名曲 詩シリーズ

 

<野球少年>

作詞・作曲:小川 由紀夫

いつのまにか遠い思い出になった

あのグローブの油と汗のにおいが

声が聞こえてくるその子供達の中に

昔の僕を見つけることができたのは

汚れた手のひらをポケットから出して

作り笑いをするのに疲れた春のひだまり

青空に両手をのばした泥だらけのあの頃の日々

思い出を追いかけるように

小さくうかんだ一人の少年を見ていた

 

バックネットが二つの世代を区切っている

ストライクの声が体をかすめてゆく

グラウンドの外の風は、こたえてはくれない

ふりかえる僕の愚かさを知っている

大人の優しさが今の僕にもあるなら

幼い頃に迷いなくしたボールの行方をさがそう

かけまわれ、あの日の僕よ

すべりこめ、あの日の僕よ

よみがえれ、優しい日々よ

今悲しいのは、ひとりになることだから

 

かけまわれ、あの日の僕よ

すべりこめ、あの日の僕よ

よみがえれ、優しい日々よ

今悲しいのは、ひとりになることだから

 

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