明日のためにその1!
文芸部の人に喧嘩を売ってみよう♪
新しくできた部誌が部室においてあるとのことで、俺は休みにもかかわらず学校に行くことにした。文芸部員としてはやはり気になるものなのだ。とにかく他の人の作品の出来具合が気になる。自分のはそこそこわかっているからだ。あとは感想を述べてもらうときに見つめなおせばいい。
思い出すあの修羅場の日々……〆切2日前から徹夜だった。夜のほうが頭が働くので、わざと昼16時まで寝て夜21時ごろから書き始め、23時になるとテレホーダイの誘惑と戦ってコンピュータはネットにはつながずに頑張ろうとし、それでも誘惑に負けて結局3時までチャットにはまり、ヤバイと思って朝の8時ごろまで原稿を書く。もっとも、その8時までの間にTRPGのキャラを作ったり、ついつい録画してあったプロレスを見たり、コンビ二までふらっとでかけてマガジンみつけてはじめの一歩だけ立ち読みして「デンプシーロールはカウンターに弱いのかあぁっ」などと驚いたりしたので実際には濃度は薄いのだが、頑張るには頑張った(締め切り前日は流石にその余裕はなかったが)。で、8時に寝たら次の昼16時に起きるのである。学校がない長期休暇だからこそできる手段だった。
その結果、俺の黄金の右腕が書き上げた作品が部誌にのるのである(キーボードで書くから右腕関係ない、とゆー突っ込み禁止)。
学校までのスクールバスの停留所で時間を見たら10分待ちで、「そんな時間待ってられるかっ!!」と一気に自転車で20分かけて学校へ行き(学校までバスで5分でいけるのだが)、ついたころには2月にもかかわらず汗をかいていた俺もちょっと好き♪
部室には休日だというのに学校にきている奇特な人々がいた。
「ちわーっす」
元気よく俺は入ったが、あまり返事はなかったりする。そういえばこのことが問題になってたよねえ……俺が新入部員のとき、部室に入って挨拶しても先輩方はカードゲームやって「……?何だ、新入部員か」って感じでチラッと見てそれだけで終わるの。そりゃ怖いっスよ〜ピュアな新入部員に敷居高いっス〜。来年は大丈夫なんかね。
「あら、おはよう」
唯一声をまともにかけてくれたのは1年生の宮田さんだ。この人にあったときは、ロマーンスの神様どーもありがとお〜♪と思わず歌ってしまったほど笑顔も素敵真顔も素敵サンだ(BGM:ロマンスの神様/広瀬香美)
「あ、おはよう」
さりげなく挨拶してさりげなく他人の荷物どかしてさりげなく人を押しやってさりげなく隣に座る俺もセコイ。
偽活字中毒(気が乗ったときのみ活字を読まないと気がすまなくなる中毒症)で、部内で部誌に乗せた各人の意見交換の場に部誌を読まずに臨むことのある俺では流石に部室で全部読む気にはならないので、この場では読みやすいものだけ読んでいく。
ずばり、「あとがき」。
あとがきは各人が書きたいことを書く貴重なスペースだ。そこは何をかいてもよろしいとゆーすばらしいスペースだ。もっとも、自分のP.Nを記載するので「先輩のバーカ」とかは流石に書けないわけだが。いや、書ける。書けるが、不思議な力がいつも書くなと命令する……俺も電波人の仲間入り?
それはともかく、あとがきはイラストが書いてあったりウケ狙いでいろいろ書いてあったりするので面白かったりもする。読みやすいし。
そこで俺は見つけてはならないキーワードを見つけてしまった。
「手抜き」
このキーワードだけは見てはいけなかった……範馬刃牙のごとく、俺の中の鬼の部分が勝手にうごめくのを感じる。このから〜だ〜が〜 うばわ〜れてく〜♪(BGM:浸食 lose
control/L'Arc〜en〜Ciel)
個人的に、「手抜き」という言葉が大嫌いだ。
CG系ページでよく「このイラスト手抜きですー(汗)」だなんて書いてあるが、あーゆーのは許せない。
手抜きならページにアップするなよ。
それとも何か?「自分は手抜きでもこれだけ上手なイラストがかけるんだよー」といいたげに全力でイラストかいてるのか?
あるいは「手抜きって書いておけば、俺のイラストが下手でも誤魔化せるだろ、へっへっへ」ぐらいに思っているのか?
どっちにしろ見下げた根性だ。もっとも、本当の意味で手抜きして作った作品も考えモノだが。
さらにひどいのは、CG系ページでよくある「贈り物」。ここでまで「手抜き」の言葉を使うか?!
じゃあなにさ、アンタは人に物を贈るときに手抜きして作ったもの送るわけかね?嘘でもいいから手抜きだなんていうなよ。俺だったらそんなもん、もらった方が複雑な気分になっちまう。
そして文芸部でもそういうことはある。
俺が読んでいる、部誌だ。
年に2度しかない舞台において、文芸部員は手抜きをするのである。
あとがきによく見られる文章。
「締め切りまで時間がなくって手抜きになったったっスー」
「次は手抜きじゃないのにします」
……アンタらアホか?
