に。




12.29
まるで100m先でも見渡せそうな澄んだ空気の中を、煙草で濁し。 先も見えない暗闇の中で、光るもの、ある。うん。ある。見落としたの?そうでもないけどさ。 俺なりに頑張ってるよ。でもね、なんだかもっと自分自身の可能性とか、期待だとか、信じたくなる。 それって凄く寂しくて、なんだかね。何処かで、ある瞬間通じ合った人。 なんか、偉そうな言い方だけど。その瞬間を感じた人。うん。俺と瞬間を共有できて、 楽しんだ人。分かると思うけど。俺なりの楽しさ。引っ張りまわしてる。かも。でも気にしない。 それはそれぞれ決めればいい。うん。決めればいい。




12.10
すべからく誰しもが思い悩んだフリをしたり、忙しそうなフリをするご時世だから、 他人との関わりも希薄になるわけです。目の前にあるものが大きく見えたり、 ソレがないことには自分自身が不安でたまらないから虚に向かって叫び慄き、手首を切り、首をしめる。 目の前に広がる森羅万象から稀有な独自性にばかり目が行くから酷い倦怠と、頭痛が起こる。へたな事を せずに誰しもが狂ったり常軌を逸したりすればもっと、過ごしやすく。 些末な事柄にもっと不感症に。下手な事はしない。バカなんだから。 いくら吟味しようが、憂鬱になろうが。いや、その前に演じる事はやめろ。人は須く堅強な部分と融解な部分を 持ち合わしていることを日々反芻し、自己投影してみろ。できねぇのはあほだ。アフォリズム。




12.3
濃霧が世界を覆い、目の前が平面になり、永遠な広がりをもって街灯を照らす。一抹の不安と 何処までも掴めるんだという安堵感。水の中を泳ぎ続ける僕らは、向かう当てはなく、 僅かな空気を求めて。求めて。疲れを知らず、泳ぎ続ける。顔をあげる。息を吸う。 空間の存在のあり方を捜し求めたりする。




10.21
しっとりと雨のヴェールを被った地面をゴムの轍が、お互いの距離を保ちながら 、数本残っていた。ある時は重なり一つになって数えられなくなっている。
対面の街灯は凹凸で姿を歪ませ、光沢のある黒いキャンパスに深い黄色でお絵かきをしていた。
水飛沫が上がって辺りが一瞬、見えなくなったとき、 缶コーヒーを握りしめながら、次の轍を待っていた。




8.26
さっきまで同じ道筋を進んでいた人がいない。何処に消えたんだろう。空には雲が浮かんでいて、 明るい時だけ現れる神様がいる。 僕はさっきから、左に曲がりたいと思うんだけど、FMが煩くて曲がりきれないでいる。切ればいいじゃないと 思っても切れない。ずっと一人で知らない道を走る時は、どこか、懐かしい、そんな感慨を求めてしまう。
木々が生い茂る、空気が湿っている。気持ち悪い。そう、山道を抜け、開けた空は青のペンキで塗りたくったようだった。 強烈な光で目がくらむかと思ったけど、たいして、そうでもない。
そういえばそうだ。僕らは色々な事にあらかじめ危険性を予測する、その予測が現実のように思えてきて、 怯える覚える瞬間があるという事。毎日、寝入る瞬間に襲ってくる不幸な夢想は日々僕を苦しめるという事。
空には雲のほかに何も見えない。鳥が鳴く気持ちがわからないでもない。いや、わからない。うるさい奴は嫌いだ。 そして、五月蝿いラジオは流れ続け、スイッチが切られるのを待ってる。




8.13
文字という独自の芸術表現の世界に没頭する事によって得られる快感を堪能する為に、 本屋に寄ってきた。一本の国道に帰属し、徒歩では決して着くことが難しい本屋だけど、 いけないことはない。照り返しで目をしかめ、雲ひとつ無いことを疎ましく思いながら、闊歩する。
とたんに僕は不機嫌になってしまって、エーテル体なんて消えてしまえば良いのに、なんて思いだした。 存在する汗と存在しない感覚体。うん、僕は不機嫌だ。




8.8
ジリジリとアスファルトを熱射する、僕には脂と匂いが構築されていく。 全く僕は不快を感じているのであって、冬の日中に顔を出す、太陽の有り難味は対岸に置き忘れてきている。 太陽の恩恵を感じることは文字の中でしかなく、 この豊かな生活の中で日々意識することは疎んじられている。
雨の恩恵は水が枯れ果ててしまってからはじめて意識できるもので、 雨水を身体に浴びる事は不快感でしかない。 ある期間を決めて、いった何ガロンの水を使用しているのかを測ろうともしないし、 意識の中に上る事はない。
光の中に暗闇を探しても見つからないのに、闇の中には光が存在する。




8.6
田園の中を走る電車に乗りながら、 僅か一瞬の瞬間のためにある風景と、目の前の本を交互に見比べる。そんな時間を過す。 大きな荷物を持った人、大きな帽子をかぶっている人。本を開けている人、 音で自分の感覚を飛ばしてしまっている人、陳列されるジュースのように無為自然な人間が 限られた空間の中で、時間を浪費している。となりの大きな荷物を持ったおじさんがこちらを見ながら、 シャツのポケットからタバコを取り出す。チラリと僕が見たもんだから、決まりが悪そうな顔をして、 僕に聞いてきた。僕は正義漢なんて嫌いで、マナーを押し付けはしないから、 ただ、拒否も公認も考えずに首を横に振るだけになった。
苦虫を噛んでいたおじさんは、仏頂な顔になってしまって、僕が苦虫を噛みだした。 そして、携帯を出すことにした、自分が意識を他に向ける為には、 細かい作業が必要になってくる、と、 常々、反芻を繰り返しているからだ。
仏頂顔がシタリ顔になって、僕を見上げるおじさんの目は吐き気を催すほど不快な気分にさせた。 彼は、未発達状態の思考を用いて、ニヤニヤしながら喫煙を始めた。 僕は漫然としてしまって、文字を追う事すら困難な作業になってしまった。 夏の熱し切ったアスファルトのように、頭の中に覚えた感情。




8.1
部屋の明かりに誘われる名前も知らない羽虫のように、命の儚さを 憂いてるような輩に人生の賢く生きていく方法を語られた。
彼はいう「賢く生きるためには馬鹿なまねはしないことだ。お前の持っている主張 なんてものは、くだらない事なんだよ。自分を第三者に置いて観察するんだ。」
僕は、各々が言い合い、論議する事が騒音にしか聞こえなかったから、 独りでそっと、水辺にたたずみ光に向かって手を広げる事しかしなかった。 それが賢く生きる事とは意識もしないで、羽虫のような現れては消えることとは、知らないで。 僕の不在は僕のraison d'etreをあらわす事しかない、まるで土ぼこりの中から現れる灰色の人間のように。 無為自然な生き方を強く熱望しているのに関わらず、揺れるミナモを無理矢理手で押えたい衝動。

携帯電話の機械音が嫌いで、柔らない毛布の上にバイブレーションで放置。
つまり僕ですよ。