郵趣品に見る『ブラック・ジャック』


 『ブラック・ジャック』は『鉄腕アトム』と並び手塚治虫の人気キャラクターであるが、郵趣(※1)品は意外と少ない。

 『ブラック・ジャック』が郵趣品に初めて登場したのは1997年1月28日発行の戦後メモリアルシリーズ第5集(※2)記念切手である。この記念切手は「手塚治虫とキャラクター」と「自画像とアトム」の2枚からなる。あまりの人気のためすぐに完売となり、1998年5月18日発行の特製切手帳「戦後メモリアルアルバム」にはオーダー・キャンセル(※3)が使用されたといういわくつきの切手である。

戦後メモリアルシリーズ第5集

オーダー・キャンセル

 また、同日東京・豊島郵便局ではこの切手の発行を記念した小型印(※4)が使用された。この小型印の図案に選ばれたのが『ブラック・ジャック』である。1997年4月、この小型印は記念切手とともに財団法人日本郵趣協会(※5)の記念品としてふみカード(※6)の図案に再登場する。

小型印

ふみカード

 約1年後の1998年2月2日、「手塚治虫コレクション」として『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『火の鳥』とともに近畿郵政局管内(※7)発売の絵入りはがき(※8)に登場。この絵入りはがきは1998年7月28日に東海郵政局管内(※9)でも発売されるが料額印面(※10)及びタトウ(※11)に違いがある。近畿版の料額印面は「富士山」であるが東海版は「四季の花」。タトウにおいては東海版にのみ『ブラック・ジャック』が使用されている。

絵入りはがき

近畿版のタトウ

東海版のタトウ

近畿版の料額印面

東海版の料額印面

 1998年6月頃、アフリカのマリ共和国で『鉄腕アトム』『海のトリトン』『火の鳥』『ブラック・ジャック』『リボンの騎士』『ジャングル大帝』の6種を1シートに収めた切手が発行されている。

 私としては、郵趣品にもっともっと『ブラック・ジャック』が登場するのを期待しているのだが・・・。


※1 郵便切手と切手に関係のあるものを集める趣味。フィラテリー。

※2 1996年4月5日発行の第1集より5集にわたり15種が発行された。第5集は手塚治虫のほか、石原裕次郎と美空ひばりが図案となった。

※3 注文消。未使用切手に消印を押した使用済切手を郵政当局があらかじめ作ったもの。

※4 小型スタンプとも呼ばれ、地域的な行事などの際使用される絵入りの消印。全国的な行事の際使用される特印よりひとまわり小さいのでこの名がある。

※5 日本最大の切手収集家の団体。機関誌「郵趣」を発行している。

※6 切手・はがき等の購入に利用できるプリペイドカード。

※7 大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、和歌山県。

※8 日本の地方郵政局が観光地の風景やイラストなどを描いた絵はがきを印面つきで額面より20円増しで販売しているもの。

※9 愛知県、岐阜県、静岡県、三重県。

※10 郵便料金の表示されている部分。消印の押される部分。

※11 折りたたむようにしてつつむ紙。この場合ははがきの入っているケースのこと。