(4)動画、MPEG1, 2, 4, 7、「Mobile Motion」について
<内容………MPEG>
| [MPEGの意味について]
Moving Picture Coding Experts Group/Moving Picture Experts Groupの略 ITU-TS(国際電気通信連合:旧CCITT)とISO(国際標準化機構)で制定されたデジタル動画と音声の圧縮・伸長に関する規格のこと。 基本的には、動画の1コマ目のデータをもとに、2コマ目はそれと違う部分だけ、3コマ目は2コマ目と違う部分だけと、差分を記録することで圧縮を実現する。このため動きの大きな動画の場合は、圧縮率が落ちる。 [性質について] ○ MPEG1………データ転送レート1.5MbpsまでのCD、DAT、ハードディスク等のデジタルメディアの動画と関連する音響を対象とした規格で、Video CDに採用されている。MPEG-1システムは任意の数の符号化された映像や音声、付加データなど個別のストリームを多重化し、それぞれの同期をとりながら再生するための方式を規定している。 CD-ROMなどの蓄積メディアでの保存/再生が考慮され、再生品質はVTR再生並みであるといわれている。 実用例:ビデオ、CD等 ○ MPEG2………データ転送レート数M〜数十Mで、放送メディアが対象、DVD-Videoでも採用されていていて、720×480ドットの画像を1秒間に30コマ表示する。MPEG-2システムは広範囲なアプリケーションに対応するために2種類の方式が規定されている。 1つはプログラムストリーム(PS : Program Stream)で、MPEG-1と同様に1本のストリームの中に唯1つのプログラムを構成する。プログラムストリームは誤りの発生しない環境でのデータの伝送・蓄積に適用されることを想定しており、冗長度を小さくすることができることからDVDなどの強力な誤り訂正符号を用いたディジタルストレージメディアで使用されている。 もう1つはトランスポートストリーム(TS : Transport Stream)で、1本のストリームの中に複数のプログラムを構成することができるので放送などにも対応することができる。トランスポートストリームは放送や通信ネットワークなどデータの伝送誤りが発生する環境に適用されることを想定しており、冗長度はPSよりも大きくなっている。トランスポートストリームは伝送レートが固定の通信路で使用される(プログラムストリームは、可変のレートでも良い)。 高画質でDVDビデオだけでなくデジタル衛星放送にも利用されている。 実用例:スカイパーフェクTV、DirecTV、BSディジタル放送、米国のDTV ○ MPEG4………このMPEG4は以下のような特徴をもつ。
それぞれの特徴はさまざまな技術によってもたらされたものである。 [1]について…TV電話的な使用、特に当時普及の兆しを見せていた移動体通信への応用を考え、ビデオ符号化では符号化効率改善のために、8×8ブロック動き補償、直接予測、AC/DC予測などの幾つかのツールが加えられた。またスプライトと呼ばれる全く新しい背景合成の手法も考えられた。 オーディオ符号化では、従来手法であるMPEG-2 AACに更なる符号化効率の改善がなされた。また用途を限定(例えば音声)し、更なる高能率符号化を達成したCELPのようなものもある。またモデル化による特徴パラメータを符号化するパラメトリック符号化(HVXC、HXLINなど)により、超低ビットレート符号化を達成したものである。 [2]について…主要アプリケーションである移動体通信では、データ転送は無線通信によることになり、外部ノイズによるデータ欠損対策が非常に重要となるため、エラー隠蔽の技術の向上を図った。これは、ビットストリームにエラーが混入しても、見た目には(あるいは聞いた感じでは)その影響をわからなくする技術である。 [3]について…標準化の途中で爆発的な普及をしたインターネットへの対応であり、時代のマルチメディア化への要求の対応でもある。MPEG4では、自然ビデオ/オーディオなどの単一のメディア(モノメディア)、CG、顔・胴体アニメーション符号化、MIDI、Text-To-Speech(TTS)などの合成ビデオ/オーディオ/音声などの様々なメディア(マルチメディア)を、ひとつの標準の中で同等に扱うことが可能となっている。 ○ MPEG7………これまでのMPEG-1/2/4と全く目的が異なっている。MPEG-1/2/4がビデオやオーディオの圧縮符号化を目的としているのに対し、MPEG-7はMPEG-1/2/4と同様にビデオやオーディオなどのマルチメディア・コンテンツを対象とはしているが、これらを有効に検索するための記述子の標準化を目的としている。 このことからMPEG7が実現すればコンテンツの整理という煩わしさから開放され、コンテンツを楽しむことだけに専念できる。
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