...............万華鏡...Kaleidoscope

Kaleidoscope
 

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 とくに高齢な場合、麻酔には細心の注意をはらいます。五感をフルに働かせることができるよう体調と自分の気持ちを最適なモードにもっていけるようにします。いくら器械がよくなり、血圧、酸素飽和度がモニターできるからといって、やはり、直感と経験がものをいうのが麻酔です。

 

若い子の膝蓋骨内方脱臼

 

........キャバリアの生後7ヶ月。左後肢の異常。最近頻繁に痛がる。

 

 

...............術後の傷は6cmくらい。

 

 

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      術前と術後のX-ray写真。パラガードというステンレス製の器具をつかいます。また、棒状の金やすりで膝蓋骨の通り道の溝を削って深くしました。

 

3日間の入院、ケージレスト。つまり安静に。少しずつ痛みも消え、軽く荷重するようになりました。膝関節の変移が多少あるでしょうから完全に足を使えるのはまだ先になる。

 

sonその後、このキャバちゃんは原因のわからない重度の貧血症をおこしました。

 

いたちに噛まれたアヒル

首のうしっろをかまれ、出血が多い。かみきられた、あるいは、たべられた?もう1羽はすでに死んだとのこと。

 

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第4頚椎の前後の椎間がひらいて頭がずっとおじぎしたまま。椎突起をつなぐ靭帯がかみきられたようでした........。しかし、呼吸は落ち着き、すこしだけ頭を左右にうごかします。また、どうにか水を飲みます。しかし出血がひどかったのでしょう、首の後ろ全体がべっとりと血糊で固まっていました。

 

抗生剤、バイトリル。........が、残念ながら、なくなりました。

 

産後のねこ

 

15日前に4匹お産、すべて死産。その後食欲が減退。3日前からほとんど食べない。3kg。

 

 

 腹腔内に子猫の骨格。また、腹腔全体が均一にグレーがかっていることからなんらかの液体が貯留していそう。血液検査では軽度の貧血のみ。PCV33%。ちなみに、貧血とは血液の濃度、正確にはヘモグロビンの含量が相対的に低いことをいいます。俗にいうたちくらみと勘違いして、嘲笑的微笑をうかべながら、「動物にひんけつなんてあるんですか?」などと口にしないように。自分の基礎知識のなさをさらけだし、あとではじをかきますから。血のある生物すべて貧血を起こし得ます。貧血=脳の虚血、ではありません。

 その他白血球が3万と高い。肝腎はOK。

 まず3時間の点滴。麻酔はドロレプタン0.2ml、ケタミン0.2mlともに血管から。さらに アセプロ.0.5ml + ケタミン0.1ml + サイレース0.05ml IV.

維持は、イソフルラン0.5%〜1.0%.

 子宮が破れ、死んだ胎児は腸間膜に包まれていました。すでに毛がはえていたので、腹腔内が抜けた毛でよごれていました。また、子宮内に膿がたまっていました。その他、よごれた滲出性の腹水が正中線を切った瞬間にどっと出てきました。手術は40分で無事終了。手術後20分で立ちました。さらに20分後には、水をほしがり少しだけあげました。1時間後にはドライをたべました。サイレースのせい。麻酔からの覚醒がとてもよかったので、だいじょうぶ。一般的には食事はもっと後。

 子宮の頸部がかなり肥厚していますのでその縫合、切断にいつも手間取ります。まあそこは自分の美感、センスに従います。教科書的な知識ではどもならん。

 点滴後、脱水症状が改善され、貧血がかなり、22%のPCV、であることがわかりましたが、とくに輸血をしなくともドライをかりかり食べてくれました。4日後、ご帰宅.