その13 夏が来た(2004.12.03)
 ニュージーランドで4回目の夏を迎えようとしています。最初の年、ちょっと暑くなった段階で張り切って衣替えをしたら、すぐに天気が逆戻りしてしまい、せっかくしまいこんだ冬物をまた出さなくてはなりませんでした。4年目ともなると、高いお金をかけて日本から送った洋服をだいぶ寄付(学校や公園などに、不要の洋服を放り込む大きな容器が設置してある)して、ほとんど引き出しとクローゼットに入る分だけになったので、衣替えの必要がほとんどなりなりました。天気がよければ冬でも半袖だし、天気が悪ければ夏でもセーターかフリースが着たくなるのに加え、スーツなんかはすっかり不要になってしまったからです。
 今年は11月の中旬ぐらいまで順調に夏らしくなってきていたので、キウイの知り合いに、「このまま今年は夏になるのかなあ」と話したら、「いやあ、オークランドがこのまま夏を迎えるとは思えないから、また冬に戻るんじゃないか」とのこと。で、そのとおり、また雨と風が多くなり、クリーニングに出そうとまとめておいた冬物を再び引っ張りだして着ています(まだクリーニングに出していないだけ、学習はしている)。

11月上旬は夏らしく快晴だったので、郊外にあるLong Bay Beachへ。今シーズン初海です。
 それでも確実に夏は近づいています。夏だなあと実感するのは、八百屋の品揃えです(すみません、主婦なもんで)。まずアスパラガスが並び、続いてイチゴが山積みになり、ブルーベリーやブラックベリー、ラズベリーなんかが店頭をにぎやかに彩り始めると、夏本番です。野菜や果物の値段は、気温が上がるにつれて、みるみる下がっていきます。もう少ししたら、とうもろこしが山積みになって、バーベキューの名脇役となるでしょう。日本より管理がおおらかというかずさんなので、購入時のチェックはかかせませんが、特にとうもろこしは皮がついたまま売られるので、中をめくって、ちゃんと身がつまっているかチェックしないといけません。

私ではなく、夫が撮影!
 夏といえば、今年は娘がついにシラミをもらってきました。日本で保育所時代に発生したときは難を逃れましたが、今回は娘の仲良しのクラスメイトからうつったようです。娘のうなじ付近の頭皮から1センチほど位置に、小さな塊があっちにも、こっちにもひっついていたので、「これはHead Liceの卵だ!」とピンと来たのでした。さっそく薬局で、「ティーツリーオイル」の成分を使ったジェルを買ってきて、頭を洗い、30分以上かけて専用の目の細かい櫛でときました。2日やったら、今のところ撲滅に成功したようです。
 化学成分を使った強力な薬ももちろんありますが、ティーツリーはナチュラルなうえ、学校で知り合ったお母さんが、娘のシラミによくきいた、と以前に話していたのを思い出して使ってみました。そのお母さんおすすめの、ティーツリーオイルを水で薄めたスプレーはシラミ予防になるそうです。ただ、かなり独特のくさみがあって、シラミでなくても嫌なにおいだ、という感じですが、スプレーしたあとしばらくすると、においはとんでいます。髪の毛にもいいそうで、そういえば娘の髪の毛はだんだんつやつやしてきたので、このまましばらく使ってみようと思います。
 ほかのお母さん仲間に「シラミがついてねえ」と話したら、「そういう季節なのねー」と言っていました…。シラミで夏を感じるニュージーランド、といってもいいぐらい、小学校でシラミはよくはやります。
 もちろん、夏は楽しいこともいっぱいです。なんといっても、クリスマス。11月末には、オークランド恒例のサンタパレードに行ってきました。今年で57年目を迎えるというこのパレードは、街の中心部のメインストリートを通行止めし、企業や各団体が様々なフロートやコスチュームで街中を練り歩くというものです。観客は25万人ということですから、実にオークランドの4分の1の人々がこのパレードに集うことになります。
 かくいう私たちは、移住1年目はサンタパレードが何かを知りませんでした。2年目は張り切って行ったら大雨でずぶぬれになりました。3年目は出遅れて後ろの方からしか見えず、娘を抱っこし続けて疲れました。4年目の今年は、1時間前に着いておもむろにシートをひいていい場所を陣どり、雨がぱらつけばあわてずに雨具を取り出し(毎年、天気はぱっとしないので、雨具は必需品)、パレードをたんのうすることができました。


4000人のボランティアによる様々なパレード。イギリス移民の国らしく、バグパイプのバンドがいくつもある。
 初めて見た時は、ただそれぞれのフロートが行進していくだけのものに、なにが楽しいのだろう、みんなにディズニーランドのパレードを見せてやりたいよ、と思ったものでした。しかし、違うのです。私は気付きました。みんな、パレードに歓声をあげたり、参加して手を振ったりすることで、思い出を積み重ねていくために、来ているのです(思い切り断定してしまいましたが)。今は喜んで親と出かける娘も、いつか友人や恋人とパレードを見に行くようになるでしょう。こうやって娘と時間を共有できる時間を慈しみ、感謝しています。という感じで、クリスマスの喜びをなんとなく会得した気分になっている4年目です。

パレードの〆は、もちろんサンタさん。
 毎年、メインストリートであるクイーンストリートの角の本屋を飾る巨大サンタも、日本ならきっと毎年、手をかえ、品をかえ、趣向が変わるでしょう。でもここでは、偉大なるまんねりによって、毎年同じサンタが手をふっています。これでいいのだ、今年もこのサンタに会えたことを感謝し、喜びとするのだと思えるようになったのでした。
 今週末(12月4日)には、家族3人でRoyal New Zealand Balletの「Coppelia(コッペリア)」を見に行きます。毎年この時期は、家族向けの楽しい演目をやってくれます。去年は「ピーターパン」を見に行きましたし、来年予定されている「くるみ割り人形」を、バレエが大好きになってきた娘はとても楽しみにしています。こうやって毎年のお楽しみの恒例行事があるというのは、生活が定着してきたような、そして家族として歴史を積み重ねていっているような、なんだかそんなうれしい気がしています。
 そのほかにも、日本人の親たちが運営しているプレイグループのクリスマス会(娘たちは出し物として、「雨ニモマケズ」を暗誦する予定)や、オークランドドメインで開催されるクリスマスコンサートなど、イベントがあれこれ待っています。

毎年同じですが、ちゃんと今年、撮った巨大サンタです。
  そしていよいよ12月24日は娘の7歳の誕生日であり、まだまだ娘にとっては存在しているサンタさんもやってくる1年でもっとも楽しみな日です。今年もこのプレゼントの準備ができることは、親としてうれしい限りです。そろそろ周囲では「妖精もサンタもいない」」と言い出している子がいるようですが、「そうやって信じない子には、来ないんだよ」というと、自分には来てくれると分かり、ほっとしているようです。
 さらに今年の年末年始はちょっと遠出で、オークランドから車で6時間ほどのネイピアという街にキャンプに出かけます。
 ということで(どういうことかって、「大掃除」やいろいろな整理もしようと思っているんです…)、今年はこの回をもって終了といたします。どうかよいお年をお迎えくださいませ。
Have a nice and happy new year!!

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