1. あくまでも一対一の関係であること。
2. 人間関係が完全に対等であること。<対話>が言葉以外の事柄(例えば、脅迫や身分の差など)によって縛られないこと。
3. 「右翼」だからとか「犯罪人」だからとか、相手に一定のレッテルを貼る態度をやめること。相手をただの個人として見ること。
4. 相手の語る言葉の背後ではなく、語ることば そのもの を問題にすること。
5. 自分の人生の実感や体験を消去してではなく、むしろそれらを引きずって語り、聞き、判断すること。
6. いかなる相手の質問も疑問も禁じてはならないこと。
7. いかなる相手の質問に対しても答えようと努力すること。
8. 相手との対立を見ないようにする、あるいは避けようとする態度を棄て、むしろ相手との対立を積極的に見つけてゆこうとすること。
9. 相手と見解が同じか違うかという二分法を避け、相手との些細な「違い」を大切にし、それを「発展」させること。
10. 社会通念や常識に納まることを避け、つねに新しい了解へと向かってゆくこと。
11. 自分や相手の意見が途中で変わる可能性に対して、つねに開かれてあること。
12. それぞれの<対話>は独立であり、以前の<対話>でコンナことを言っていたから私とは同じ意見のはずだ、あるいは違う意見のはずだというような先入観を棄てること。
『 <対話>のない社会 』 中島義道・著 / PHP研究所・刊 /132〜133頁より引用