2日ぶりの日記だった。結局日記なんか書けるチャンスがなかった。最近は僕がPCに
むかうと決まってモニターをのぞきこんでくる。どこで聞いたのかネット恋愛の事を僕に
話していた。
「ネット恋愛ってなにがたのしいんだろうね。」
楽しいと言うより切ないかも・・。だけどとっても心地よい感覚に襲われる。僕はとりあえず
「さぁ・・・・・」
と言っておいた。
土曜日は結局酒に飲まれ昼近くまでねてたな。電話が鳴っておこされた。僕を起こしたのは
地元の女友達だった。話の内容は会社、自宅で盗聴されているらしい、それでとても悩んでいるので
どうすればいい??なんて事だった。
盗聴・・・・・・そんな事してるヤツがいたんか。この身近に・・犯人はその会社の人らしいが。おどろくのは
自宅まで盗聴されている事だ。
「オマエ、なんか会社からもらったものないか最近。」
「えっ・・・パソコンくれたよ。ちょっと古いっていってたけど」
パソコン?!・・・・・・・くさい。非常にくさい。
「中開けてみ、もしかしたらなんか付いてるかもしれない」
彼女はとってもおどろいていた。そりゃそうだ。なかなか思いつかない。だけど確信はない。あくまで僕の
推測にすぎない。
僕はとりあえずアドバイスだけして、実家に走った。そして彼女を車に乗せ、彼女の友達と一緒にカラオケに
言った。僕の歌うB’Zはかなり評判がよかった。しかし、他の歌もうたわせろよ。まったく年上だから何もいえんが。
そして、深夜、僕の住む町へと戻ってきた。
日曜日はほとんど部屋で一日をすごす事になった。
そして今・・・・・
完全に佳江切れだ・・・。声がききたくってしょうがない。月曜の朝、バスで彼女を送っていく時に
「ねぇ、佳江って誰?」
「え・・。友達・・・」
え????どういう事???なんで名前知ってる???はぁ??
8月3日 (火) 晴れすぎ
この僕にすごい幸せが訪れた。
時は夜、僕は会社の帰りに先輩がお客さんからもらったという、ビアパーティの無料券で
ちょっと飲みにいってきた。
会場ではなにやら抽選会をやっていた。人は大きい会館に1000人近く・・・・そのほとんどが僕の
お客さんだった。
「さぁー、テレホンカードの当たった方は!・・・・・・・・455番のかたぁ!!」
「・・・・・・・・あ・。これ番号書いてある。」
僕の番号は540番。だけど、何も感じなかった。僕はいつもはずればかり。宝くじだって一度も当たった事
ないし、今まで当たった事なんて、少年ジャンプに応募したドラクエノートが当たったくらいだ。
僕は、ビール片手に先輩と話をしていた。できるかぎり周りをみない様にしていた。だって周りはお客様ばかり・。
「さぁてよいよ次は現金つかみ取りの抽選です!!!!」
オオオオオーーーーーーー!!!!!
会場がざわめいていた。僕は券をもう一度みた。そこには、「現金つかみどり大選会!!」とかかれていた。
どうやらこのパーティのメインイベントらしい・・。僕はふとビールを飲む。
「当たる方はなんと、たったの2名です!!!!」
2名・・・・会場がブーイングを出す。そりゃそうだ。こんだけ人がいるのにたった2名ではリアリティがなさすぎる。
むろん僕もなにも考えなかった。ただ先輩の話を聞いているだけ。
「さぁー・・・・・・・・・・・・ハイッ!!!! はじめの方は・・・・・・・・」
「500番台の方です!!」
あ・・僕もだ。しかし500番台といっても100人もいるではないか。
「・・・・・・・・・・・おお!末尾の数字は・・・・・・・・・・・ゼロです!!」
は?????
