演劇集団円公演
「永遠 PartU 彼女と彼」
まえがき
○この舞台は、昨年に上演された「永遠 Part1」の
続編に当たりPart1同様岸田今日子さん演じる吸血鬼が
主人公のお話です。今回は、この吸血鬼に恋する
僧侶役として渡辺謙さんが出演されています。
渡辺謙さんは演劇集団円に所属されている俳優で、
舞台出演は今回が13年ぶりになられます。
○普段は舞台など全く見ない(今まで舞台を見たのも一度だけ)
のですが、今回は何と言っても渡辺謙さんの13年ぶりの
舞台だということが大きな理由で見ることとしました。
舞台がはじまるまで
○僕が鑑賞する舞台は、7月6日(金)の14時からの公演です。
場所は新神戸オリエンタル劇場という所です。
神戸の中心からちょっとはずれた新幹線の新神戸駅のお隣。
三ノ宮には11時半過ぎに到着して、まだまだ時間があるので
三ノ宮駅前のジュンク堂書店を冷やかして、軽く食事を
済ませてから地下鉄で新神戸へと向かいました。
○到着後、早速劇場の位置を確認。
新神戸オリエンタルホテルが入っている高層ビルの二階に
劇場の入り口がありました。開場は13時ですが、
上の階で食事を済ませたり店を冷やかしている内に
13時半近くなっていましたので劇場に入りました。
入り口近くには、演劇集団円の演出家・山本健翔さんが
立っておられたので軽く会釈をして入場。
それと、同じく入り口近くには記者会見のビデオが
放送されていて渡辺謙さん、岸田今日子さんが
お話をされていましたが音量が小さめでほとんど
音が聞こえなかったのが残念でした。
あと、「御家人斬九郎」を製作している
(株)映像京都からも花束が届けられていました。
○さて劇場は定員が七百人弱というまずまずの大きさで、
僕の座席は、1階H列10番という結構前の方です。
大体、前から数えて10列目くらいで、
位置としては少し左寄りですがまずまずの場所と言えます。
で、あとはのんびり開演を待ちますがロビーの様子も。
ロビーでは物販が行われていまして、今回の公演の
パンフレット(一部500円也)が売られていました。
内容は、出演者の顔とお名前、それに数人の評論、
あと演劇集団円の劇団員の名簿(と言ってもお名前だけ)が
載っていました。ただ、個人的にはあんまり魅力を
感じなかったのでこれはパス。
○あと売られていたのは演出家の山本さんが書かれた
「俳優になるには」という本で、冒頭に渡辺謙さんのことが
書かれていまして、珍しい研究所時代の写真が載っている、
という宣伝文句につられて購入。渡辺謙さんに関する
記述は結構深い内容であり、また「永遠 Part1」のこと、
岸田今日子さんへのインタビューもあり値段は
ちと高いですけど内容は結構充実していました。
他に「テアトロ」という演劇関係の雑誌が売られていて
この本には今回の公演の脚本(というか台詞集)が
載っている様ですが興味がないので同じくパス。
公演
○さて14時になりましていよいよ開演です。
今回は、渡辺謙さん演じる僧侶が岸田今日子さん演じる
吸血鬼に禁断の恋物語です。
○冒頭、僧侶と吸血鬼の出会いから始まります。
ちなみに場所としてはかなりいい所で、役者さんの表情まで
はっきりと見ることができました。感謝。
岸田今日子さん演じる吸血鬼が登場し、
続いて渡辺謙さん演じる僧侶も登場。
愛する僧侶に自分と同じ苦しみを味あわせたくない、と
願う吸血鬼と吸血鬼に血を吸われて彼女と同じ種族に
なりたいと願う僧侶。この二人の葛藤が物語の柱になります。
ともに一緒になりたいと願う二人は、やがていつまでも
一緒にいられる方法を見つけてそれを実行します。
○なんか粗筋だけだとあれなので個々の役者さんに。
まずは僧侶役の渡辺謙さん。吸血鬼に愛を求める
(ちと表現が変ですが)場面では、
激しい情熱を感じされる演技を見せてくれました。
台詞はメリハリが効いていて、大きな声を出す場面では、
声だけではなく全身で演技をしておられました。
這っていく所や吸血鬼に迫る所などは素晴らしい演技でした。
また、吸血鬼のことを忘れようとして一心に般若心経を
唱える場面では、違和感なく素晴らしい読経を
披露してくれました。
とにかく、一つ一つの動作に存在感の感じられる演技でした。
何も台詞がない場面でも表情が何とも言えず良いものです。
ネタバレですが、最後の吸血鬼を食べる場面は台詞とともに
何とも言い難い迫力を感じることができました。
○で続いては吸血鬼役の岸田今日子さん。
一番感心したのは娼婦の時の演技です。
渡辺謙さん演じる僧侶がともに心中した
(と言っても僧侶は死ななかった)相手の娼婦が
吸血鬼そっくりで岸田さんは吸血鬼とともに娼婦の役も
演じておられるのですが、この時の演技が秀逸。
僧侶と言葉を交わす場面では、台詞だけでなく全身が
まるで少女のような演技です。特に台詞などは、
失礼ですが70歳の方が演じているとは思えないほど。
娼婦の僧侶に対する若々しい愛情を、台詞のふしぶしから
感じることができました。
○で本来の吸血鬼役ですが、こちらも秀逸。
