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| 2005年がやってきたと思ったら、もう1月が終わり、娘の夏休みも終わろうとしています。私は娘のホリディが大好きです。朝、娘をせかさなくてもいいし(娘の辞書に「急ぐ」という言葉はない模様)、昼食も娘とおしゃべりしながらです(いつもは一人でパソコンでもしながらかきこむ)。それに休み中の宿題はいっさい出ないので、学校がある間はなかなか手が回らない漢字や算数も、ゆっくり見てやることができます(時々バトルあり)。特に夏休みは長いし、気候はいいし、楽しいことがいっぱいあるので、娘以上に楽しんでいるかもしれません。
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この夏は前代未聞の冷夏といわれ、毎日、雨と風が吹き荒れ、クリスマス前にはひょうまで降ってきて、さんざんの天候でした。からっとしたさわやかな夏を支えに、それ以外の季節を乗り越えているのに、せっかくの夏がこんなに憂鬱ではがっかりです。 |
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それでも1月に入ってようやく夏らしくなってくれました。オークランドで「夏らしい」というのは、まず強烈にぎらぎらと照りつける日差しです。紫外線が日本の7倍といわれるほど強力で、強いというより痛いほど。それでも、気温はせいぜい30度までしか上がらないし、湿気はなくからっとしています。日陰にいると、風がそよそよと吹き、とても快適です。 夏のBGMともいうべきセミもなきますが、日本のように鳴き声に種類がなく、ジージーという地味な音です。サイズもせいぜい2センチほどで、頼りないですが、それでもセミの声が聞こえてくると、夏気分も盛り上がってくるというものです。 |
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楽しかった夏ならではのイベントが、この夏休みもいろいろありました。年末年始には、オークランドから車で7時間ほどの(遠かった。。。)ネイピアという街にキャンプに出かけました。製紙工業がさかんな地域で、日本のティッシュペーパーのブランド「ネピア」の由来になったところです。1931年にこの地方一体を襲った大地震で崩壊した街を復興するのに、当時流行していた「アールデコ」のデザインを取り入れた町並みを、観光資源として大切に保存しています。散策していると、まるで戦前映画のセットのような気がしてくるほど、独特の雰囲気を持った美しい街です。 オークランド出発時は大雨で、さすがの晴れ男の夫も内心は心配だったそうですが、ネイピアに近づくにつれて、雲が晴れ、到着したころにはすっかり雨も上がり、青空がのぞいていました。今年は、ニュージーランドの中で晴天が多いネイピアを選んで大正解でした。 |
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ここではこの温暖で安定した気候を利用して、ワインの生産がさかんで、あちこちにワイナリーがあります。私たちもChurch Roadというニュージーランドで2番目に古いワイナリーでランチを楽しみました。私が頼んだきのこのリゾットは、この3年半のニュージーランド外食歴の中でもっともおいしい感動の一品でした。薄味でパンチが足りない味付けが多いように思うニュージーランドの料理ですが、このリゾットは塩加減もほどよく、なによりうまみがたっぷりしみこんだオイスター風味が抜群でした。ウェイトレスさんの対応もとてもよく、この2年間なりたい職業は花屋だった娘をして、「大きくなったら、ぜひ、あんなお姉さんみたいなウェイトレスさんになりたい」と言わしめたほどでした。ちょっとはずかしくて小声になってしまった娘の「Thank you」に、やさしく丁寧に「You're welcome」と笑顔で答えてくれたのが、うれしかったそうです。 |
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お腹がいっぱいになった後は、1人10ドルを払って、ワイナリーの中を案内してくれるツアーに参加しました。ワイン貯蔵庫として使われていた地下室で、当時の生産の様子が人形を使って再現されていたり、保管されている大きな樽がずらりと並んだ壮観な様子などを見学できて、非常に興味深かったです。が、なにしろもともとはワインが詰まっていた部屋なので、ワインの香りが残っており、酔ってしまいそうでした。 ツアーの最後は、テイスティングで締めくくりです。スパークリングワインから始まって、白、赤、そしてデザートワインを2種類ずつ味見しました。そして、最後のデザートワインが夫も私もとてもおいしく思え、購入することにしました。我が家にとってはちょっと高級な部類なので、いいことがあった時に味わうのを楽しみにしています(いつかな?)。 |
