何気に詩っぽい日々。
一番下のカエルマーク(

)がついているのが最新デス
- 片思い -
私がどんなに奴を好きでも
涙ながらに引き留めようとも
奴は立ち止まってすらくれない
お願いだからここに居て!
すると奴は
振り向きざまにこう云った
人違いでしょう
僕は奴ではありません
奴の名前は
「今」と云う
- 失うべき標的 -
一人で居ても揺らがないほど
強く揺れる感情
失うべき標的に向かって
揺れながら放つ
強い感情は必ず
反射して私を射抜く
身体中刺されるよう
一番良い角度を保って
失うべき標的を
全身で守りたくなる
- ただ、驚くのです -
きみが
信じる力に
驚かされる
見えないところで
きみが信じていたことの
ひとつ ひとつを
知るたびに
それを
信じられる
自分が
たしかに
ここに
いることも
ただ ただ
驚くのです
- 忘れ物 -
忘れ物は、ない?
ないよ
でも
忘れてないけど
おいてこなくちゃいけないものが、あるね
いつも
たとえ数時間でも過ごした場所には
面影や匂いや光や音が
流れた時間の中に残って
だけどいつも
持って帰れないんだ
こんなに 愛しい思い出なのにね
- 指先に -
差し出した指が
罪と自然を絡め取る
妬み嫉み
自らの口から発する
卑しい言葉達が
自分を貶め
益々自分の中の美意識を増長させる
差し出した指先には
美意識以外の何ものもあってほしくないから
- 守ることも、守られることもなく -
足の切れた鳩
ビッコをひきひき歩く
餌を蒔かれても
太ったヤツに先を越される
オマエはいちばんちいさい
おそらく
他の鳩よりも
オマエは早く死ぬ
おそらく
オマエの遺伝子は
残らない
オマエのどこに
生きている 意味がある
馬鹿馬鹿しいと 思いもしない
誰にも 守られず
誰も 守らず
生まれたから
生きようとしている
それだけの
オマエ
ただ
オマエの視界の片隅にいたであろう
私は
大勢が 餌を食べても
オマエが 食べなくちゃ
嫌だったんだ
- 枯れ葉の絨毯 -
いつでも
どこにあっても
同じ匂いがするものがある
今ここで眠ろうかと言われたら
安心して眠れるぐらい
なつかしい
芽吹く前の草や
踏みしめる土の
匂い
どんぐり拾いは
無心の私に戻らせてくれた
昨日はあんなに不安で
涙も出ない自分を
責めてばかりいたけれど
だいじょうぶだね
また 来ようね
いっしょに、拾おうね
- 秒針 -
目に 見えないもの を
心で 見てきたもの を
見えなく するのは
なんだろう
本能かな
理性かな
学習かな
だったら
私は 本能にさからって
理性で 制御しないで
毎日 記憶を消して
生きていたい
ほら
昨日を 捨てて
今日に しがみつかないで
明日を 見ないで
今の自分に なろう
そっか
そうだったよね
忘れてた
でも
いいんだ
覚えてる必要なんて ない
だって
今 思ったんだもん
だからまた
忘れよう
今しか 見えないけれど
だいじょうぶ
今なら 見えるから
- いいわけ -
笑顔は 作り笑いや愛想笑いかもしれない
でも
傷口があって 血が流れていたら
痛いってこと ウソじゃないってわかる
痛かったですか
痛がってほしかった
ごめんなさい
- おしえて -
強くなりたくないと 思った。
強くなると、見えなくなるものがあるから。
でも 強くなりたいと 思う。
強くならないと、見えた瞬間に終わってしまうから。
見続けていたい
きれいな ものを
なのに
見続けていると、きれい を 感じなくなってしまう。
どうすれば いいんだろう
- ちから -
なにかが、わからないとき、3通りのことが、あります。
ひとつめ、
誰かが、わかったことを 教えてくれます。
ふたつめ、
わからなくても、どうしなくちゃいけないかは、ほんとはたぶん、わかっています。
みっつめ、
教えてくれないけれど、一緒に歩いてくれる人がいます。
その人は、私と同じぐらい わからないからです。
一緒に歩いてくれること
それは答えじゃないとしても、
あきらめないで、まださがすんだ
そう思う力に なります。
- 深呼吸 -
見たいテレビをあきらめるときみたいに
考えなかったら別に平気だったりする
だけど 平気じゃ いやだ
大切で仕方なくて
なくなったらどうしようって
心配で 毎日
思い出して 考えて
大切を感じていたいから
こんなに大きな大切を
閉じこめられるようになったよ
誰にも言わずに
こんなに大きくふくらんだら
中身がなくなると
風船みたいにしぼんでしわしわになってしまうのかな
大切なんて
空気みたいなもんかもしれないね
毎秒吸い込んでいるのに
それがないと 生きられないのに
肺がはちきれそうなほど吸い込まないと感じない
閉じこめて はちきれそうで
胸が痛いときは
たくさん たくさん 感じてる
- 夏の毛糸 -
なんて、考えただけでも暑いんだけれど。
夏からはじめないと、冬に間に合わないんだもん。
私は遅いから
時間はすぐにすぎてしまうから
でもいまは、長くて長くて
つながっていると、短くて短くて
逆のほうがいいのにっていつもダダこねてる
私の長い長い時間を
長い長い毛糸でつむいで
もうひとりの長い長い時間に渡す
その一瞬のための
夏の毛糸。
- 薬指の蛍 -
北向きの窓際で本を読んでいると
ページをめくる左手がいつもより白く見えた
いろんなものに触れたがり
触れる度に汚れてきたこの手が
白いから
翳りに触れたくなる
力を失なっていくこの手が
掴みたがっているものを
この手に近づける
力を呼び戻すために
掴もう
そして手の平を開くと
握っていた大切なものが滑り落ちてしまうんだ
- 絵に描いたお餅を食べましょう -
お餅食べたことありますか。
食べたらなくなっちゃいます。
おなかいっぱいになっちゃいます。
食べ続けたら飽きちゃいます。
空腹を満たす以外に何か意味あるでしょうか。
絵に描いたお餅食べてごらんよ。
美味しいですよ。
美味しいし無くならない。
その上飽きない。
どうやって食べるのかって?
そうですねぇ
とりあえず、してはいけないことをしてみれば?
何故かって?
理由が欲しければ、自分で好きなようにつければいいですよ。
だって絵に描いたお餅なんて食べられるわけないんですから。
ねぇそうでしょう?
絵に描いたお餅は、美味しいですよ。
いえまずくてもカビてても結構。
食べられない筈の絵に描いたお餅を食べられるなんて
幸せとしか言いようがありませんから。
でも
絵に描いたお餅は
絵のままにしておかなくちゃいけません。
決して本物のお餅を食べようなんて思いませぬように。
- すりむき傷重体患者のスマ〜イル -
ノックアウトだ。
ノックアウトだ。
ノックアウトだ。
何回ノックアウトされたっていうの。
その度に立ち直ってしまう自分。
終われないのがおかしくて笑えます。
何のためでもなく
ただ自分のために立ち上がって歩いている自分。
ただ朽ちるためだけに川底を流されるボロボロの落ち葉。
どこが違うっていうの。
ただ生きるために生きている自分は
ただ死ぬためだけに生きている自分と
どこが違うっていうの。
さっさと終われよ。
終われない自分がおかしくて笑えます。
- 心の結露 -
窓ガラスの内側がくもっている。
冷たさと暖かさの両方を感じるから、
水滴となってやがて流れ出す。
そういう涙であってほしい。。
トップに戻る