時間がない?〆切を3日とか4日とか前に告げられた漫画家じゃあるまいし。どうせ時間が合っても手を抜くことには変わらない人種だ。
んで、次?次っていつさ?俺はいつも、とあるCMを思い出す。
「♪ダーイエットは明日からー
♪ダーイエットは明日からー」
「あなたの明日はいつですか?」
どうせ明日を延々と引き伸ばし、太っていく豚のような人種なのだろーか……俺?俺はいーの。ダイエットしなくても太らないから。食べても食べても太りませーん。
まあそーゆー人はきっと、毎回部誌の後書きに「次こそはっ!」と悪の幹部のよーな言い訳を残してるんだろーね。そして正義の味方にライダーキックくらってやられるのだ。
悪の大ボスもそろそろそんなやつ、クビにしてしまいなさい。
この「浸食」モードの俺様に怖いものはない。たとえ先輩だろうが同級生だろうが後輩だろうが(1年生だからいないけど)俺は容赦せずに毒舌を叩き込むことが可能である。
「おいおい先輩サマ、また手抜きですか〜?いったいいつになったら本気というものを見せてくれるんスかね〜」
「あらら、君また手抜きですか〜?前も手抜きゆーてましたねえ」
「ん〜今からそれじゃあ将来性ないよ、チミ。先輩の悪いとこ見習っちゃあね〜」
くそ〜なんか無意味に(とゆーか理不尽に)腹立ってきた。
押さえきれない〜怒り〜 拳を〜握れ〜♪(BGM:TEKKENU/Sex
Machinguns)
しかし、この「浸食」モードの俺も可愛らしいところがあり、先輩や同級生や後輩の前に行くととたんに姿を消してくれるのである。で、小心者の俺にはとてもそんなこと言えないのでいつも心の奥の鍵をかけた宝石箱にそっとしまっておくポエムな俺もいたりするのである。
そう、そんなこと直接口では言えん!
ましてや部誌と言う場を使ってバスよりも自転車な体力馬鹿な俺にそっくりな主人公使って学校を舞台にして部誌を取りにいくところから始まるそのよーなテーマの作品を発表することなどっ!!
「あ、あの……」
宮田さんは暴走しかけている俺に少し前から声をかけていたらしい。
「え?あ、はい?」
例のごとく、「浸食」モードの俺は消え去って普通の俺が降臨した。
「私の読んでくれた?時間がなくて手抜きになっちゃったから少し心配なんだけど……」
「ん?そうでもないんじゃない?手抜きでこれだけ書けるんだったらすごいと思うよ」
読んでもないのに俺はロクでもないことを口にする。「手抜き」のキーワードにはしっかり反応したのだが知ったことではない。
「あ、よかった。ちょっと不安だったの〜」
この笑顔たまらんね〜とまた見とれてしまった俺。いかんいかん!彼女は自ら手抜きであることを告げたのだ!ここは鬼になって……無理だ……
あの笑顔の前では俺の武器は一切通用しない……俺ってこんなに駄目駄目な人間だったのか……
……いいんだいいんだ……こんなオイラもちょっと好き♪
後書き
今回は……既に小説じゃない(笑)
最初に言っておきます。この話はフィクションです。半分ぐらい。
これは文芸部に提出するための作品です。それを頭に入れて読むと、いろんな意味で俺が無茶をしているのがわかるかと思います(笑)また、提出用ですので校正はマジでありがたいです。お願いします。感想は難しいと思います、結構。それよりは主人公の愚痴に対する意見や突っ込みのほうが簡単かな?特にインチキバーン君、君にはいろいろあるだろう、君には(笑)
今回、本当は主人公の愚痴の部分だけを論文にして提出するつもりでした。しかし文芸部の「小説ゼミ」という場所に拾われている以上は小説にせねばならんのですよ。そういった意味で結構無理した部分があります。一番よくわかったのは……俺はギャグに向いてない(笑)論文を先に書いて主人公の台詞として切り貼り、途中途中で色々と手を加えて小説にしていくという作業を繰り返したのですが、そこでギャグにするか、シリアスにするかという選択肢があったのです。で、主人公をあまりにも精錬潔白にすると説得力がなくなる(俺がモデルだし)わけで、敢えて意思の弱い主人公にして暴走するのは妄想だけにしたのですが、これが失敗かも(汗)もっとも、シリアスタッチだとマジで困ったちゃんな小説になってしまうわけですが。
まあこの作品を出すことでまた文芸部内で何か言われるだろーな(デビュー作がアレだし、なぜか俺の名前だけ知ってる先輩いたし、感想でかなり叩かれたりしたし)。もうしょうがないですな。でも出す!いまさらほかのも書けぬ!(嘘。8割方終わった別作品があるけどやっぱやめ。この作品ばっかりは文芸部員全員に読ませないと意味がない)
つーわけで鋭く暖かい応援罵声感想意見校正突っ込みヨロシク!