ここでは、心に残った一言について、書いていきたいと思います。
以下の文章は、あくまで,「私個人」の意見です。
多少文章が堅苦しい所もありますが、私は、おちゃらけた、妖怪食っちゃ寝です(笑)
・・・が、他の看護婦の方は、この限りではありませんので、ご安心を。

「送るなよ」

これは、私の友人が、元旦の夜勤入り直前に、
掛けてくれた言葉です。
年末年始って、どうして生き急ぐ人が多いんだろう。
そう思わずにはいられないくらい、
実際、年末年始に見送る人が多いです。
皮肉にも・・・今年も、そうでした。
モニターを見つつ、ただ、その瞬間だけを、待つ。
それは、私達にとって、やり切れない瞬間、でもあるわけです。
人の価値は、自分の為に、どれだけの人が泣いてくれるかにある、
と聞いた事が、あります。
でも、私達は、泣かない・・・泣けないんですね。
泣くのは、最後。
最善を尽くす事が、先決なんですね。
学生時代の頃、私は、人の死を「あっけない」と感じていました。
実際に仕事に就いてみて、改めて知ったのですが、
ベッドサイドでの会話や、心の中での葛藤が・・・
その人だけの、歴史が、ドラマがあったんですよね。
それを知って、今更ながらに、責任の重大さに気付かされた私でした。
これからは、今まで以上に、
人間の生死に関わる事を、謙虚に受け止め、一人の看護婦として・・・
人間として、どう在るべきかを考えていかなければならない、と思っています。
・・・・出会いは、別れの始まりなのかもしれません。
けれど、例え、悲しい結果に終わるとしても、出会いがなければ、
私は、今の私では有り得なかったでしょう。
思い出を大切に、全ての出会いに感謝し、
今の気持ちをいつまでも忘れず、
前向きにいたいと思っています。
私は、その人達との思い出と、いつも共にあるのだから。

そのくせ、外で声掛けられても、気付かなかったりする、
おちゃめで、悪魔な私です(笑)

「恨んでも良いよ」

私は、以前より金縛りに遭っては、夜中に起こされる、
そんな日々を送っています。
特に、病院に足を向けて寝た日などは、大変です。
まあ、仕事柄、恨まれても仕方ない事もあるのだから、
今更、なんですけどね。
仕事をしていて思うんですけど、
最近の処置って苦痛を伴う事が、多いんですよね。
大切な処置だって解っていても、それでも我慢出来ない事が、あります。
時に、激痛を伴う処置であったり、
羞恥心を伴う処置だったりするわけです。
見ている私の方が、辛くなります。
この間、私の後輩が患者さんに「恨むよ!」と言われていました。
この時彼女は、ただ一言「・・・恨んでも良いよ」と、言ったんですね。
・・・そうなんです。
恨んで楽になれるのなら、こんなに嬉しい事は、ありません。
辛いのが解るだけに、ハッとした一瞬でした。
私の同僚も「あの患者さん、他の人の事、覚えてなくても、
私達の事だけは・・・覚えて、やっぱり恨んでいるだろうね」と一言、呟きました。
私達は、よく「白衣の天使」と言われますが、時に、悪魔になるのでしょう。
・・・それでも。
どんなに恨まれても良いから、もう一度元気になって欲しい。
もう一度、心から笑って欲しい。
やはり、そう願わずには、いられません。

「誰かを愛するという事」

恋を知らない私には、解らなかった気持ち。
私には、まだ愛を語る資格なんて、ないのかもしれない。
けれど、私は信じたい。
たとえ共に過ごせなくても、ただ、相手の幸せを祈る気持ち、
それもまた、ひとつの愛、なのかもしれない・・・と。
細く儚く、ゆるやかに・・・
けれども、決して途切れる事なく、芽生え、育っていた、
透明で暖かな感情。

・・・ありがとう。

私は今、心から感謝したい。
こんな気持ちになれた事を。
そして、誰かの為に祈る喜びを知った事に。

・・・本当に大切なモノは、いつだってひとつ。

もう、失ってからは気付きたくない。
そして、間違える事なく選びたい。
・・・今度は、私自身が幸せになる為に。
いつか・・・そう、きっと必ず。

誰かを好きになる気持ち・・・。
それは、とても素敵なことだと、私は思います。
それだけで、女の子は、綺麗になり、
優しく、時に、誰よりも強くなると思うからです。
もちろん、戸惑い、脆く崩れそうな時もあるでしょう。
また、時に、誰かを傷つけてしまう事もあるかもしれません。
それでも、誰かに恋せずにはいられない・・・
そんな弱くて強い女のコを、本当に可愛いと思います。
頑張れ、女のコ!
・・・そして、私。  

「独りぼっち・・・」

人は、生まれ、病に倒れ、老い、やがて土に還る。

・・・あなたは、孤独を知っていますか?
苦しい息遣いの中・・・暗闇に唯1人。
どんなにもがいても、愛する人の言葉は遠く、
手を差し出しても、
それに応える優しい手は、届かなくて。
生きる為の、いつ終わるとも知れない孤独な戦い。
冷たく、じっとりと汗ばんだ、手。
苦しげな、切ない瞳。
誰よりも救われたいのに、
容赦なく襲ってくる、苦痛と現実・・・。
人間である以上、避けられない「死」
誰もが辿り着く、人生で最初で最期の、場所。
・・・・死は、全てからの「開放」なのかもしれない・・・。

私には、患者さんが亡くなった後、必ずしている事があります。
それは、入院中に、その方が滞在していた部屋を訪れて
「お疲れ様でした」と言葉を掛けることです。
なんてことない、ただの一言かもしれないのですが、
どうしても、言わずにはいられない・・・私なのです。