ぼくは どこへもあそびに行くとこがない    ぼくはみんなから : 宮沢賢治 まるで狐のように見えるんだ 「銀河鉄道の夜」


僕は7年前くらいから日記を付けています。とはいえ日記というには、僕や誰かが何をどうした、 っていうような記録的要素に欠けるところが多いようです。 僕は今現在医者に名付けられた病歴を客観的に並べたなら、抑鬱性神経症、鬱病、自律神経失調症、 弱い心疾患、胃弱、ぜーんぶ心因的なもの。先天的、後天的にも、原因不明かつ致命性のない病癖の 虜です。 僕は記憶のある物心ついた時分から、どこか誰彼とも違っているというような感じがいつもして いて、それは誰彼に話して聞かせてもほとんど僕の望む応えは帰って来ず、だから却って「僕の期 待を裏切ることがなかった」のです。 僕はだれかにその期待を裏切って欲しいのかもしれません。僕の書く日記は日付や時刻こそ書いて あるけれど、それらはまったくその刹那であった必要のないものがほとんどだと思います。青年が書 いたのに少年のようであったり晩年のひとのようであったり。時間の軸というものにあまり頓着しな い性質を持って生まれたのかもしれません。時間という地面に、地に足がついていないとでもいうの でしょうか。 そんな僕の付けている日記を振り返りつつまた困難の上塗りとも解決の糸口を見つけようともしな がら、ぼく自身の過去を「傍観」しぼく自身も読者となり「客観的」に振り返ってみようと思って メルマガを発行しようと思いました。見せ物を見る目でない、そんな目で読んでいただける方、 お返事もお待ちしています。 [自己紹介など] はじめまして。Kirleという狐です。「きりる」と呼んでください。オスです。 「コン」というのはニックネームです。きつねだから、コン。変なのーです。 (キツネはコンなんて鳴かないのです。中国のニンゲンがアルヨなんて言わないのと同じ。) 年齢不詳ですが、ひとの年齢に換算すると、まあ27歳といったところでしょうか。 人間を化かして人間になりすましての生活に迷いを感じ始めている狐です。 Stray Fox というところでしょうか。ぶっきらぼうな物言いしかできない不器用者です。 どういう趣旨でこのページをつくりました・・・という説明は、うまくできそうもありません。 ぼくはもともと7回前の冬くらい前から日記を書いていて、決して誰にも見せることがなかった。 ぼくは4回くらい前の春からメンタルクリニックに通ったりしています。 ぼくはとてもひとりでは生きて行かれないのに、ひとに自分の苦しみやなにかを訴えることが どうしてもできず、大丈夫?できる?やれる?と聞かれると「はい」と答えてしまっている。 そうして自分の首を絞めている。なんだか罪滅ぼしをしているように。 結果的に見て、僕はを育ててくれた家族をずっとずっと壊してきたような気がします。 僕と家族、どちらが先に壊れ始めてきたのかはよくわからないけれど、 いつしか父は鬱病、弟は鬱と家庭内暴力と自殺未遂。弟を壊したのは僕で、父を壊したのは 弟のまき散らした破片でしょう。弟と歳は2つしか違わず、小・中・高といつも同じ学校で 過ごす時期があったことは、学年が違ってもとても厭だった。自分が自分のクラスで受けていた 仕打ちを下校途中で弟に見られてからは、弟と比べられること、もしかしたら弟さえも僕を 屁とも思わず恐れず虐げるようになるかも知れないという恐怖、それに伴い周りの僕を見る目が 一変してだれも僕に最低限の礼儀や敬意をはらわなくなるのではないのかという不安。 僕は弟を壊して、僕自身が致命傷を負わないようにしてきたみたいだ。僕には僕の言い分がある のだけれど、やっぱりそれも、なにか盗人猛々しいような気がして、誰にも言えずに来ました。 いつも「自分が悪いのだから、自業自得」と苦しくても、苦しいと訴えることを出来ずに来ました。 その結果、僕は自分が今本当に苦しいのかどうなのかがよくわからなくなってしまいました。 我慢しようとおもえば何処までも我慢できてしまうような気がして。これは罰だから辛くても 我慢しなければいけないと思ったりして。 とはいえ、こんな話はどこにでもあることかもしれません。 それにこれは「ぼく自身の」言い分に過ぎないし、ほかのひとからしたらとんでもない不忠かもしれない。 僕が不安に思うのは、成人しその家族から離れたところで自活し、会社という組織に入り 一応一個人として同期や先輩後輩に接することになってからも、僕はこういう重苦しい性格、 対人関係への恐怖をいつまでたっても拭いきれないことに気付いたからです。 「僕は鬱病です。同じ悩みを抱えた方、励まし合いながら共に*んばっていきましょう。」 なんていうカミングアウトができない。恥ずかしいとか世間体を気にするところもあるのだけれど、 自分が何者であるというID、自分があるカテゴリに属しているという確信が持てない。 僕は鬱病なんかじゃなくて、もっと根本的で救いようがない別の欠落者のような気がしてこわい。 僕には変身願望というか、なにか別のものになることによって別の考えを出来るように空想する 癖があります。その空想から覚めたときには、つらい罪悪感に苛まされますが、僕にはひとりでいて このように時間を空費することが必要らしいのです。安易な現実逃避ですが、後々の副作用よりも 即効性のある方法で今を楽になりたいのです。 変身願望、描写...etc. こういうことについて妄想を語ることは、とても恥ずかしいことです。それにどうせなら僕に近い 思考を持った人たちと、専門のサイトで真面目に学術的に議論をしてみたいのが本当なのですが そのような勇気?もなくここにただ僕以外には意味不明の曼陀羅のように展開してみるのがやっとです。 (多くは携帯から自分のメールアドレス宛に、思いついたときに書き殴ったものです。) これ以上書いてもわかりにくくなってしまいそうです。要するに僕は、今まで書き続けた日記を いつまで書き続けてもよくていつ終わってもいい遺書として、Webページ上で公開したいと思った のです。ひとりでもふたりでもいいから、いつか僕が死んだなら、何らかの方法で誰かに僕のそれ までについて知って欲しいと思ったのです。僕はまだ、死にたくないよ。全く同じでなくとも、 近い悩みを持っている人といつか繋がりをもって行けたらと思ってこのページをつくっていきたいです。 僕は、キツネに出会った何人かのひとの本を読んでみた。 そらいろのたねのきつね(作者不詳「そらいろのたね」) 表題ジョバンニの自称狐(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」)、 雪渡りの狐たち(宮沢賢治「雪渡り」) そして、 星の王子様の狐(サン・テグジュペリ「星の王子様」) かれらに出会ったひとたちの言う言葉は、僕にはすごくよくわかった。 僕は僕の言葉をわかるもう少したくさんのひとたちと知り合いたいな。 僕にはひとの言葉がだいたいはわかりますが、ひとには僕の言葉がわからないことがあるかもしれません。 そのときはおたよりください。お返事はできるだけ書きます。 著作権の消滅した名書名文を交え、できるだけわかることばで。 2002.08.06(Wed)
孤狐日記 〜Stray Fox〜 (マガジンID:0000095670)

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