(3)無線LANとSCSについて

<内容………SCS>

<SCSとは>

スペース・コラボレーション・システム(SCS)もこと。スペース・コラボレーション・システム(SCS)事業は、21世紀に向けて、我が国の高等教育の新しいシステムを構築するための基盤整備の一環として、これまでのメディア教育開発センターにおける研究開発の成果 を踏まえ、文部省が平成7年度第二次補正予算により事業化した「衛星通信による映像交換を中心とした大学間ネットワーク」を運用するための事業のこと。

<SCSの性質>

全国をくまなくカバーできる広域性や、情報を全国各地で同時に受けられる同報性、教育に必要な双方向性などの多くの特質を有している。

<SCSの利用状況>

大学などの学習機関においては
 ●大学等間での相互授業・合同ゼミ
 ●シンポジウム・研究会・研修会
 ●映像音響資料・希少教材の共同利用
 ●研究打合せ等各種会議への利用
など、さまざまな利用価値が認められる。

<SCSのシステム構成> 

通信衛星の回線は、メディア教育開発センター(千葉県幕張に所在する)が中心局(HUB局という)として、24時間体制で2回線所有している。中心局は、全国の大学等諸機関に設置されている小型地球局(VSAT局という)が使用できる回線をコントロール(集中制御)している。
 大学等諸機関がSCS事業を実施する場合、メディア教育開発センターにSCS利用申込を行い、回線の使用許可を取らなくてはならない。
 中心局が所有する通信衛星の回線は2本であるため、2種類以上の利用申込がある場合には、利用優先順位があり、利用できない場合がある。利用申込では、授業やゼミ、研究会などが優先される。また、1本の回線を使った共同のSCS事業には、複数の大学等が同時に参加できる。

<SCSの将来>

SCSを用いて講義をすることができるということは、単位として認定されることも将来的には可能であると考えられる。現在、SCS事業を利用した授業・ゼミなどの単位認定については、利用大学と文部省との協議により認定の可否が決定されるが、単位認定の手続きが簡略化できるように、関係法令の改正・整備が予定されている。

<まとめ>

 

近い将来、SCSを用いた講義、授業が多くなり、またこれによって、通信学習の利用が多くなるものと考えられる。しかし問題もある。SCS事業の活発な利用と円滑な運用とのために、少なくとも機器運用に当たる専任の担当者の配置が必要である。またSCS設置の費用も考えに含まなければならない。しかし、SCSの利用価値を考えると、早期実現を願う。

 

 

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