ここは天界。神と天使が住まう世界。
神は微笑み、天使たち舞を踊る…そんなおとぎの世界…ではない。
天界…それは一つの国家である。
神を国王とする立憲君主制である。
しかし、その神はほとんど姿を現さず政治を行うこともなかった。
実際政治を行い天界を動かしているのは天議会である。
そんな世界でのはなしである。
――下界上空。
「ヒロ。たしか今日だったよね。」
「うん。今日…。」
ヒロと呼ばれた黒髪、黒い瞳の男天使はなんだかソワソワしている。
それをみてヒロより5センチくらい背高い、黒髪、青い瞳の男天使はくすっと笑い言った。
「ヒロ、気になるの?」
そう言われるとヒロは赤面して
「うるさい。気になんてなるかっ。それよりさっさと仕事を終わらせるぞ。海!!」
ヒロはプンスカ怒りながら背中の翼を広げ飛び去る。
(ヒロってわかりやすい…。)
と海はくすっと笑いながらヒロを追いかけた。
ヒロと海は12年前に天使になった。
3年前にスクールを卒業してようやく正式な天使となり今では立派に仕事をこなしている。
天使の仕事は一般的には魂の誘導である。
天使の大部分はこの魂の誘導の仕事に就く。(もちろん他にもたくさん職業ある。例えば、弁護士、議員、ケーキ屋さん、挙げたらキリがない。)
下界に魂が彷徨うことがないように死の直前に天使が現れ天界へと誘導するのだ。
ふつうの魂の中にごくまれに天使の翼を持つ者がいる。その魂は天界にいくと天使になることができるのだ。
今まさにその生涯を終えようとする者がいた。
名は
さくら。
彼女は14歳という若さでこの世を去ることとなった。
幸いにも彼女の魂は天使の翼を持っていた。
彼女の魂は天使に誘導され天界へ行き神のもと天使となった。
「ヒロ、そろそろじゃない?」
青い瞳の海は横目でヒロを見ながら言う。
ヒロは海の言葉に返事をしない代わりに何かを思い出していた。
「さくら、さくら目を開けよ。」
さくらは言われた通り目を開けた。
目を開くとさくらの目に今まで見た事のないような強い、強い…太陽のような暖かい光が飛び込んできた。
そして彼女は失われたはずの体があることに気づく。
彼女の姿は生前とまったく変わらない。
身長は150センチ、くりっとした瞳茶色がかった2つに結った髪、それから頭上には黄色の光を放つ天使の輪、背中には真っ白な翼がついていた。
一回りして自分の体を見てみる。それは見慣れた自分の体であったはずだったがさくらは何か違和感を感じていた。
さくらが顔をあげるとそこには強い光で顔、姿はよく見えないが神がそこにいた。
「さくら、あなたは天使となり不老不死を手に入れました。これからは清らかなる天使として恥じない生活を送ってください。」
そういうと、さくらの前から神を覆っていた強い光達は消えて変わりに一人の女の天使が現れました。
「さくら、これからあなたには天界のこと下界のこと…いろいろ学んでもらうためにスクールに入ってもらいます。天界には3つのスクールがあります。
1つ目一般学校。ここでは名前通り天界における一般常識を学びます。誰にでも入学できて自由な学校です。(卒業率99%)
2つ目は特進学校。ここでは自分の好きな勉強したいと思うことを学べる学校です。勉強したいことが決まってない人にはあまりお勧めできません。ここの学校は卒業時の論文はハイレベルであるということで有名です。(卒業率78%)
3つ目は聖歌学校です。この学校に入るとまず歌をうたいます。一般的な勉強などもせず毎日うたい続ける、うたうことが勉強すること…そんな学校です。そしてここに入るには試験が必要です。聖歌学校卒業後には
Angel sugerという天界一有名な聖歌隊に入ることが出来ます。(卒業率5%)
さあ、どの学校にしますか?」
さくらはどの学校に入るか瞬時に決めていました。
「聖歌学校に入りたいです!!」
その時のさくらの瞳は眩しいくらいに輝いていた。
下界上空――。
「ヒロ。さくらちゃん聖歌学校に入ったらしいよ。」
海は笑顔でいった。
「―― そうか。」
ヒロは少し残念そうに言った。
「でも、よかったじゃない。お正月のコンクールであえるじゃない。」
「そうだな。」
ヒロは少しうれしそうにそして寂しそうに答えた。
さくら、ヒロ、海の3人が出会うのはまだ先のこと…。
物語のはじまりにあたる部分なのにこんなわけわからんものになってしまいました。
これから話がつづくようにがんばります!!
本当ごめんなさい。
続きもよろしくね。
モドル