僕の数字は540番・・・・・・・・
これで確率は10分の1となった。しかし、僕が当たるはずがない。しかも当たってステージなんかにたちたくはない。
お客さんの中に飲み込まれてしまう。まぁしかしそんなの当たるわけない。
「では、発表します。真ん中の数字は・・・・・・・・・・・・・・・」
ほーら、やっぱりはずれた。僕は自分の心の中で券をにぎりしめながらガックリしてハハハハハって笑ってる自分を
みた。「おしかったですねー」なんて言ってる自分がいる。よぉーし、がっくりきてやる。というか当たらない。
「4番です。540番の方です!!!!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・
時が止まった。まさか・・・・・・ウソだろ。タダ飲みにきただけだぞ、僕は、なんで当たる。まさかぁ・・・・・・・。
僕はもう一度券を見た。
540番・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そこからは緊張していてよく覚えていない。21000円分つかみとったのは覚えている。
そのお金で先輩と豪華な寿司を食べにいった。
怖い・・・・・・・・・・・・僕はすべての運をこんな21000円の為につかいきったんだろうか・・・・。
8月5日 (木) 晴れ
日記が一日飛んでいる。ワケは簡単。僕は昨日の夜このPCの前にいなかったから。
昨日は大変だった。21000円で運を使い切った僕はいまだかつてない仕事の忙しさで
朝から夜まで何も食べずはたらきづくめになった。ホントにまいった。
その夜仕事中に携帯が鳴った。真咲からだった。
「・・・・・・・・・・・・・ひろ」
「ん?どした?」
「・・・・・・・・・・・・・・うっウッ・・・・・クッ・・・・うう・・」
彼女はひどく泣いている。僕は事務所の外にでてワケを聞いた。
真咲のお姉さんの娘が事故にあって病院にいってるって事だった。今、緊急手術中らしい。僕はすぐに理解
できなかった。
「う・・うそだろ。あかりが事故にあったって?」
「おにいさんが・・・・姉ちゃんのダンナさんが怒鳴ってるの!!ああああああ」
パニックになってる・・・・・・・・みんなパニックになってる。
僕は仕事をかたづけてすぐに病院へと車を走らせた。ここからは約一時間30分ほどかかる。一秒でも早く
つくために高速道路を全力で走り続けた。
病院につくと真咲は全力疾走で僕の所に飛び込んできた。ひどい顔になってる。あれから泣き続けてたというのか・。
手術はさきほど終わったらしい。しかしまだICUに入っていて誰も中にはいれない。
「あと10分ほどで逢えるから。成功したから。」
お姉さんがそういった、ダンナさんは・・・・・・。
廊下のイスに腰をかけ下を向いたままだった。僕が近づいていってもそんな音にも動じずピクリとも動かない。
「こんばんは。・・・・・」
それ以上なんていっていいのかわからなかった。ダンナさんは何も反応しなかった。ただ下を向き怒りを沈めている
様にもみえた。
結局ICUに入れたのは11時すぎだった。 あかりは眠っていた。顔に外傷はさほどないようにみうけられる。
真咲はホッとしたのか泣きじゃくっていた。
「今日はここに泊まる・・」
真咲はそういった。僕もできるだけあかりのそばにいてあげようと思い。みんなの弁当やらジュースやらを買いに外にでた。
僕がこの自宅についたのは朝の5時くらいだった。僕は3時間ほどねて会社に出社した。
どうして僕は人の運までつかいはたしてしまったのだろうか。
どうして普通の日記にならないんだろう。こんなのフィクションだってなかなかクサイ事なのに。
でもこれが現実。
8月6日 (金) カミナリ
今日、仕事から帰ってくると佳江から手紙が来ていた。やったぁ、手紙だぁ手紙だぁ。
さっそく中を開けてみた。
「おっ変わった紙の折り方してるな」
さっそく文章を読む。・・・・・・・・・・・・・・ジーン感動・・、こんな字してたんだ。
なにか新しい事を発見したみたいで気持ちがよかった。佳江、元気でがんばってるか。
一緒にプリクラが入っていた。高校生にしては大人びた顔をしてる。
「・・一緒に写ってる男・・・・だれだ?」
答えは前もってきいてた。しっかも2枚も写っている。うち一枚は男の帽子だけちょこっとうつっていた。
ちゃんと男の部分は切ってあった。ヤキモチやいちゃうし、彼女いるくせにワガママだよ。ホント僕。
真咲の実家が大家さんの都合で引っ越しをしなくてはならないらしい。真咲はこれを機会にこっちにきたいと
言い出してきた。
「ねっ、一緒に働いて一緒にがんばろう!」
「うん。そだね。」
内心は違っていた。困る。佳江とのつながりを全て失いそうで怖くなった。電話だって家からできなくなるし、チャットだってダメ、
メールだってチェックするのかもしれない。イヤだよ。
時々、ここが佳江の住む町だったらどれだけいいのだろうと思う。
一緒に街を歩きたい
一緒に手を繋ぎたい。
だけど、真咲と結婚したい。
子供がほしい。
いってる事がおかしい。二人の人が混在している。
仕事つかれた。 泣きたい。 叫びたい!
もうイヤァダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
コンランシテル・・・・・・・コワレタイ。
8月7日 (土) 晴れ
今日は仕事だった。ヒマではあったがプレハブの様な事務所に監禁状態で居ることはラクな事じゃない。
今、頭がイタイ。ガンガンする。あーいってぇー。どしたんだろう。
夜の7時過ぎに真咲を迎えに行く。
誰にもいっていない事だが、最近、対人恐怖症になった。対同世代にとかく恐怖を感じる事が多い。
僕の住む街には海がある。夏だけは観光地になってたくさんの人が押し寄せる。そのなかには
「オマエ。頭よわいんじゃねーの?」なんて言いたくなるようなヤツもたくさん来る。
コンビニでそんなヤツらの近くにいる事がとても苦痛に感じる。一人ならまだいいが、真咲と一緒にいる時には
特に辛い。ヤツらの目が真咲をとらえそして僕を見る。あの瞬間がとてもイヤだった。
彼女ははっきりいってカワイイ。僕は今まで見た目キレイな人と付き合った事が一度もないし、街に出かけても
オレがいる横で彼女がナンパされる事なんか絶対あり得ないようなヤツばかりとつきあってた。だけど真咲は違う。
僕がちょっとでもはなれていると、ときたま変な男が真咲にちょっかいをかけている時があるのだ。僕の姿をみると
そそくさといなくなるのだが、その時の「フッ・・」って僕を見る顔がとっても苦痛だ。
彼女を守っていかなければならないって思う気持ちはあるのだが、たかがコンビニでそんな思いをしたくない。
イヤだ。早く夏、おわんないかな。そんたらこの街も静かになるのに・・・・・。
はっきりいってたくさん人のいる所に居るのは好きじゃない。僕は田舎が好きなのかもしれない。
僕の幸せを奪うバカどもよ。僕は被害妄想ばかり描いてる。たのむから大人になってくれ。
あーーーー部屋にいたい。人、怖い。真咲を閉じこめておきたい。
佳江。きっとこれ読んだらヤキモチ焼くかな。やくよねきっと。佳江には直接、お手紙に書くからね。
住所、知ったし。来週にでもだすからね。たのしみにしててね。
時々佳江に強引に引っ張られたい時がある。僕だっていつも元気じゃないんだ。
ふと、いいことを思いついた。真咲がくる夜に机の上に佳江から来た手紙をおいておいたらどうなるかな。
好きな人が二人いるって言ったらどうおもうかな。
でも僕がかろうじて理性を働かせてこんな日記書いてるのは真咲という彼女がいるからかもしれない。
いなくって佳江オンリーなら。100%すぐ逢いにいったし、束縛する量がハンパじゃないきがする。
大学だって北海道に来てもらうし、同棲するし。
なんにしてもこのまま時が流れていくとは思えない。きっと何かが起こる。救いなのは僕自身が二人の人しか
愛せないと思いこんでいること。佳江が大人のフリして割り切っていてくれている事。
地元にもう一人好きな人つくったら破滅だね。きっと全て失うね。人生、壊したくなったら、全力ではじけてやるさ。
僕の生命の原動力は愛だから。誰かに愛されている気持ち、愛してる気持ち。それが全て。
まだ自分の魅力がわからない。きっと自分の魅力に気づき、コントロールできるようになったら、
僕はもう普通の「いい人」には絶対にもどれない。というかもう戻れないのかもしれないが。
8月9日 (月) 晴れ
今日の夜、佳江から電話があった。とってもうれしい。声を聞きたかった。とっても聞きたかった。
大学の話になった時、彼女は北海道の大学も探していると言った。前から言ってはいたが、真剣に
考えているみたいでうれしかった。たとえ真の希望が北海道になかったとしても、言ってくれるだけ
うれしかった。
佳江は気づいていない。僕がどれだけ君の声で元気になれているのかを。
ショートカット、似合ってるよ。写真でしか見たことないけどさ。でも近くにいる人しか言わないような事だって
言いたくなるときあるんだよ。「あっそのブローチカワイイね」とか「その口紅、佳江にピッタリ」とか。
朝、真咲がバスで地元へ帰っていった。
彼女は一番後ろの席に座り、僕のほうを見て「バイバイー」って口をおおきく開けて手をふっていた。
けど、入り口のドアが閉まった瞬間、彼女はドアをにらみつけた。そして僕を見て微笑んでた。
僕が手をふると彼女はなぜか涙を流していた。また週末逢えるのに、まるで永遠のわかれをする時の
様な顔をしていた。手で涙をぬぐっては僕のほうを向いて手をふっていた。それはどんどん遠ざかるバスの
一番後ろでずっと見えていた。どんどん遠くなってカーブにさしかかっていても彼女は手を振ってた。
僕はなぜかわからないけど、涙がでてきた。
8月10日 (火) 晴れ
今日は佳江の為に写真をとった。デジカメだけど今の僕を見てほしくって取った。
昨日の夜中、僕は佳江と電話をした。ウェブホンでチャットをしているうちにどうしても
声がききたくなった。そしたら電話してくれた、とってもうれしかった。
彼女は僕の心の中に越えてはイケナイ一線があるのをしっている。だけど最近はそんな
線はとりはらった。どれだけいってもわかりあえないのは一度も逢っていないから。
早く逢いたい。
真咲は今日もスナックに出ている。いつもの事だが何かひっかかる。
最近仕事の事をいっさい話さなくなった。いつもならあーだこーだ言ってるのに最近一言もでない。
だいぶ前、仕事が終わった頃に電話をするといつもつながるのに、その日にかぎってはよびだしても
いっこうに出ない。僕はずーーーとかけ続けたけどそれでも出ない。
結局出たのは4時をまわった頃だった。
仕事が終わってからお客さんとカラオケに出かけていたらしい。一人じゃないっていってたけど。
信じるしかなかった。その日以来一言も会話に出ない。
僕は悪い事ばかり考えてた。
だけど信じるしかない。今、真咲が、がんばってる。応援しなきゃ・・。
8月11日 (水) 晴れ
さっきまで佳江に手紙を書いてた。
Dear 佳江へ
元気?