愛してはいるけど、自分と同じ苦しみを味わって欲しくない、
という難しい感情を巧みに表現されていたと思います。
初日パーティー
○で、公演自体は15時45分くらいに終了しました。
が今日はこの劇場での初日なので、劇場主催で
初日パーティーが公演後に開催されました。
これはこの劇場の「シアターメイト」というクラブの
会員用の企画で、僕は運良く入場券を手に入れることが
できたので公演同様楽しみにしていました。
○で20分少々本屋などを冷やかして、16時10分頃に
劇場に戻ってみますと入り口が開いていたので入場。
場所はこの劇場のロビーで、所々にテーブルが置かれて
その上にビールとか軽いおつまみが置かれていました。
ロビー(と言っても大して広くない)の真ん中辺りには、
既に渡辺謙さんと岸田今日子さんがおられて、
その他の役者さんや照明等裏方の皆さんも来ておられました。
気の早い方はもう渡辺さんや岸田さんと一緒に
記念撮影をしていましたがこちらはカメラもないので
後ろの方から眺めていました。
○で定刻通り16時15分からパーティーが始まりました。
まずはこの劇場の支配人さんだかがマイクを握られ、
多数の応募の中からわずか30人だけを選んだことが
述べられました。まあ、ロビー自体がさして広い無い、
ということもあるのでしょうが人数としてはまずまず。
ただ、これに役者さんやスタッフの方が20人近く、
それと劇場の職員の方が若干名おられましてので
実際には60人近い人がおられた様に思います。
○さて皆さんで乾杯した後は(僕はビールだめなので烏龍茶で)
歓談の時間となりました。歓談と言っても各々ご自由に、
という訳ですがやはり渡辺さん、岸田さんのご両人の所に
人が集まっていました。一緒に写真を撮ってもらったり、
サインを貰ったりお話をしたりと思い思いの時間を
過ごしておられましたがパーティーの時間が
5時までということなので何もしないのも勿体無い訳です。
僕はカメラは持っていないので岸田さん、渡辺さんに
サインを頂くことに決めました。幸い、暇つぶしにと
持ってきた「実録テレビ時代劇史」という本が
あったのでこれにサインして貰うことにしました。
記念にもなりますし。
○行列(と言っても二人か三人ですが)に並んで、
順番が来て岸田さんに軽く会釈をした所で、
今度は演出の山本さんがマイクを握られ一時中断。
渡辺さん、岸田さんともに軽く話された後、
山本さんが役者さんや裏方さんのご紹介をされました。
渡辺さんは関西でも上演して欲しいというファンレターが
多く来た、という話をされました。
○でこのすぐ後に、別の方が岸田さんと記念撮影を
された後に岸田さんとお話することができました。
「御家人斬九郎」でファンになったことや岸田さん
演じる麻佐女さまの出番を楽しみにしていることをお話し、
本の最初のページにサインをして頂きました。
僕の名前と、岸田さんのサインそれに
今日の日付を書き入れてくださいましたが、
日付を書くとき「今日何日だっけ?」と尋ねられ、
天然ボケ(?)を披露してくださいました。
○次は渡辺謙さんの所へ。
同じく「御家人斬九郎」でファンになったことを告げて
本にサイン頂き、また時間としては後の方だったので
数分間お話することができましたので、「御家人斬九郎」や
「池袋ウエストゲートパーク」「スペーストラベラーズ」
のことについてお話ししました。
渡辺謙さんは、主に今後のお仕事の事を話してくれました。
10月から始まる現代ドラマのこと、御家人斬九郎は
多分10月から放送ということ、それと最終回は
「明日のジョー」のようになること(?)今度の10時間ドラマ
(テレビ東京の正月時代劇)に主演されること、
フジテレビの時代劇スペシャル「御用牙」は
お蔵入りの可能性が高いこと(撮影したのは5年前)
30代の時「白い巨塔」の話があったけれど断ったこと、
今度の現代もののドラマも最初は「白い巨塔」の
企画だったということなど、色々と興味深いお話を
伺うことができました。
○渡辺謙さんは僕のような胡散臭い人間に、
数分間も実に謙虚にお相手をしてくださいました。
あと「御家人斬九郎」の演技で渡辺謙さんの演技が、
胡散臭かったと言うと自分はそんな演技が好きだ、
と仰いました。
○実は「初日パーティー」という言葉から、
ホテルの宴会場の様な所を使って、出演者の
皆さんがステージの上でお話しするようなものを
想像していたので、まさか渡辺さんや岸田さんと
直にお話しすることができるとは思っていませんでした。
また、サインまで頂くことができ記念になりました。
舞台直後でお疲れであるにも関わらず、
実に丁寧に応対して頂いて嬉しかったです。
特に、45分という短い時間の中で渡辺謙さんとは
数分間に渡って直にお話することができたのは
本当に嬉しかったです。
○で最後に軽くまとめ。
渡辺謙さんは「こういう人になりたいなぁ」という
ある種理想の方で、岸田今日子さんは本当に不思議な方、
なんか年齢不詳な所がありお二方とも魅力的な方でした。