昔のワイン工程を再現。人形の顔は、今も働いている従業員をモデルにしたとか。壁のシミは、貯蔵庫にしていた当時の赤ワインがしみこんだもの。 |
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ワイナリー以外にも、水族館や博物館、海水浴など、小さい町ではありますが、楽しい場所はどっさりあって、3泊では時間が足りないぐらいでした。 帰りには温泉町ロトルアの日本人経営のモーテルで一泊して、日本式のたっぷりの熱いお湯のお風呂を楽しみました。娘と夫は、日本式に父子でお風呂に入るという貴重な体験に、ご満悦でした。こちらでは、一緒にお風呂に入るという概念はまったくありません。そもそも流し場がないからそうなのか、必要性を感じないから流し場がないのか、分かりませんが。 帰りの車の中で、私はうっかり油断して、おもいっきり日焼けしてしまい、久しぶりに皮がむけてしまいました。今でも腕はまるで茶色い手袋をしているかのように、くっきりと半袖の跡がついています。いつになったら、この境界はなくなるのやら。 |
ニュージーランドに来て初めてのイルカショーに娘は大喜び。 |
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キャンプに次ぐイベントは、娘の7歳の誕生日会です。娘の誕生日はクリスマスイブなので、時期をずらして、1月に入ってから開くことにしています。 たぶん娘にとっては、1年で一番の重要行事でしょう。なにしろ去年の初めから(つまり去年の誕生日会が終わった直後から)、今度のテーマをどうするか、だれを呼ぶか、どんな企画にするか、うるさいぐらいでしたから。結局、仲良し4人を招いて、庭にテントをはり、スリープオーバー(お泊り)としました。テーマは妖精で、部屋はアート担当の夫と娘で、色とりどりに飾りつけられました。娘以外はテントに寝るのが初めてとあって、最初はこわいといって騒ぎ、次は眠れないといって騒ぎ、結局12時半に夫から「いい加減に寝ろ!」と一喝されてようやく静かになりました。そして朝も信じられないことに6時すぎからきゃあきゃあ大騒ぎ。枕投げをしていたそうです。 |
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ともかく、娘にとっては大満足のパーティーだったようで、翌日の夜は、「今日が終わってしまって悲しい」と涙ぐむほどでした。親としては大層疲れたし、来てくれた子供たちが体調を崩さないか心配でしたが、ここまで楽しんでくれたらうれしい限りです。ご近所さん、暖かく見守って(我慢して)くださり、ありがとうございました。 夏休み後半は、2週間のホリデイプログラムとして、娘はスイミングレッスンに通いました。月から金まで10時から30分のレッスンが毎日あったので、きちんとした生活をおくるのにちょうどいい感じでした。だいぶクロールの息継ぎが上手になって、泳ぐのが楽しくてしようがない感じが伝わってきました。 |
テーマの「妖精」に合わせて作ったバースデーケーキ。私にしてはきれいに、そしておいしくできたので、ちょっと自慢。 |
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また、オークランドの西の郊外に、家族でイチゴ狩りに行ってきました。とにかく見渡す限りイチゴ畑、イチゴ畑。持ち帰りは1キロ6ドルですが、つんでいる最中に食べる分は自由です(洗わずに食べるので、潔癖症の人には無理だと思う)。真っ赤に熟したイチゴは、噛むとパッと果汁が飛び散るほど汁気が多く、コンデンスミルクなんかまったくいらないぐらい甘くて、「イチゴってこんなにおいしいものなのか」とびっくりしました。 そのほかにも、海水浴に行ったり、日本の実家から送ってもらった材料でおせちを満喫したり、庭でボール遊びや縄跳びをしたり、あれこれのんびりと夏を楽しむことができました。 2月に入ったら、いよいよ新学年が始まります。早いもので娘も3年生です。誕生日会後も残していた部屋の飾りつけも、娘と夫できれいに取り去りました。心機一転、張り切っていきたいです。 |