そこから書けなくなった。色々な事がありすぎた。そこからペンを進ませても楽しい文章が
書けそうにもなかった。
悲しい文章って訳ではないけど、二人の関係が崩れてしまうようで怖くなって丸めてポイッした。
今日電話があった。それも真咲のお父さんからだった。かなりびっくりしたが面識はあったし
それよりも直接電話してくる理由が知りたかった。
「お父さん・・・・・どうなさったんですか?わざわざ電話までいただいて、びっくりしましたよー」
「いや・・・たいした事ないんだが、今度メシでも食いにいかないか?」
「は?」
「いや。色々話ししたい事があるんだよ。ダメかい?」
「いえ、僕は全然かまわないですが。」
「じゃあ決定。真咲にもそういっておいてくれ。それじゃあ晩御飯時に悪かったね。」
「いえいえ。それではまた」
は? 話?
理由は夜に真咲からあった電話でおおかた予測がついた。
やっぱり引っ越しの話だった。どうやら再来月には引っ越すらしい。しかも小さなマンションで。
「ひろ、私、そっちにいくことに決めたから」
「え?だって仕事先は?」
「大丈夫。一、二ヶ月働かなくたってやってけるお金あるから」
「あっあっそう。そうなんだ。・・・・」
「なんかそっちにいくと困るみたい・・・」
「・・・いっいや。そんなことないよ。」
なにぃぃぃぃぃ。事がどんどん進んでる。しかも早すぎる。
困った。とっても困った。
だからこの日記の更新も遅かった。
何も考えられないな。ホント。
8月12日 (木) 晴れ
飲んでるよ。僕は。だって熱いんだもん。ビールのウマサをしっちゃってるしさ。
さっき真咲の所に何度も電話してんのにつながんない。
今日は友達のトモちゃんと遊びにいくっていってたけど、なんでつながんないの?
浮気してるか不安だったら電話してこいいってたのに、してみたら、一回目は呼びっぱなしで
つながんないし、2回目以降は「お客様がおかけになった電話番号は電波のとどかない・・・・・」
あいつ切ったな。なんできったぁー??やっぱりあやしい事してんのかぁ?
なんなんだよ、僕がせっかくよってて電話して話しよーっておもってたのにさ。
まぁあと数ヶ月でこっちにくるんなら、いいやって羽のばしてんのか?
知らないっ。こっちも女呼んで遊んでやるからっ。
目には目をだよ。
かぁーーーームカツク。今電話してもつながりゃしねー。なにきってんの?
ああああああああああ、悪い事考えてるよ僕は。
まぁいいよ。友達家に呼んだし、まぁのんだくれてねてやるさ。言い訳はあとでじっくり
きいてやるよ。僕だって浮気してないっていったらウソになるんだし。
佳江とのチャットでも何を話していいのかわからなくなってきた。
ただ好きでいる事は難しいのだろうか?
彼女がいるくせに佳江からも何かを求めてる。アホか?僕は。
信じてるって怖いよ。だってホントに浮気してるのかもしれない真咲の電話を待っている
僕がいるんだから。
佳江にはきっととても辛い事なのしれない。
彼氏は独り占めしたいのが当たり前の感情なのに、ガマンしてるんだから。
あーあ。きっと僕は相手の浮気を絶対に許さないタイプだと思う。自分がするクセに
人にはダメというタイプなのかもしれない。
あーー今日酔ってるからもう寝るわ。んじゃ。
えっ?真咲の言い訳?
あー明日教えてあげる。
8月13日 (金) 晴れ
答え?
あーそうそう、僕が予測していた通りの答えだった。
「電源の調子が悪くってきれちゃったの」
やっぱりな、そういうと思ってた。携帯の調子が悪い事はだいぶ前から知ってたし、
僕としてもその言い訳、いや答えが一番信じやすかった。というか信じてるし。
変に「まちがってきれてた」とか「「電波のとどかない所にいた」とかいわれるより
よっぽどいい。だけど気になる事といえば、その電話をくれたのが11時くらいで
しかも携帯からくれた。
どうして携帯使えるの?電池ないくせに・・・・・・。回復したってか?
