それは秘密の遊戯

凭れるようにあの人の唇は私をなぞり
息づかいと汗の薫りと
囁くような危うい吐息だけが薄暗い闇をつないでいる

秘めやかな戯れ言は
耳を掠めて曇り硝子のように脳裏を覆い
あの人の熱い体温だけが刹那の真実になる

互いに貪るようにただ雄と雌と
快楽の餌に

面白そうに満足そうに、達する私を見つめ
あの人は指先から悦びを溢れさせたまま
気に入ったおもちゃのように私を離そうとはしない

全ての肌を性感帯に変えて
繰り返される愛撫に
私は何度も何度も宙を掴んだ

睦み合う刻は気が遠くなるようなほど永く
そして驚くほど短いようにも思えた

火照る体躯を抱いたまま明るい日の下へと戻れば
現実に満ちた見慣れた光景に
それが夢であったことを思い出す

けれど

ふとした拍子に触れた指先が
ちりりとした甘い疼きになって
私は
ぁ…
と小さな声を挙げた