その9 冬の楽しみ(2004.6.30)
 オークランドで3度目の冬を迎えています。オークランドの冬は(秋も春もですが)雨が多く、台風のような嵐さえやってきます。先日はちょうど外出している時に、突然の雷と共に、ひょうが降ってきました。それでも今年の6月はいつもより雨が少なく、晴天さえちょくちょくあって、やれやれです。1日中雨が降り、風が吹きすさむ日が続くと、気がめいりますから。

 それにしても、オークランドの冬はどうも苦手です。一昨年も去年も、この時期は体調を崩したし、今年も6月の始めに熱を出して、数日間調子が悪かったです。その前に娘が1年ぶりに風邪で寝込んだのが、どうやらうつったようです。日本よりずっと温暖とはいえ(最低気温が零度以下にならない)、日は短いし(朝は7時でも薄暗い)、日本のように強力な暖房機具はないし、湿気が多いので結露はひどいし、油断しているとカビははえるし、夏が過ごしやすいだけに冬は本当に憂鬱です。
 でも、いくら冬は嫌いだといっても、季節は必ずめぐるわけですから、なにか楽しいことがないか、考えてみました。

子供が計算に使うアバカス(そろばん)。私が風邪を引いていた最中に学校で算数に関しての説明会があり、夫に代わりに行ってもらった時に勧められたそうで、さっそく買ってきてくれました。効果のほどはいかに? )。
 まず、この時期はバレエやオーケストラなどの芸術の季節です。国内はもちろん、北半球では芸術はシーズンオフなので、あれこれ公演にやってくるのです。6月には娘の「スケートが見たい」というリクエストで、Imperial Russian Ice Starsの「The Sleeping Beauty on Ice(眠れる森の美女)」に行ってきました。きらびやかな舞台に娘は大喜びでしたが、私はスケートよりバレエの方がやっぱり好きです(4歳から12歳まで習っていた)。8月にはニュージーランドロイヤルバレエ団による「Madame Butterfly(蝶々夫人)」があるので、ぜひ行こうと思っています。ただ、日本のようにヨーロッパやアメリカの一流どころがあれこれ来ることはないのはちょっと残念です。オーストラリアに行くついでにでも、ちょっと寄ってもらいたいものです。

子供向けの本のフェスティバル「Storylines festival」は毎年6月の中旬に開かれる。我が家は毎年参加しているので、今年で3回目。読み聞かせや人形劇、絵のコンテストなど、本にまつわるいろいろな催しがもりだくさん。
 冬ならではの食べ物としては、スープがあります。もともと私は、夫にあきれられるぐらいスープ好き。たまに外でお昼を食べる時はついついtoday's soup(たいていスープとパンがセットになっている)を頼んでしまいます。日本よりこってりとしていて、シーフードチャウダーなんかは本当に温まります。それに、家でも結構簡単に、かつおいしく作れます。例えばカボチャスープは、タマネギと一緒にカボチャを煮て、ミキサーでがーっと回します。鍋に戻して、牛乳、生クリーム、塩、こしょうなどで味を整え、パセリ(我が家は裏庭で育てているので引きちぎってくればいい)を乗せて、出来上がり。また、スーパーの缶詰コーナーにはあらゆる種類のスープ缶が並んでいます。いろいろ試しましたが、その中でもトマトスープの缶詰(安価な濃縮タイプではなく、ちょっと高めの方がやっぱりおいしい)は、こちらに来てから我が家の定番になりました。 しかし、ほかほかの湯気が立つスープなんて、今の日本の気候だときっと想像するだけで暑苦しいでしょうね。申し訳ないです。
 あと、本好きの私としては、本屋は冬を楽しむのに欠かせないアイテムです。こちらでは本は、物価に比べるとかなり高いですが、日本のような規制がないので、バーゲンで掘り出しものを見つけることもあります。同じく本好きの娘と、本屋に行くのは本当に楽しいです。特にBORDERS(291-297 Queen St) という本屋は、イスとテーブルが置いてあって、立ち読みどころか座り読みOK、併設のカフェには購入前の本持ち込みOKという寛大さ。在庫本のデータベースを見ることのできる端末が置いてあるので、検索も自由。店員さんも親切で、質問すると丁寧に教えてくれます。娘と出かけるとついあれこれと買ってしまうので、「ママとお出かけすると、いっつも買ってもらえる」とほくほくされます(ちょっとだけ反省)。

本好きには理想的なBORDERS。いつまでも長居できるほど快適ですが、ちゃんともうかっているのか心配してしまいます。
 冬ならではのスポーツとしては、ラグビーがあります。今ならオールブラックスの試合が毎週末にやっています。ただし私は、夢中になっている夫の横で、パソコンをやっている不届き者です。ただ、試合の最初にやるハカ(「がんばって、がんばって」と聞こえる、本来は相手を威嚇するマオリの儀式)は、かっこいいなあと思いますが。あと、娘がスケートをやりたがっているので、7月上旬からの2週間の冬休みに連れていく予定です。
それから春のために、フリージアとアネモネの球根を買いました。ちょっと遅すぎるぐらいなので、今週末には植えてしまわなければなりません。

近所を散歩していたら、椿が咲き始めていました。
 こうやって冬を楽しんで、もう風邪はひかないようにしようと思っていた矢先、勝手口の雨にぬれた階段を踏み外し、尾てい骨をしたたかに打ってしまいました。3日後の今でもちょっと姿勢を変えると痛いほど。ほんとに、これだから冬は嫌いだ!

トップへ | HeartLand-Hanamizukiのページへ | メイン | 今すぐ登録