今から実家に帰るわ。まだでないけど、真咲のバイトが終わった頃にぶつけて
車ぶっとばす。ガソリンないけど。もつかな・・・・・・・・。
やっと休みに入る。長かった・・・・・・
うーー眠い・・・・・・けどいかないと・・・びっくりさせてやるんだ・・・・・・眠い・・・。
男ってときたまこうやってドラマの様な演出をしたがる。
電話じゃ「めんどくさいなぁーー」なんていっておいて、実はいっちゃうみたいな・・。そんな時がある。
僕か電話でめんどくさいといっていた時は本当にめんどくさかった。だけどお風呂入った後、
いっておどろかせるか・・・・・・。なんて考えてしまった。
後悔するのは車の中でするとしよう。きっと睡魔に襲われながらはしるのだろうし。だけど今日は13日の金曜日・・・・。
だけど地元につく頃には14日になってるし。まぁ大丈夫・・・。
今度かくのは22日になってるかもしれない。地元にいるつもりだし、まぁ用事でこっちくる機会があればかくよ。
佳江・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
元気かな・・。
ちゃんと眠れてるのかな・・・・。
学校いってるのかな・・
どう思ってるのかな・・・・・
愛しているのかな・・・
都合のいい男なのかな・・・・・・
8月23日 (月) 曇り
ひさしぶりの日記。
僕は先週一週間、夏休みで実家に戻っていた。平日実家にいたって特に何をするでもなく
ただ真咲の仕事が終わるのをじっと待っていた。
17日の夜、彼女はいつもの様にスナックにバイトに出る。僕はそのバイトが終わる夜中1時まで
ただTVを見て待っていた。
そして時間になり迎えにいくと、彼女の顔には小さな青アザがあった。
「どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お母さんが・・・・」
彼女が夜までバイトをするワケはお母さんが作った借金が原因だ。朝から夜までパチンコにいりびたり
家族のお金をお母さんはすべてそのゲームにそそぎこんでいた。そしてできた借金300万円。
その内、真咲名義で勝手に借りた借金が50万円。彼女の家には毎日の様にヤクザに近い様な
人間が大声をあげドアを叩いている。僕も一度だけその光景を目にしたことがあるがどうみても普通の人
には思えなかった。真咲の携帯にまで金融関係の人から電話がくる事もあった。
お母さんはそんな状況におかれていてもなおギャンブルをやめる事はなかった。そして毎日の様に
繰り返される母親からの八つ当たり・・・・。真咲が僕の所にきたがっている理由はここにもあった。
「イキナリどなって私にコップをなげつけてきたの・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「どうしようもない人だよ、ホント・・・・・」
真咲は目に涙をうかべながらあきれているような顔をした。
僕は何も言えなかった。心の中で怒りが沸々と沸いてくる。
どうなってんだ!!!!もし顔にガラスが割れて刺さったりしたらどうなるか!!!
僕は彼女が今、おかれている現実が予想よりも最悪な状態におかれている事に気づいた。
「ひろ・・・・・私と付き合うのやめた方がいいよ・・・。迷惑かけるから・・・・・」
僕は逃げるつもりなんか毛頭ない。
ただ気がかりなのは彼女に生きていく力が不足している事だった。
その日から真咲の笑顔は少しずつ悲しげに見えるようになった。僕がいくら楽しい事を話しても、彼女の
笑顔はまるで雨雲に隠れている太陽の様にかすかな光を僕にくれるだけだった。
20日、僕の誕生日。真咲は僕の為にケーキを買ってくれた。小さなケーキだったけどとってもうれしかった。
状況的に大金なんか使える余裕もないのに食事にまでつれていってくれた。
「ひろ・・・」
「ん?なぁに?」
「プレゼント・・・・・・・・まだ用意できないの・・・・ごめんね・」
「いいよいいよ、こんなにおいしい物食べさせてくれたじゃない。ありがとう」
彼女の顔はますます曇っていくばかりだった。
佳江から電話があった。
「誕生日、おめでとう!」
とっても元気がよくって、聞いているだけでも心が明るくなる。しかし横には真咲がいる。
「彼女、横にいるんでしょ?」
「うん、いるよ。」
「そか。今日はそれだけがいいたかったの。じゃまたねっ!」
佳江はそういって電話を切った。佳江の声がその時の僕にはとてもなつかしく感じた。
今日も佳江と電話で話をした。彼女は勉強の為にネットをやめると僕に告げた。
完全にやめるつもりはないらしいが逢う機会が減るのはまちがいない。
僕もあと2ヶ月ほどで同棲が始まる。
佳江の心をつかみきれない自分にどうしてここまでハラがたつのかわからない。
一つにしなくてはいけないの?
