二本松
二本松
私の原風景。(6)
二 本 松
今の(現在の)鯨伏中学のところに私が通学していた頃には枝振り
のいい二本の松の木がありました。
湯ノ本湾から百合畑の方に少し入ったところです。
「二本松」と呼ばれていました。
その松の根っこは牛がつながれたり田植えや稲刈りの時の休憩所に
なったりしておりました。
当然学校帰りの道草の場所でもあったわけです。
初夏の頃に「パラチオン」とか「ホリドール」とかいう強烈な殺虫
剤が散布されました。
たぶん今は製造が禁止されている水銀系の猛毒殺虫剤だったのだと
思います。危険なのでその散布された田圃には赤旗が立ちました。
それほど危険な薬剤ですから当然田圃やその付近の生き物は死にます。
「めだか」「どじょう」「どんこ」「かえる」「おたまじゃくし」
さらに「うなぎ」。フナやハヤはここの川や田圃にはいませんでし
たがよそのところでは同じように死んだんだと思います。
学校の帰りに白い腹を浮かべて死んでいる魚たちにびっくりしたもの
です。
松が切られたのは随分前なんですが、あの二本の松を誰が切ったので
しょう。松食い虫で枯れた?
センチメンタルとノスタルジアで世の中が動いているとは思いせんが、
なんとか残せる計画はできなかったんでしょうか。
ばってんこの松のことは私だけが思っていることかもしれません。
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