| 教育隊とメシ |
| 自衛官になったら、必ず1度は所属する部隊がある。 教育隊 だ。 ここで、自衛官としての資質を身につけるのである。 教育期間は3ヶ月である。 その間は 人間ではない 班長からは 「これから、お前らは 着せ替え人形だ。 制服・戦闘服・体育服 5分で着替えろ!」 と、ハッパをかけられる。 午前6時、自衛隊風に言えば0600(マルロクマルマル) 起床ラッパが鳴ったら 飛び起きて、作業服に着替え点呼である。 もちろん、のろのろ歩いていると 「ばかもーん! 3歩以上は駆け足!」 と怒声が響く。 点呼が終わると、メシである。 本官は、昔から朝食をとるタイプだったのであまり気にならなかったが なかには、起きぬけで食欲がないものいる。 内務班(起居する部屋)で、ぼけーとしていると 「自衛官はメシを食うのも仕事だ!」 メシもだらだら食っていられない。 今度は、内務班の掃除・整頓である。 これも、神経質なくらいチェックが厳しい。 ちょっとでも手を抜くと 「その場に伏せ!」 腕立て伏せである。 しかも、班長が「よし」と言うまで続ける。 こんどは体育服に着替えて、ランニングである。 しかも 「1,2、1、2 ●●中隊ファイト!」 と、大声で怒鳴りながら走る。 休む間もなく、制服に着替え 今度は0800の国旗掲揚である。 気をつけの号音(ラッパ)のあと、厳かに君が代が流れる。 掲揚される国旗に対し敬礼を実施する。 朝礼では中隊長が壇上に立ち 「課業始め!」 の命令で、本来の課業が始まる。 つまり、いままでのは 課外教育 なのである。 とにかく教育隊という所は時間が無い。 だから、メシも当然早くなる。 本官は、早メシの素質はあったのだが 教育隊で一気に加速した。 普通の定食なら、1人では5分以内に食ってしまう。 困るのが数少ないデートのときだ。 概して、女性は食が遅い。 こちらも、そのペースに合わせるのだが ああああ、もう! と、心の中ではイラついている。 フランス料理なんて、最悪だね。 もったいぶらないで 一気に出せや! と思ってしまう。 もう1つ困ったのが入院したとき。 本官は、ちゃっちゃとメシを食い終わるが 他の病人はそうじゃない たまに、食堂の掃除当番になったら (注:精神科というところは、患者が雑役をする。) さっさと食え! と、心で叫ぶ。 今、一人暮らしで、食事もできあいのものが多い。 誰にも気がね無く、ガツガツ食う。 そして一服。 本官の食事は、この一服のためにあるようなものだ。 食事よりタバコが美味い おかげで、微妙にダイエットしている。 |