イヤダ・・・・・
イヤダ・・・・・
イヤダ・・・・・
8月24日 (火) 晴れ
今日、佳江から手紙が届いたんだ。中にはポストカードまで入ってた。
うれしいなっ。どれどれ中を・・・・・・・。
ICQ2個か・・・・どやって持つか勉強せんとな。そしたら彼女がいても佳江とICQが
できるって事かぁ。なるほどぉ。
ネットの時間を短くすると言った佳江・・。僕も短くするから。今までの半分にプロバ変更も
したし。まっ理由はお金の問題っていうのもあるけどさ(笑)ホント貧乏なのさ。
真咲の両親に離婚の危機が訪れていると今日電話できいた。予測はしていたがやはりきたか・・。
僕から言わせると真咲はまだ親ばなれができていない。自分の事の様に心配してる。異常なほど・・。
「私・・・親の為に働いていた方がいいのかな・・・全て捨てて・・。」
「自分の事も考えろよっ。真咲!」
「・・・・・・・・・・・」
彼女は今、夜のバイトにでている。明日も出るらしい。めずらしい事だ2日連チャンは。彼女を苦しめる
両親。ガンバレと応援してくれる真咲のおねえさんのダンナさん。
この前、電話でこんな話をした。
「ひろ君・・・オレらもできるかぎり手助けするからな。」
「ハイ。ありがとうございます」
「ウチにも遊びにこいよ。お金はないけどおいしいモン用意してまってるから。」
「ハイ。いきますよ。絶対」
「ひろ君も辛いとは思うけど・・」
ダンナさんは僕が真咲のそばから逃げるんじゃないかって思ってる。話をしていてそう直感した
状況的に悪すぎる。
多大な借金を抱えた家庭・・・・・
生きる気力を失った彼女の世話
ギャンブルがとめられない母親
遠距離恋愛・・・
夜のバイト・・・・
僕自身の生活も真咲と付き合う前より確実に苦しくなってきている。むろん金銭面ばかりの
話ではないが、真咲のサイフをできるかぎり軽くしないようにすると必然的に僕のサイフが
軽くなる。30万近くあった貯金ももう5万もない。
「僕は絶対逃げたりしないですから。」
「あ・・・・・。そぉ、そうかぁ。そういってもらうととっても安心するよ・・」
やっぱり当たってた。ダンナさんは安心すると「今度そっちに遊びにいくからなっ」といって
電話を切った。
しかし、自分の言ったセリフにドンッと重い責任がのせられた。
これが僕の運命なんだろうか。
8月25日 (水) 晴れ
今日、僕は自分の日記を読み返した。まだ一ヶ月足らずの日記なのにどうしてこんなに
たくさんの事があるんだろうっていうくらい内容が濃い。実際、あの日記の日付よりも前にも
もっとたくさんの事が僕におこっている。
佳江とのTELH。
真咲との空白の二日間。
元彼女との密会
ストーカ事件
これはすべて過去半年間に起こった事。だけどとっても昔の事の様に感じる。
恋愛ってなんだろ。愛の結びつきをどうして完全なるものに人はしたがるのだろうか。
僕には清潔すぎる愛ほどつまらないものはないと思っている。だからといって僕の様な事
ばっかしてる男しかいなかったら女性はきっと男性不信になってしまうと思うし。
昨日、とっても佳江と話がしたかった。今だって話がしたいよ。だけど彼女はいない。
勉強でつかれている彼女にこれ以上負担をかけたくないから僕からの連絡はとれない。
今、なにやってるのかな?
元気かな・・。
この日記、佳江の為に書いていると最初の日記に書いてある。今もそれはかわらない。
僕の状況を深く理解して欲しいのもあったし、僕の本音を毎日知ってほしかった。
佳江の事が飽きたとしてもそれはこの日記にかくつもりだし、佳江との愛を結びたくなっても
正直にかくよ。だけど今は佳江の心をぐちゃぐちゃにしたくない。
「だったらこの日記やめろよ」なんて声もあると思う。
だけど僕は佳江の事愛してる。
だからやめられない。
状況的に辛くって違う女性に逃げているだけじゃない?って聞かれると今の僕には何もいえない。
僕自身も自分の事がよくわからなくなってきている。
今日真咲の仕事前に電話をした。
「同棲の券なんだけど・・」
「ん?・・・・なに?」
「両親にはなしたんだけど、同棲するんなら籍をいれたらどうなんだ。っていってたよ・・・」
それは僕だってそう思う。だけど籍を入れるには日数がすくなすぎる気がしてならない。それに
引っ越しがきっかけで籍を入れるっていう理由がイヤだった。それに直接向こうのお父さんと逢って
話しがしたいと思っているし。
僕は前の彼女と同棲に近い状態でつき合い、相手の両親の所に挨拶までいっていたのに、結局別れた。
籍をいれていればきっとそんな事にはならなかったと思う。きっと僕にはまだ甘えがある。
「そうだね。・・・・・・」
それしか今の僕にはいえなかった。
いつか結婚しようなっ!!
