その17 今日の晩御飯(2005.6.3)
 ずっと秋にしてはいい天気が続いていたのですが、5月の終りごろからめっきり寒くなり、雨が多くなってきました。いよいよ冬到来です。こちらでは天候の変化が本当に激しくて、晴天の5分後に大雨と大風が吹き荒れます。
 ひょうにも驚かなくなりました。それどころか、オークランドは雪が降らないので、子どもたちは雪遊びならぬひょう遊びを楽しみます(子供ってどうして、手が真っ赤になって冷え込むまであんな冷たいもので遊ぶのでしょうか)。
 そんな冷え込む日には、やっぱり鍋です。うちは夫が鍋好き、娘がうどん好き、私は準備が楽ということで、この時期には週末になると、うどんすき(関西地方以外の方に説明:寄せ鍋に最初からうどんも具として入れる鍋物のこと)をすることが多いです。


雨が多い冬は虹の季節。1日に何度も見る日も。
 白菜や大根、菊菜、水菜などの鍋物用野菜は、中国系スーパー(こちらの日本人はチャイニーズスーパーを略して「チャイマ」と呼ぶ。百円ショップを「ヒャッキン」とよぶのがなぜか苦手な私としては、抵抗があって使わないが)で買えます。
 豆腐(最近やっと絹こし豆腐好きの夫の合格がもらえる商品を発掘)、納豆(日本から冷凍で輸入)、薄切り肉(普通のスーパーでは存在しない)、うどん(すごくおいしい、というものではないが)なども簡単に手に入ります。

中国系スーパーに行けば、和食に欠かせない野菜が手に入ります(しかも安い)。
 食事については、洋食系、中華系、和食系がなるべく交互になるようにしています。
 洋食系の日は、肉を焼いて、付け合せのポテトも焼いて、ついでにパンを焼いて、その間にサラダとスープ(コーン、かぼちゃ、ポテト、トマトなどのいずれか)を用意すれば、出来上がり。オーブンが大きいので、とても便利です。
 中華系は餃子、シュウマイ、春巻きなどをメインに作って、野菜炒め、春雨サラダ、やっぱりスープ(コーン、ワカメ、卵など)。
 そして和食の時には、日本の実家からの荷物に入っている乾物が活躍します。高野豆腐、ひじき、切干大根、わかめなど、日本にいたころはそんなに好きではなかったのですが、こちらにいるとなぜか体が欲する、という感じなのです。あと、乾燥ごぼうはお湯でもどすとちゃんとごぼうの香りがして、とても重宝しています(ごぼうは中国系スーパーの店頭に出回ることもあるらしいが、私はみかけたことがない)。

 以前、我が家にホームステイしていたキウイに、「日本の食べ物にこだわっている」と指摘されたことがありますが、日本人にはやっぱり日本の食べ物があっているのだと思います。以前なにかで読んだのですが、日本人の腸は肉食中心の白人より長いので、腸内を掃除してくれる繊維質を多く取る必要があるらしいです。
 それにしても、この間の日本への帰省で買い物をして、たった3年半住むだけで、値段や量に対する感覚が変わってしまうものだなあとつくづく思いました。違いを感じたのは、まず肉です。日本のパック量の少ないことに改めて驚きました。こちらでは500グラム、1キロといった単位で買うのに、日本では100グラムぐらいのパックが多いし、値段も高いです。
 乳製品もこちらの方がずっと安く、種類も豊富です。日本で生クリームを買ったら、すごく高くてびっくりしました(多分こちらの3倍ぐらいはした)。

中国系スーパーには笑える日本語表示の商品がいっぱい(たぶん日本の英語表示も英語圏の人からするとこんな感じなのでしょう)。
 反対に魚は、日本の方が断然いいです。海に囲まれているのだから、もっと新鮮な魚が豊富にあってもいいのに、こちらのスーパーで売っている切り身は、どうもくたっとして、においが気になります(いい魚は日本へ輸出されてしまうらしい)。それで、魚料理といえば揚げ物か、ハーブや香辛料でマリネをしたあと焼くのが主流になります。エビにしても、そのままサラダに入れたりして食べるのが多いせいか、すでにゆでてあるものが主流です。私はてんぷらやフライにしたいのに。ただ例外として、カレイは旬(ちょうど今)になるとそのままの姿で売られており、それも結構新鮮なので、煮付けにするとおいしいです。
 また、シティの魚屋に行けば、新鮮な魚がずらっと並んでいます。天然の鯛(養殖は存在しない)やシマアジなんかを刺身用にさばいてもらいます。マグロも冷凍されていないので、とってもおいしいです。秋刀魚やサバなども、タイミングがよければ新鮮なものがとても安く手に入ります(こちらの人は青魚はほとんど食べない)。もっとも、いつもすごく混んでいて、駐車場が大混乱なので、魚屋での購入は運転が苦でない夫の担当です。
 それから、野菜やフルーツもこちらの方がおいしいです。例えば今旬のキウイフルーツは1キロ1ドル、りんごも1キロ2ドル程度です(こちらはパックではなく、自分が欲しい量だけ袋に詰める量り売りが主流)。

新鮮な魚が文字通り「山積み」の魚屋さん。
 4年前に比べると、日本よりはまだまだ意識が遅れていますが、スーパーでのオーガニック(有機)野菜の扱いも増えました。値段が妥当(ちょっと割高程度)で、新鮮なものが並んでいる時はオーガニックを選ぶようにしていますが、完璧にオーガニックでなきゃ、と固執しているわけではありません(そうなると、金額的にも、専門店に行ったりする時間的にも大変)。ただ、主食である米だけは、オーガニック専門業者に配達してもらっています。
 日本食に欠かせないしょうゆやみりん、米酢といった調味料も、たいていのスーパーで置いています。それに去年あたりから急に、日本食材宅配の業者が増えたので、今度試してみようと思っています。ただ、いまのところ、どこの味噌もどうもおいしくないのです。一応日本製なのですが、味噌らしい香りとか、旨みを感じない味噌ばかりです。ここは日本ではないのだから、味噌が手に入るだけでも感謝、といったところでしょうか。
 さてさて、今日はいったい何を晩御飯に作ろうかな。

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