そんな言葉が現実になろうとすると想いは変化をとげるのかもしれない。
8月26日 (木) 晴れ
夜、仕事中ではあったが、佳江から携帯に電話があった。
「仕事中だよね・・・。」
「うん、そだけど。どした?」
「ううん、そっか。それじゃね」
声が聞けた。佳江の声がきけた。それなのに仕事中なんて・・・・ガックリだよ。
家に帰ってからも電話を待っていた。だけど10時現在、佳江からの電話はない。
真咲からの電話もない。連絡をとったとき彼女は友達の家にいた。
「あっひろ。今ね友達の家にいるの。帰ったら電話するねっ」
「あっオイッ・・・」
忙しいのか僕の声さえもきかないうちに電話は切れた。なんかハラたつー。
話は変わるが、今日仕事帰りにセブンイレブンに寄ってタバコを買い、そして車に乗り込んだ
その時、見たことのある女性を見た。となりには男がついてる。
「あ・・・・愛子だ。」
元彼女だ。彼女は男と一緒にニコニコしながら店の中に入っていく。
後数分僕の買い物に時間がかかってたら僕と愛子ははち合わせていただろう。僕はその時どうしただろう
僕が先に気づいていればきっと僕は愛子にバレないように店をでていくだろう。
男は僕よりもだいぶ背が高くそしてスラッとスタイルのいい男だった。なんか悔しくなった。
そんな気持ちになる自分にもハラがたつ。どうしてだろ。
最近、僕の心は未来への責任の重さに精神力が低下しつつある。
そんな時、僕の心の清涼剤になるのが佳江だった。
僕は彼女を利用しようとしているのか?
僕はそんな男なのか?
愛の言葉で彼女をそそのかしてる?
それはない。だってこれだけ愛しているんだから。
ああーーーーーーーーーーーー。佳江今すぐどこでもドアでこっちにおいで。
こっちへ・・・・・
8月27日 (金) 曇り
ついに真咲のお母さんが狂いだした。
真咲は逃げるように車に乗り、夜の仕事に向かう途中僕に電話をくれた。
「お・おかあさんがお父さんを刺そうとしてた・・・・。ひろ怖いよ。」
前から暴力のケがあった母親がついに包丁をもって攻撃したらしい。
「お当さんケガは?」
「ないけど、お母さんやっぱり変だよ。」
僕から言わせれば完全に病気だ。
お母さんはダンナさんにバレだ段階で人生を捨てたとしか思えない。
借金の事はずっとダンナさんには伏せてあったのだ。最近になってようやく
家族会議であきらかになった事。どうして伏せていたかというと、過去に同様の事件が
あって、その時に父親は奥さんのハラにパンチを入れ、肋骨を折ったらしいのだ。
だから子供たちも父親にはいえないでいた。
しかし、今は母親が狂ってる。
「私の精神力ももうなくなっちゃうよ・・・・・・」
真咲の心を蝕む悪魔が母親とは・・・・・・・・僕にはどうすることもできない。
ただ、彼女のそばにいて心の支えになってあげる事くらいしかできない。
僕はこれから実家に戻る。
一秒でも早く真咲の心を癒すために・・・。
8月29日 (日) 曇り
ハラが痛い・・・・・・・・・今はPM11:04分。
真咲は茶の間で座椅子に横になり眠っている。さっきまで映画を一緒に
みていたが眠くなったらしくそのままスヤスヤと眠ってしまった。だからこれが書けているのだが。
映画を見ている最中佳江から電話があった。
「いないとおもってたからビックリしたよ」
いないとおもっているのにどうして電話をかけてくれたんだろう。
僕は彼女に何も悟られないように会話をし早々と電話を切った。
でも元気そうでよかった。声がきけてよかった。
前ならこんな状況でも心がウキウキしたものだったがここ最近では
そんな精神状態じゃなくなってしまっている。
笑えない真咲の笑顔を見るために僕たちは昨日、ルスツリゾートという遊園地にでかけた。
車で5時間近くかかったがとても楽しかった。ジェットコースターに乗りフリーフォールに乗り
僕の体はフラフラになったがそれでもあのスピード感と恐怖が僕たちを包んでいた辛さも取り除いて
くれた気がした。真咲はとっても笑っていた。久しぶりにみた笑顔は出会った頃となんら変わらない
子供のような顔だった。
遊園地からの帰り駐車帯で3時間ほど睡眠をとり、そして僕の自宅についたのは夜の10時を回っていた。
帰りの車の中、真咲は思いだしたかのように家族の事を話し、そして泣いていた。
僕は彼女に母親を一度精神科で見てもらうように伝えた。このままでは家族全員の精神も狂ってしまう。
彼女は僕に「ごめんね。ごめんね・・・・・・・」そればかりいっていた。
僕の運命はこの家族を救う所からはじめなくてはいけないようだった。僕は真咲にサイフにはいっていたお金を
いくらかあげて毎月支払う金に当ててくれといった。
どうして僕がここまでするのかにはワケがある。それは真咲がお金ほしさのあまり一度だけ僕に
「風俗ってお金たくさんかせげるんだよね・・」
と漏らしていた事があった。僕は真咲にそんな事を絶対させたくない。だから僕は毎月貯蓄していた定期預金を解約し
彼女の為に使う事にした。
無論、真咲の両親はその事を知らない。僕がこの話に関与している事すらしらないのだ。それは僕が彼女に
頼んだ事だからそれでいいんだ。僕が金の面まで関与していた事を父親が知ると父親としてのプライドにキズが
ついてしまうんじゃないかって事であえて伏せておいてもらっている。
僕の両親もそのことは知らない。
この前実家に戻ったとき母親に
「あんた、ホントに真咲ちゃんと結婚する気かい?」
と僕に聞いた。
「ああ。もちろんするよ。」
母親はなにも言わなかった。ただ両親としては相手の両親の事も気になるらしく僕にあれこれ聞いてきた。僕は
当たり障りないように答えたがその空を掴むような言葉に納得していないんだろう。やはり本音がききたいのだ。
だけど今は言えない。両親まで巻き添えにしたくはない。
僕はまだ22歳の社会人。両親にとってはまだまだ心配のかかる子供なのかしきりに僕にあれこれ質問をする。
だけど周りにいる同世代の人よりも色んな事を経験してきたつもだし、僕も大人としての自覚をもって行動してきている
と思っている。ただ無鉄砲に彼女の家庭をかき回すつもりもないし、ましてやこの恋が幻想だとはとても思えない。
真咲は僕と寝る前必ず僕の頬を手でなぞりキスをして
「明日もひろといれますように・・・・。明日もきっと幸せでありますように・・・」といっている。
「宗教みたい」
と僕が言うと
「神様ってきっといるのよ。だって私に幸せを与えてくれるあなたを与えてくれたんだから」
彼女は「明日」という日をおそれている。僕と離れる前日はいつも手が赤くなるほど強く握りしめ
そして眠りについている。
そんな状況ではとても僕に心のゆとりなんていうものはない。真咲の為に全てを今、そそぎこんでいる。
明日はきっと幸せになれる。
8月30日 (月) 晴れ
今日真咲を送った後、家でメールチェックをしていると佳江がICQをやっている事に
気が付いた。
「ねぇ・・・ 日記見てたんだけどね、
ひろ、彼女にだけ愛情を注いだ方が良いんじゃない?
嫉妬って言うのもあるかもしれないけど。。。
ほら、佳江は前に「どっかで自分を客観視してるとこがある」って
いったことあったよね。いま、あの日記を読んでて、素直に
「彼女のために頑張って」って思えるのね。
だから、、、、 ね。 もどって。」
これが彼女から受けたメッセージだ。
僕と佳江の恋は終わりをつげた。今の僕ではもうどうしようもない。
状況的にそんな気持ちにもなれなくって、なるべくしてなってしまった結果
だとおもっている。
今日は会社で内部監査の為の書類整理で夜の10時30頃まで仕事をしていた。
気力はないよ・・・・・・・・。寝る。
8月31日 (火) 雨
昨日、佳江からあんなメッセージをもらってから僕は真咲と共にドロ沼に落ちていく
自分ばかりが心の中に映し出された。
とってもくるしくってでも抜け出してはイケナイ何かがあって、そんな辛い映像・・・・。
だけど仕事中、佳江から電話があった。
「せっかくICQにメッセージいれといたのに・・」
え?! 僕はもう終わってしまったのだとばかり思っていたのに、僕の心に又光りが差しこんで来る。
自宅に帰り電話をすると答えはICQをみないでもすぐにでた。
「やっぱり 好き」
彼女はそう言った。僕がこれだけ真咲に執着し日記を書きつづっていたのに佳江は僕を好きでいてくれた。
電話で話しているうちにどんどん元気になっていく自分がいた。電話をする前まではかなり気落ちしていたのに
とても元気になっている自分がいた。
佳江っすごい・・・・・・。
僕は甘えた。僕にだって弱い部分はある。真咲の前では出せていなかった自分がいた。
今日はとてもいい日だ。